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公務員って上から目線で偉そうなイメージ?元公務員がその理由を辛口解説

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こんにちは。元公務員のもりこねです。

公務員って、なんであんなに上から目線で偉そうなんだろう!

そんな声を、公務員現役時代から辞めた今でも、たびたび聞きます。

そんなことから、今回ずっと気になっていた「公務員偉そう問題(?)」について、公務員がそんなイメージもたれる理由を、私の独断と偏見で次の3点にまとめてみました。

公務員はなぜ上から目線で偉そうといわれるのか
  • 公平性ゆえに融通がきかない
  • たしかに偉そうな態度の職員は存在する
  • 接遇教育が手薄である

今回は、どちらかというと公務員以外の役所を利用される方に向けて書いていくので、公務員の方にとっては耳の痛い話になりそうです。

でも、最後の項に、私が出逢った「謙虚な職員」のエピソードをご紹介するので、最後まで目を通していただければ、少しはほっこりするかもしれませんよ~(笑)。

読みたい箇所からどうぞ

公平性ゆえに融通がきかない

理由の一つ目として、「公平性ゆえに融通がきかない」というのがあるのではと考えています。

それは、公務員は法律に基いてお仕事をしているというところからきています。

利用者からの要望について、いくら個人的には「あなたのその願い、叶えてあげたいっ!」なんて心が動かされるようなことがあったとしても、法規から外れることであれば、それに沿うことは不可能だからです。

また、「この人だけは守っていこう」「この団体は優遇しよう」なんてことをしようものなら、お縄になってしまうかもしれません~(汗汗)

それが、杓子定規の冷たい態度に思われてしまうひとつなんじゃないかと思いました。

また、もし法律違反をしている個人や団体があった場合は、やむを得ず処罰等をしなければなりません。

それが、「権力を笠に着た威圧的な態度」と捉えられてしまうゆえんでしょう。

公務員をかばうつもりはないのですが、こういったセンシティブといいますか相手の意に沿わないことを伝えなければならない時、多くの職員は相当気を遣っています。

ただ、相手の気持ちに寄り添うような伝え方ができる職員は問題ないのですが、それが苦手な職員の割合は決して少なくないというのが、私の肌感覚としてありました。

ゆえに、「上から目線」「偉そう」というイメージになってしまったのかと、私は推測しています。

余談ですが、融通のきくきかないについては、その職員の力量というのか、キャラクターによっても展開が変わる可能性があります。(こんなこと書いてもいいのかな?)

公務員も人間なので、利用者とのコミュニケーションがうまくとれれば、気持ちよく仕事ができます。

そうなったらしめたもの(笑)。

普段は余計なことはいわず淡々と質問されたことだけに答えている職員でも、聞いてもいないのに有益な情報を教えてくれるかもしれませんよ。(いや、本当は質問がなかったとしても、その人にとって必要だと思う情報は伝えなきゃ、ですけどね)

公務員は、うまく使え!です(笑)。

たしかに偉そうな態度の職員はいる

公務員の中でも、偉そうな態度をとる勘違い職員がいるのはたしかです。

そして、そんな職員は、窓口や電話対応でよくトラブっていました。

そんな職員の頭の中を、ちょっと覗いてみます。

自分は、難関の公務員試験を突破した「特別な人間」なんだ

公務員には威厳が必要だから
舐められてはいけない!

なんで役所の言うことが聞けないんだよ!
制度だから、しょうがないんだよ!!

意識、無意識に関わらず、こんなふうに思っている職員がいることはたしかです。

「なんだか勘違いをしていませんか?」「違う方向にいってませんか?」「そもそも人の心はありますか?」なんて思いませんか?(同意を求めちゃってますね・・・)

たしかに、公務員試験を受かったのは事実ですし(それがなんなんだ?とは思いますが)、毅然とした態度が必要な時もあります。

そして、法律上、利用者の希望に沿えないことも多々あります。

でも、やっぱり違います!

公務員は「公僕」とも言われるとおり(それも卑下し過ぎる表現だとは思いますが)、民間企業で行うと国民(市民、県民)に不利益になる可能性の高い事業を、ただ粛々と遂行しているだけなのですから。

例えば、現在水道民営化が問題になっていますが、安全で安価な水の提供ができるのは果たしてどこなのかを考えないと、私たちは健康に生きていけなくなるかもしれませんしね。

話が逸れたので元に戻しますが、そうした公共事業を、迅速に適正に行える人材を確保するために行うのが公務員試験であり、それを突破したから優秀だとか特別だとかなんていうのは、勘違いも甚だしい。

せいぜい「もしかしたら行政の仕事に適性があるかもしれませんね」程度です。(もしかしたら、ですよ)

私なぞ、公務員試験なんてものは、上の言うことを文句も言わず疑問も持たずに働いてくれる人材(忠犬)を選び出すための試験であると思っているほどです。(あらやだ!アタシったらまた余計なことを!)

