こんにちは。もりこねです。
先日、いつもお世話になっているキャリアコンサルタントさんから、とても興味深い話を聞きました。
変わりたいと思って相談に来ているもののなかなか変われない人というのは、「とまっている人」や「心を閉ざしている人」なのだそうです。
では逆に変われる人はどんな人かといいますと、それはズバリ!
「行動している人」とのこと。
そこで、これを機にこんなことを私なりに調べてみたのです。
・なぜ人は、変わりたいと思っても変われないのか?
・行動することで変われるといわれても、具体的にどうすればいいのか?
今回は、そんな情報をもとに自身の経験も交えながら記事にしていきます。
変わりたいのに変われないのはなぜ?
まずは、「なぜ人は変わりたいと思っても変われないのか?」ということについて、まとめてみます。
それはホメオスタシス(恒常性維持機能)のしわざかも
変わりたいのに変われない理由としてよく挙げられるのが、「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」です。
ホメオスタシス
生物体または生物システムが間断なく外的および内的環境の変化を受けながらも、個体またはシステムとしての秩序を安定した状態に保つ働きをいう。恒常性ともよぶ。
出典:「コトバンク」日本大百科全書(ジャポニカ)より一部引用
わかりやすい例えで用いられるのが、体温調節機能です。
私たち人間の場合だと、体温36℃が平熱といわれ、この温度をほぼ一定に保つようにできているのは、このホメオスタシスの働きによるものです。
- 生物は、外的環境のみならず生体の内部の変化に対しても、これまでと同じ状態を保とうとする性質があって、何か変化があれば元に戻そうと働く。
- それは自律神経や内分泌系が担っているが、行動学的や心理学的にもあてはまるという。
・・・ということはですよ。
そもそもが、「変わらないようにできている」ということじゃあないですかっ!
そりゃあ、変わりたくても変われないのは、ある意味しょうがないわけです。(←すでにあきらめモード)
そう思うと、変われない自分を「ほんとダメ人間だわぁ・・・」と否定するのがアホらしくなってきました(笑)。
ただ、この機能があるおかげで生命が守られているのですから、無下に扱うどころかありがたく思った方がいいのですけどね。
「心が変われば行動が変わる」はそのとおりだけどハードル高すぎ
「心(思考)が変われば行動が変わって・・・(中略)・・・運命が変わる」
これらに類似した名言が、様々な著名人から発せられています。
その中で一つだけ挙げるとすれば、哲学者であり心理学者でもあるウィリアム・ジェームズの名言。
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
哲学者・心理学者ウィリアム・ジェームズの名言
なんとすばらしい言葉なのでしょう!
私も、心(思考)を変えようと何度か試してみました。
でもですね。
これって、かなり難しくないですか?
いくら考え方を変えてみよう!ポジティブ思考でいこう!なんて一時は意識したとしても、先のホメオスなんちゃらがいい仕事をしてくれるもんだから、きれいに元どおりです(笑)。
これまでの「思考の癖」がつきまくった状態なので、そうそう簡単に変えられるものではないということでしょう。
私にとっては、ハードルが高すぎました。
だったらどうすりゃいいのさ?ということですが、ここで「行動」のお出ましというわけです。
変わるためには「まずは行動」が手っ取り早い!具体的な方法
ホメオスタシス問題は、なんとなくわかったつもりです。
でも、こういった見えない世界での大きな力(?)には太刀打ちできないと判断した私は、これはもう、目に見える形で行動しちゃう方が手っ取り早いのではと思っているのです。
そんな「行動」の具体例を、著名人の言葉や自身のつたない体験を交えながらお伝えします。
外見から変えてみる
「形から入る」ともいわれます。
自分を変える際に、どうしても内面の変化に意識が行きがちですが、先ほど申し上げたとおり、心(思考)を変えるのはけっこうハードルが高いです。
ならば、目に見える「外見」をまずは変えてみるのが、一番手っ取り早くて比較的簡単にできますよね。
外見といって思い浮かぶのは、メイクや髪型、服装を変えることでしょう。
もちろん、それも効果はあると思いますが、それだけではありません。
私が15年以上前に読んで救われた書籍「こころがホッとする考え方」(すがのたいぞう著)の一節をご紹介します。
たとえば、いつもイライラしている人がいる。そういう人ならば、ゆっくり歩くこと、ゆっくり喋ること、ゆっくり呼吸することである。それを実践すればいいだけだ。中身を変えなくても、これが日常的にできるようになれば、イライラはなくなる。
引用元:すがのたいぞう著「こころがホッとする考え方」P208〜P209 すばる舎 2001年6月5日第6刷発行
まさに、行動から入っていくという手法です。
歩くこと、喋ること、呼吸することをゆっくりにしてみることで、たしかに心が落ち着き、それが習慣化されれば、いつも穏やかな気分で過ごすことができます。
