2023年、世の皆さんは、どんな夏を過ごされているのでしょうか。
私にとっての夏といえば、北海道バイクツーリングに尽きます。
今年も、愛車のカワサキW650とともに北海道内10日間を走り抜け、先日無事帰還いたしました。
ツーリングの日程は、8月の第2週目からお盆を挟んで第4周目の初頭まで、道内9泊10日、全行程11泊12日という、けっこうな長旅です。
とはいうものの、過ぎてしまえばあっという間で、思い出にふけって何も手につかないでいる今日この頃。
そんな哀愁漂う中で、これから数回にわたってその記録を残していきます。
ということで、今回は第一弾としまして、北海道内のルートやかかった費用、天候などをお伝えしていきます。
- 北海道ツーリングに興味があり、なんでもいいので情報がほしい人
- 同じように北海道ツーリングから帰還し、同じように思い出にふけっている人
- 北海道にゆかりのある人や、とにかく北海道が大好きな人
それでは、しばし「試される大地」である北海道の世界をお楽しみくださいませ〜。
- 今年2023年にバイク免許取得30周年を迎えた、無駄に歴だけ長い50代女ライダー
- 初の北海道ツーリング(ソロ)は1994年、当時のマシンはホンダVT250F
- 北海道ツーリングは20回以上経験、一応無事故・無検挙
道内10日間のルートは?「今年もほぼ道東地方です!」
関東在住の私が北海道へ上陸する方法は、フェリーです。
茨城・大洗港からマイマシンとともにフェリー(商船三井フェリーさんふらわあ)で苫小牧西港に上陸し、道内9泊10日を楽しんだ後は、同フェリーで帰るという流れです。
フェリー内で往復2泊するので、全行程としては11泊12日間となりました。
今回挙げるのは、北海道内9泊10日のルートであり、それはほぼほぼ「道東地方」であることをご了承ください。
苫小牧西港発着の道内ルート
北海道の「道東地方」とは、だいたいこのへん↓です。
そして、北海道内を走ったルートは、文字の羅列で見づらいでしょうし、引かれてしまいそうですが、以下のとおりざっと挙げてみました。(後日、わかりやすいように地図を貼付する予定ですが、いつになることやら・・・)
行程 | 備考 | |
1日目 | 「苫小牧西港」発14:20頃 →「道の駅四季の館」白い恋人ソフト →「道の駅樹海ロード日高」やまべまぶしおにぎり →占冠町「ホクレン」給油(本年初フラッグ&ステッカー入手) →道東道「占冠IC」上線・「十勝清水IC」下線 →帯広市「ホテル十勝イン」着19:00頃 | 苫小牧から帯広まで 一気に移動 |
2日目 | 「ホテル十勝イン」発 →「六花亭西三条店」サクサクパイ →「帯廣神社」参拝 →士幌町「オカモトSS一号店」撮影 →「道の駅あしょろ銀河ホール21」ランチ →「道の駅あいおい」クマヤキ →美幌町「ホクレン」給油(ブルーフラッグ&ステッカー) →大空町(女満別)「メルヘンの丘」通過 →網走市「呼人浦キャンプ場」着 | 1年ぶりのサクサクパイからの オホーツク |
3日目 | 「呼人浦キャンプ場」発 →「JR北浜駅」写真撮影 →「道の駅葉菜野花小清水」生乳ソフト&モンベル →斜里町「天に続く道」逆ルートから走行 →「陶房cafeこひきや」ランチ →「道の駅うとろシリエトク」休憩 →「天に続く道出発点」通過 →斜里町「みどり工房しゃりそよかぜキャンプ場」着 | 網走からウトロまで オホーツク祭り |