それも、私がいたノンキャリ国家行政事務職なんて、お上(霞ヶ関の本省)からの指示に従って言われたとおりにやってるだけですし、哀しいかな、それしかできない組織です。

特別なことはしていないし、そもそも何も生み出していません。

というか、何も考えていません(苦笑)。

なので、もし窓口や電話で上から目線の態度の悪い職員に運悪く当たってしまったら、「思考停止の勘違いヤロー(笑)」と思ってスルーした方が、身のためだと思います。

ただ、明らかに自分の不利益になるようなことは、その旨伝える必要はあります。

そして、態度の悪さについて言及したい場合は、「その言葉遣いや態度により私はこう思った(傷ついた、不快だったなど)」という表現の方が、伝わりやすいかもしれません。

そういった職員は往々にしてプライドが高いので、「アナタが悪い」と言われると、聞く耳持たないどころか、逆ギレされかねないからです(苦笑)。

ただ、これも公務員をかばうわけではないのですが、こういった勘違い職員は一部であることを申し添えますね。

おっと!この件についてはどうしても熱くなってしまいます(笑)。長文をお許しくださいませ。

接遇教育が手薄である

これは私がいた職場に限るのかもしれませんが、接遇教育というものはあるにはあるものの、それほど力を入れているわけではありません。

周りの職員を「見習い」ながら、「なんとなく」身に付けている人がほとんどでした。

ただ、周りが「接遇の達人!」であればいいのですが、まずそんなことはあえないわけでありまして、そうなるとどんな末路になるのかはおわかりですよね。

そして、利用者への態度がよろしくない職員に対して上司が注意をするということは、よほどのことでないかぎりありませんでした。

上司も、どのように注意していいのかわからない、いや、態度がよろしくないことにも気が付かないのでしょう。

以前記事↓にも挙げましたが、役所は、窓口や電話対応にはあまり重きをおいていません。(すべての役所がそうというわけではないです、きっと)

そして、民間企業のように、接遇の悪さが原因でお客様が来なくなる→経営不振という図式は、役所にとってはどこの次元の話をしているんだ?という世界です。(そういう面では気楽なもんです)

それゆえ、接遇に関しては手薄だと私は感じています。

省庁毎の行政サービス満足度が公開されているのを見たことはあったので、気にはしているんだとは思っていましたが、それもあくまでポーズ(?)なのかもしれませんね。

それでも、私が入省した30年前と比べると、いくぶん窓口や電話対応はよくなってきたのではないかと感じています。

それはなぜかを考えた時に、思い当たる節がありました。

公務の職場に、非正規雇用者と社会人経験者が増えたことです。

これについての良し悪しはここでは触れませんが、双方、民間企業でがっつり接遇を経験してきた人が多く、私も現役時代はそんな職員からひっそりと学ばせてもらっていました。

そんな社会人経験者の中から、忘れられない「謙虚な職員」のエピソードを、次にお伝えしていきます。

番外編:謙虚な職員のエピソード

私がまだ20代前半の頃なので、今から30年近く前の話になりますが、民間企業から転職してきた20代後半の男性職員がいました。

いつもニコニコと穏やかなうえに腰が低く、そのうえ仕事もバリバリやってしまうことから、周りからの信頼がとても厚く、利用者にも真摯に対応している人徳溢れる職員でした。

その職員からは、今でいうブラック企業でかなり苦しめられていたので、それなりに大変なこともあるけれども、公務員に転職して本当によかったという話を聞いたことがあります。

ただ、ひとつだけ気をつけた方がいいと思ったことがあったそうで、それは「勘違いをしないこと」でした。

特にそう感じたのは、こんな出来事があったからだそうで、その言葉を紹介します。

民間企業から公務員に転職した当時20代後半の職員のことば

営業職だったブラック企業時代には、営業先で会いたくても絶対に会ってもらえなかった社長や役員。

それが、今のこの仕事(役所)では、電話1本で簡単に会うことできるのでとても驚いたし、今でも信じられない気持ちがある。

ただ、そんなふうにできるのは、私が今この立場(役所の人間)だからというだけ。

これに慣れてしまったり勘違いをしてしまうことは、実は一番怖いことかもしれないと、ある時ふと思った。

民間企業経験者全員が、このような職員ばかりではありませんし、新卒公務員でも勘違いをしない謙虚な職員はいます。

でも、私はこの職員との出逢いにより、公務員はちょっと特殊であり(特別ではありません)、何も考えずにこの環境で過ごしていたら、傲慢な人間になりやしないかということに気づかせてもらいました。

そのわりには、けっこう組織ズブズブの傲慢人間に仕上がってしまいましたが、それでも、あの職員のあの言葉は今でも鮮明に私の心に刺さっています。

一応、公務員にもこんな人もいるんですよということをお伝えしたく、最後にこんなことを書いてみました。

おわりに

今回は、公務員偉そう問題について、公務員時代を思い出しつつ、公務員を離れて気づいたことも含めて、本音満載言いたい放題の内容になってしまいました。

公務員は、以前ほどではないにしても、やはり偉そうなイメージは拭えませんし、窓口や電話での対応で嫌な思いをしたという利用者の声があるのも事実です。

でも、役所は選べないのだから、それに敵対するのでなく、この際だから逆にうまく使って、公務員に気持ちよく仕事をしてもらえば、お互いがメリットになるのではないかと思っています。

ただ、役所や役人(そして政治家)に対しては、それは大切な税金が使われているわけですので、「その使い方、見てますよ・・・」という意識は常に持っていたいと思っている一人です。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人

公務員→キャリアカウンセラー

当サイトは、「人生はネタだらけ」という持論のもと、勢いだけで綴っている骨の髄まで雑記ブログです。

そんな一介の自己満足ブログでも、いつかどこかで誰かのお役に立つことができたならば、我が人生に悔いなしです。

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