こういった「行動」を起こすことで、不思議と心がそちら方面に引っ張られるんですよね。
そしてこの言葉の後に、「暗い気分でいる人ならば、明るい服とか派手な服を着なさい。」が続いています。
私は色彩心理に興味があるのですが、色の持つ印象や心理効果なんていうのをうまく利用するのもいいと思いました。
ほんの一例でざっくり説明にはなりますが、冷静になりたい時にはブルーとか、女子力を高めたい時はピンクなどを取り入れる・・・なんて具合です。
行動が変わる→心が変わるという、先のウィリアム・ジェームズ氏の名言とは逆のパターンです。
小さなことから「すぐやる」癖をつける
まずは、日常生活でも仕事でも、小さいことから「すぐにやる」という癖をつけることで、「すぐにやる=行動に移す」ということが習慣化されるのです。
いきなり大きなことに打って出るのは、それこそ「あなたのホメオスタシス」が許しちゃあくれません(笑)。
いや、なかにはその機能が低い方もいらっしゃるとは思いますが、「私のホメオスタシス」はある意味ブラック企業並みで働き方改革が必要なほどです。(労基署に来てほしい!?)
くだらない冗談はさておき、「すぐやる」といえば、やはりこの方をおいてほかにはないでしょう。
いつやるか?今でしょ!
予備校講師・タレント 林修氏の名言
ここで、私のつたない経験を語らせていただきます。
はるか昔の20代の頃、仕事で初めて任された業務に四苦八苦していた私は、目の前のデスクでサクサクと仕事をこなす同僚男性を恨めしく思っていました。
その彼も私と同時期に同じ業務を任されたのですが、どうみても彼は優秀で、上司からの評価はすこぶる高い。
うせ私は、彼のようにもともと頭も良くないし要領も悪いし・・・
ブツブツ・・・
なんて、当時の私はひがみ根性丸出しでした。
でも、上司が彼を評価した点は、それとは別のところにあったのです。
- 彼が仕事がデキルのは、「すぐにやる」からなんだよ。
- とにかく早い。
- あれこれ考え過ぎず、すぐに動く。
たしかに彼の様子を観察すると、電話で相手に確認をしなければならない場面で、私だとためらってしまうところを、彼は少しだけ考えたのちに、すぐに電話をしている。
失敗したらそれを検証し、今度は違う手法を用いたり精度を高めたもので、すぐに再チャレンジをしている。
電話1本というそんな小さな行動が、彼と私のように大きく明暗をわけてしまったのです(苦笑)。
その数ヶ月後・・・
そんな彼を見習い、私もまずは小さなことから「すぐに行動」を実践しました。
するとしばらくして、周りの人から仕事の姿勢を認められるようになり、環境が良い方向に変わったのです。
まさに、彼のおかげでした!
可能であれば環境を変えてみる
自分を変える行動としては、「環境を変えることが一番大事だ」とおっしゃる方が多いです。
私も、9年ほど前に公務員を辞めるという、その当時の「世間様」から見たら無謀なことをしでかした経験があるため、環境を変えることがいかに自分を変えるかを実感しています。
そしてこれまで、職場、家庭、人付き合い、住んでいる場所などの環境に大きな影響を受けて生きてきたということも、またひしひしと感じています。
もし今本気で自分を変えたいと思うなら、可能であれば環境を変えるというのは大きな大きな一歩となります。
ただ、これには、内外問わずそれ相当の労力が必要になってきます。
そして、どの方向に行くのかを見極めることも大事になります。
この記事を書きながら思い出したのが、数年前に実写映画化もされた小説です。
「ちょっと今から仕事やめてくる」(北川恵海著)
ブラック企業で疲弊した主人公が、会社を辞める際に最後に放った言葉に、私は思わず涙しました。
僕には世界を変えることはできません!(中略)
でも、そんな僕でもひとつだけ変えられるものがあります。それが、自分の人生なんです。(中略)
まだ今は自分が何をしたいのかも、何ができるかもわかりません。でも、何をしていてもいい。ただ、笑って、したいことをして生きていきます。自分に嘘をつかないように、生きていきます。
引用元:北川恵海著「ちょっと今から仕事やめてくる」P208〜P209 メディアワークス文庫 2017年4月20日 26版発行
これはあくまでフィクションですし、これの真似をしろと言っているわけではもちろんありません。
でも、これと同様なことが、意外とリアルにあるんじゃないかとも思うのです。
生き物はある一定同じ状況下に置かれると、「そこがいい」「そこでいい」と勘違い(?)してしまうそうです。
だから、例えば職場や家庭で心身が悲鳴を上げていたとしても、そこから抜け出す(変化する)ことが怖くて、その環境に居座り続けてしまうんですね。
私は公務員という「世間一般」から見たら恵まれた環境にいたのですが、それでも自分を変えたいと思い退職しました。(公務員が悪いわけではありませんし、退職を勧めているわけでもありませんよ)
人様に自慢できるような生き方ではないですが、それでも私は、先の小説の主人公の言葉同様、
「ただ笑って、したいことをして生きていく」
「自分に嘘をつかずに生きていく」
これができていることで、幸せを感じながら過ごしていることだけはたしかです。
行動をしていても変われない?だったらこの動画視聴をおすすめします!
