ご訪問ありがとうございます。もりこねです。
今回は、怖れや不安を解消するためにはどうすればいいのかということについて、つい最近起きた私自身の体験をもとにお伝えしていきます。
私はこの冬から、とあるプロジェクトチームで、キャリアカウンセラーの一員として働き始めました。
募集がかかると同時に速攻で応募したほど、念願叶ってのお仕事だったはず・・・なのですが、そのプロジェクト始動がいよいよ翌日に迫ったというある日、超ビビリな私は、これまでにない怖れと不安の感情に囚われ、何も手につかない状況になってしまったのです。
このままでは、夜も眠れず翌日からのプロジェクトに差し支えてしまうと思った私は、少しでもその怖れや不安を解消したいと、次の3つのことを試してみました。
- 怖れや不安から目を背けず直視してみる
- 仲間や家族に怖れや不安な気持ちを吐露してみる
- やることを精一杯やったならばあとは天命に任せる
これらのことについて、これから詳しくお伝えをしていきます。
ちなみに、この3つを行ったことで、怖れや不安のぐるぐる状態から抜け出すことができ、その日の夜はぐっすり睡眠をとることができました。
そして、翌日から始まったプロジェクトでは、慣れない環境で多少四苦八苦しながらも、特に大きな問題もなく携わることができています。(今のところは)
今、怖れや不安に囚われてお悩みの渦中にいる方に、少しでも頭スッキリ!心軽やか♪になるお手伝いができればいいなという思いで、身体を張って(笑)自分の生き恥を晒していきます。
ただし、あくまでも個人的感想なので、そこのところはご了承くださいませ。
怖れや不安から目を背けずに直視する
まず試してみたことは、「怖れや不安を直視する」ということでした。
これには、二つのステップがあります。
最初に行ったことは、自分が今感じている怖れや不安を余すところなく書き出してみること。
そして次の段階では、その可視化された怖れや不安を検証してみるということでした。
これにより気づいたことは、怖れや不安の正体がわかったことであり、正体がわかってしまえば、「恐るるに足らず」という心境に至ることができたのです。
では、どんなふうにして試してみたのかを、具体的にお伝えしていきます。
怖れや不安を書き出してみる(可視化する)
まず最初にやってみたことは、「私が怖がっているのは何なのか、一体何が不安なのかをということを、具体的に書き出してみる」ということでした。
私はそれまで、怖れや不安といった一般的にはネガティブと捉えられる感情を、できるだけ受け入れないようにしてきました。
それは、そのような感情を抱くことで、ネガティブな現実が引き寄せられてしまうのではと危惧していたからです。
なので、怖れや不安の思考や感情が沸いてきたら、鈴木雅之さんバリ(?)の「違う、そうじゃない」を心の中で連呼し、できるだけポジティブと捉えれらる思考や感情に方向転換しようと試みていたのです。
でも、それをやったとて、次の瞬間にはまた同じように怖れや不安の思考や感情が沸き上がってくるという堂々巡りな状態で、もういい加減辟易していました。
そんな時に、ふとこんなことを思いついたのです。
これはもしや「追えば逃げて、逃げれば追う」という方式か?
ということは、怖れや不安から目を背けずに、逆にlこちらから向かっていけば、その怖れや不安は逃げていくんじゃないのか?
この「追えば逃げて・・・」はちょいと解釈違いなのかもしれませんが、怖れや不安から目を背け見ないふりをすればするほど、その思考や感情はどんどん膨らんでいくことだけはわかってきたのです。
だったら、正々堂々タイマンはってやろーじゃねーかっ!
いやいや、喧嘩じゃないから〜
私の中のヤンキー魂(?)に火がついたかどうかは定かではありませんが、今感じている怖れや不安を真正面から受け止め、それを「書き出す」という作業をしてみたのです。
他人様にとってはどーでもいいかなり個人的な内容にはなりますが、その時に私が書き出した怖れや不安はこんなことでした。
- キャリアカウンセラーとしての知識やスキルが足りていないと感じているので、はたしてクライエントが満足するような支援ができるのか?
- 限られた時間内に、カウンセリングを終わらせることができるのか?
- クライエンドの主訴(本当に解決したい悩み等)を的確に把握できるのか?相手が求めていないトンチンカンな支援をしてしまわないか?
- クライエントから「このカウンセラー、ポンコツ〜」とバカにされたり舐められたりしないか?