4日目 | 「みどり工房しゃりキャンプ場」発 →「道の駅しゃり」休憩 →「道の駅葉菜野花小清水」生乳ソフト&いもだんご →「感動の径」動画撮影 →「JR藻琴駅」写真撮影 →「道の駅ノンキーランドひがしもこと」ランチ →「こもれび街道」まったり走行 →「小清水神社」参拝 →「小清水温泉」いい湯だな♪ →「みどり工房しゃりキャンプ場」着(連泊) | 小清水町や大空町は 暑かったり寒かったり |
5日目 | 「みどり工房しゃりキャンプ場」発 →清里町で斜里岳バックに写真撮影 →「道の駅パパスランドさっつる」足湯 →「裏摩周展望台」寒い →別海町「ミルクハウス」キャラメルソフト →「別海町ふれあいキャンプ場」着 | 斜里から裏摩周を経由し 牛の国の別海へ |
6日目 | 「別海町ふれあいキャンプ場」発 →「野付半島」ランチ →「別海町ふれあいキャンプ場」着(連泊) | 野付半島はエゾシカ王国 |
7日目 | 天候不安定につき、「別海町ふれあいキャンプ場」に滞在 テント内でウダウダ →モール温泉でグダグダ →テント内でダラダラ →町内ウォーキング →ミルクハウス →スーパーで食料買い出し →クラシックビール飲んで寝る | いわゆる「休養日」 |
8日目 | 「別海町ふれあいキャンプ場」発 →「多和平展望台」晴天 →「摩周第一展望台」摩周ブルーソフト&いもだんご →「摩周第三展望台」安定のブルー →「硫黄山」安定のバイク駐輪場 →川湯「くりーむ童話・ちゅっぷ」ランチ →「クッシー街道」同じ目線で屈斜路湖 →「道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠」上から目線で屈斜路湖 →「道の駅あいおい」休憩 →足寄町「野中温泉」着 | 摩周湖・屈斜路湖から オンネトーの温泉宿へ |
9日目 | 「野中温泉」発 →「オンネトー」神秘的✨ →「道の駅あしょろ銀河ホール21」ランチ →足寄町「ホクレン」給油(グリーンフラッグ&ステッカー) →「道の駅おとふけ」水分補給 →帯広市「十勝ガーデンズホテル」着(街をブラブラ) | とにかく暑いぜ!十勝地方 |
10日目 | 「十勝ガーデンズホテル」発 →「帯廣神社」参拝(しばし雨宿り) →道東道「十勝清水IC」から「由仁PA」で休憩「追分町IC」まで →「苫小牧西港」着16:45(雨上がり) | 雨ではじまる道内最終日 苫小牧港へ高速ワープ! |
道内走行距離:約1,600km |
苫小牧西港に上陸したのが14時頃。
そこから、道東好きの私とオットがひたすら東へ向かうのは毎年のことです。(道北の礼文や利尻に行きたいと思ってはいるのですが、結局また東に引っ張られてしまうのです)
まずは、北海道に上陸して最初の宿泊地帯広で、賞味期限3時間の六花亭サクサクパイを堪能し、旅の英気を養います。
その後、網走オホーツク方面から知床の斜里、ウトロ、別海、野付半島とキャンプをしながら駆け抜けました。
そして、今回の旅のハイライトである標茶町の多和平、弟子屈町の摩周湖&屈斜路湖&美幌峠を楽しんだのです。
それにしても、10日間の走行距離が1,600kmとは、ちょっと少ないかもしれませんねぇ。
時間切れで、行きたくても行けなかった場所が多くあります。体力的なこともあり、無理をせずぼちぼち走ってましたので。
これらの詳細は、また後日、画像盛りだくさんでお届けしていく予定です!