行動してるのに変われない!という方に必見です!
ハック大学さんYouTubeチャンネル 【自分を変える】変われない人の5つの特徴
ハック大学さんは、非常に人気の高いYouTuberさんですので、ご存知の方も多いでしょう。
「変われない人」をいろいろ調べているうちに、ここにたどり着きました。
10分ちょっとの短い時間の中に、心に刺さる内容がもりもり。
でも、とてもわかりやすくまとめられているのでスッと入っていきますし、なにより「ワタシにもできそう!」と思わせてくれるとても元気になる動画です。
私が特に印象に残った内容を、ざっくりまとめてみました。
- 「変わりたくて行動しているのに結果がともなっていない場合の原因」は次の2つ
- 行動の量が足りていない
- 行動の方向性が間違っている←多くはコレ
- 「ありがちな間違い」つの中で特に心に刺さった2つ
- 他人や会社組織など、変えられないものを変えようとしている。「他責思考」に近い考え
- 学んだ気になって満足。情報のインプットはあくまできっかけ、アウトプットが大事
さらに最後に、「意識を変えるより、行動や環境を変える方がはるかに簡単!」と述べられています。
ハック大学さんも同様のお考えであることに、勝手に心強くなりました(笑)。
言い訳がましいのですが、パクったわけではないですよ。(←かえってあやしいですよね)
でも結局は、ハック大学さんにすべてを委ねた感じとなり、まさに他力本願(笑)。
でも、よいものはこうやってシェアすることで、より多くの方の幸せにつながればそれでいいのです。(とやっぱりここでも言い訳をしてしまっています)
そもそも変わらなきゃいけない?
この記事は、おそらく自分を変えたい方が読んでくださっていると思うので、この内容は必要のないものかもしれません。
こんなことをいうと元も子もないのですが、そもそも「変わらなきゃいけない」なんてことはないと私は思っています。
それは、どうしてかといいますと・・・
- 現状に心から満足している人に「アナタ、変わらなきゃだめよ」なんて言えない
- 変わりたいと思う自分それこそが個性なので、その大事な個性を無理に変えようとか直そうなどとはしなくてもいいのでは
- 生きていれば嫌でも変わっていく
これまで言ってきたことと大きく矛盾はしていますが、見方を変えれば、いつまでも変わらないなんてことはないですよね。
私も、オギャーと産まれて気づけば五十路・・・いや~ずいぶんな変貌ぶりですわ(笑)。
変わりたいのに変われないと悩んでドツボにハマった時には、「どうせ嫌でも変わっていくものだから」といったん気楽になることも、考え方としてはひとつアリかと思っています。
おわりに
「変わりたいのに変われないのはどうしてかな?」
「変わるには行動と言われるけれど、どうすればいいの?」
そんなことについて、私なりの情報や経験をもとにまとめてみました。
自分が変わりたいとも思うならば思考を変えることが大事ですが、これまで培ってきた考え方を変えるというのは、それはそれは難儀なことです。
そうであれば、比較的簡単にできる「行動」を変えていくことで、新たな一歩を踏み出せるのではないでしょうか。
最後に、こんな名言で締めていきます。
物事を考える人は大勢いるが、行動を起こすのはたった一人だ
元フランス大統領 シャルル・ド・ゴールの名言
行動を起こすことにより、気持ちが変わっていきますよね。
私も、行動していきまーす!
ありがとうございました。