・・・とまあこんな具合に、正直に気持ちを書き出していったわけです。
こうして、自分の中にある怖れや不安を可視化することで、自分の内面を客観的に俯瞰して眺めることができ、思考も感情もクールダウンしていくのがわかりました。
書き出した怖れや不安を検証→ただの妄想であることに気づく
ここからさらに、もう一つ作業をしてみました。
書き出したものひとつひとつについて、これらの何が怖いのか、本当に起こる可能性があるのかどうかなどを、自分なりに検証してみたのです。(ヒマなのかっ!?)
すると、共通のあることに気がつきました。
それはどれも、「やってみなければわからない」という、至極単純なことだったのです。
そして、「わからないことに思い悩んでも仕方がないな」という心境になっていきました。
こうなるに至ったきっかけは、心理学をはじめコーチングやヒーリング、ヨガ哲学の大人気講師・亀井弘喜さんのあるメルマガ(公式サイトのブログ)からです。
ここでは、亀井さんのメンターの一人である津留晃一さん(故人)のことを紹介され、そのお弟子さんのあまちゆうとさん(この方も故人)が、津留さんの命日に講演で話された言葉を挙げられていました。
それは、「悩みが一発でなくなる方法は、わからないことは考えない」ということ。
亀井さんが人生の悩みのどん底にいた時に、この講演テープを聞いて、思わず笑ってしまい、その通りだと思ったのだそうです。
ここで、あまちゆうとさんが話された言葉の一部を、亀井さんのメルマガから引用させていただきます。
みなさんね、結局悩んでいるときって言うのは わからないことを考えているんですよ。
わかることっていうのは 今のことだけでしょ?
今のことだけがわかるんだから 今に従って生きたらいいのに
みんなわからん将来のことを基準にして生きてる。
だから悩むんです。
(中略)
もちろん悩むことも楽しみのひとつだから 体験したかったらしたらいいわけですが
悩みたくないんだったら わからないことは考えんことです。
出典元:亀井弘喜公式サイト内ブログ「わからないことは考えない(2022年9月5日最終更新)」より一部引用
私も、これを読んで思わず笑ってしまいました。
そして、わからないことを考えるのはもうやめようと思ったのです。
それに、私が感じている怖れや不安は、起こる可能性もあるけれど、起こらない可能性だって十分にあるということにも気がつきました。
確実にいえることは、怖れや不安を感じているこの時点では、まだ何も起きてもいないということです。
この怖れや不安は、単なる私の妄想に過ぎない・・・
そう思った時に、そんな怖れや不安の妄想に時間や労力を費やすのが、何だかバカらしくなってきたのです。
あまちさんがおっしゃる通り、わかることは今だけなんだから、今この時に従って生きることが大切だということに気づきました。
今この時を全力で遊ぶ子供たちは、とても楽しく幸せそうです。
そんな子供たちのように、目の前のことを全力で取り組めばいいじゃないかということです。
もし、その時に何か問題が起きたり失敗したらどうするの?なんて声が聞こえてきそうですが、そうなったらそうなったで、「その時」に全力で考えればいいんじゃないでしょうか。
そして、実際に問題が起きて大変な事態になったとしても、それもこの世における「経験」として捉えることができるでしょうし、その経験がいつかどこかの誰かの役に立てる日が来るであろうと、私は確信しているのです。
この内容の全文が気になる方は、亀井弘喜さんの公式サイトをご覧くださいませ。
仲間や家族に怖れや不安な気持ちを吐露する
怖れや不安を解消するに効果があったのは、仲間や家族に自分の感情を吐露したことです。
それにより、仲間からの励ましの言葉に元気づけられたり、家族の一言で気づきを得られ、気持ちがかなり楽になったのでした。
その一部を紹介していきます。
仲間や友人からの励ましの言葉で癒しと元気をもらう
仲間や友人からの励ましの言葉には本当に救われましたし、今も心の支えになっています。
このプロジェクトが始まる前の事前研修の際に、自分の実力不足を痛感し不安になったことがありました。
その時、今回のプロジェクトに参加経験があり元同僚でもあったある方に、LINEでその気持ちを打ち明けたところ、今の自分に一番欲しい言葉が返ってきまして、とても前向きな気持ちになれたのです。
また、別の友人にも同じように不安な気持ちを吐露したのですが、「大丈夫だよ」という癒しの言葉で安心することができました。
このように、仲間や友人からのあたたかい言葉によって、乗り越えることができたと思っています。
ただ、気持ちを吐露する人は、選ぶ必要があるかもしれません。
私の場合は、無意識にでも今自分にとって欲しい言葉を返してくれそうな仲間や友人をあえて選んだことにより、このような安心感を得られたのだと思っています。
家族から言われた「ポンコツでも別にいいじゃない」で開き直る
我がオットにも、ついつい怖れや不安の感情を吐露してしまった私でした。
どうせ右から左に受け流されるんだろうなと思っていたのですが、オットからは意外なひと言が返ってきたのです。
ポンコツでも別にいいじゃない
知識や情報を持っていないカウンセラーは、クライエントからバカにされる対象になるかもしれないし、ポンコツ扱いされるかもしれない。
でも、ポンコツならポンコツなりにやればいい。
今の自分の持ち味で勝負するしかない。
どうもそんな意味合いのようです。
珍しく真面目なことを言うなぁ〜と驚きつつも、まあそれもそうだなと妙に納得しました。
そして、このオットの言葉をきっかけに、私はとても大切なことを思い出したのです。
そうだ!
そういえば私、ポンコツだったわ!
ポンコツだったことに気づいた私は、最強の武器を手に入れたような気分になりました。
いや、逆ですな。
武器や鎧など一切合切を剥ぎ取られた、何もない丸腰の自分。
だからこそ、「怖いものなし」の心境になれたのでしょう。
もし、人からポンコツと言われたら(そんなことを面と向かって言う人はいないでしょうが)、今の私であれば、「ポンコツですが、なにか?」と心から思えます。
めっちゃ開き直りです(笑)。
でも、多少のことは動じない心境になれたのですから、開き直りは時にはいい仕事をしてくれます。
やることやったら天命に任せる
怖れや不安を直視したり、仲間や家族から励まされたことで、ほぼほぼ怖れや不安は解消していました。
が、あともう一押し、少しだけ気になることをやっておくことで、何が起きても後悔しないと思ったのです。
これで、余計なことを考えず、思い煩うこともなく、快眠することができました。
あともう一押しの作業は復習やシミュレーションをしたこと
事前の研修で学んだことをもう一度見直したり、再度調べ直したりたりなどの復習をすることで、気持ちを落ち着かせることができました。
さらに、カウンセリングの一人シミュレーションを行うことで、気のせいなのかもしれませんが、少しだけ肝が据わったように感じました。
しかし、この姿、家族であっても見られたら恥ずかしいので要注意ですね(笑)。
あまり根つめすぎても寝不足になって逆効果なので、さらっとほどほどにしておきましたよ。
あとは天命に任せてぐっすり寝ること
「人事を尽くして天命を待つ」
これまで自分ができることはやってきたつもりであり、ここまでやったのであれば、あとは人知の及ばないことなので天に任せるしかない。
そんな心境になれた私は、プロジェクト始動の前日、余計なことは考えず、ぐっすりと眠ることができました。
それは、プロジェクトが始まってからも同様です。
毎回のカウンセリング後には、「もっとこうすればよかった」「こんな言葉でお伝えすればよかった」「私にもう少し知識と情報とスキルがあればもっといい支援ができたであろうに」とため息をつくことばかりの相変わらずなポンコツぶりです。
それでも、思い悩んで眠れないということはありません。
それは、ポンコツなりにも、その時任された仕事に真剣に関わってきたと自負しているからです。
自分のできることを全てやり切ったら、あとは天が決める結果を静かに待つ・・・
その結果がどんなものであろうと後悔しないように、その時その時を全力で取り組んでいくことが、今の私にできる唯一のことかと思っています。
なんだかんだいっても、クライエントさんの唯一無二の貴重な経験を聞かせていただけることが、ありがたくも楽しみで仕方がないんですけどね。
まとめ
怖れや不安の感情に囚われた時に、それを解消するためにやってみたことを、自身の体験を元に記事にしてみました。
ここで、今回の内容をまとめます。
- 怖れや不安を直視したことで、それは妄想であることに気づく。まだ起こっていないことやわからないことで悩むより、その時にできることを全力でしよう。
- 仲間や家族に正直な気持ちを吐露したことで、癒しや元気、気づきを得られ、前向きな気持ちになれたり、いい意味での開き直りができた。
- 人事を尽くして天命を待つの如く、自分なりにできる限りのことをしたのであれば、あとは余計なことは考えず天に任せてもいい。やることを精一杯やっていれば、どんな結果になろうと後悔しない。
最初にも申し上げましたが、あくまでも私個人の体験談ですので、すべての人に役に立つというものではないのかもしれません。
こんな考え方や方法があるだな〜という情報のひとかけらとして、いつかどこかで誰かの一助となれば、うれしいかぎりです。
最後に、私が怖れや不安を抱いて書き出した内容は、現実にはほぼほぼ起きていません。
もちろん、できていなことも多々ありますが、問題になるほどではないので、ただの取り越し苦労だったということです。
今日はこれでおしまいっ。
ありがとうございました。