道内9泊10日間の宿泊地
北海道内の宿泊について、内訳はこんな感じです。
宿泊場所 | 市町村 | 一人当たりの料金 | |
1泊目 | ホテル十勝イン https://www.tokachiinn.jp | 帯広市 | 5,000円(宿泊代) 1,200円(駅地下駐車場代) |
2泊目 | 呼人浦キャンプ場 | 網走市 | 無料 |
3泊目 | みどり工房しゃり そよかぜキャンプ場 | 斜里町 | 500円 |
4泊目 | 同上(連泊) | 同上 | 500円 |
5泊目 | 別海町ふれあいキャンプ場 (バイクサイト) https://www.aurens.or.jp/~kanko/bc/ | 別海町 | 500円 (入場料300円、テント一張分400円/2) |
6泊目 | 同上(連泊) | 同上 | 500円 (入場料300円、テント一張分400円/2) |
7泊目 | 同上(連泊) | 同上 | 500円 (入場料300円、テント一張分400円/2) |
8泊目 | 山の宿 野中温泉 http://www.minkoku.com/yado/top.php?yado_id=7 | 足寄町 | 6,500円 (2名1室素泊まり、入湯税込) |
9泊目 | 十勝ガーデンズホテル https://www.gardenshotel.jp | 帯広市 | 7,150円(宿泊代) 300円(敷地内駐車場代) |
体力的なことを考えると、できるだけ宿を利用して、ふかふかのベッドやお布団で、誰にも気兼ねすることなくゆっくり休みたい・・・というのが本音です。
しかしながら、ここ数年のホテル代の高騰から、キャンプ中心の旅と相成りました。(せこいですな)
いやいや、キャンプそのものを、宿泊手段だけではなく目的にしてしまえば、とても楽しめます!
雨、風、暑さ、寒さ・・・まあいろいろござれのキャンプ生活の醍醐味は、なんといっても大地からのエネルギーを全身でいただけることでしょう。
キャンプ飯が作れるほど体力的に余裕がない(荷物が増える)のが正直なところですが、暗くなったら寝る、日の出とともに目が覚める、そんな健康的な暮らしができたのは、キャンプのおかげです。
満点の星空が美しすぎたし、朝陽の中で淹れる珈琲は旨いことこのうえないしで、キャンプ最高ですっ!
そして、宿部門のハイライトは、なんといっても、オンネトー(足寄町)にあるなかなか予約の取れない大人気宿野中温泉です。
たまたまじゃらんネットで空きを見つけたので、すかさず予約。とてもラッキーでした!
温泉好きのみならず、昭和レトロ好き、猫好きにはたまらない宿です。
そんなお宿やキャンプ場の様子についても、後日、画像多めで記事にしていきます。
【追記】ということで、約2ヶ月後、やっと記事が出来上がりましたので、ぜひ覗いてみくださいまし。
かかった費用は?「16万円超えました!」
自分のバイクで北海道を走るには、いったいいくらかかるのでしょうか。
これは私の例にはなりますが、往復フェリー代を含めた全行程12日間の費用を公開しますので、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
フェリー代込みで16万円超え!
出走マシンは、2009年式カワサキW650(675cc・燃費1ℓ約30km)。
旅の日程は、8月の第2週目からお盆を挟んで第4周目の初頭まで、道内9泊10日、全行程11泊12日。
オットのバイクと2台で旅をしておりました。
そのような状況でかかった費用は、16万円超えです!
その内訳は、こんな感じです。
金額 | 備考 | |
フェリー代 | 94,400円 | 商船三井フェリー さんふらわあ 大洗・苫小牧間往復 窓無スーペリア 二輪750cc以下 |
ガソリン代 | 12,456円 | 全行程12日分 道内レギュラー平均価格 1ℓで177円 |
高速代 | 7,210円 | 全行程12日分 |
宿泊代 | 22,650円 | 道内9泊分 キャンプ場・駐車場代含む |
食費 | 20,074円 | 全行程12日分 |
その他雑費 | 5,330円 | 温泉、コインランドリー、 ホクレンフラッグ&ステッカー他 お土産代は除く |
計 | 162,120円 |
ざっくりやるつもりが、1円単位で計算してしまいました(苦笑)。
そして、気がつけば、昔と比べてフェリー代がバカ高くなっております。特に今の新造船になってからでしょうか。
寝台(コンフォート)ではなく個室(スーペリア)であることも影響しているのでしょう。
ただ、一度個室を経験すると、もう寝台には戻れない身体になってしまうのですよ。(だって、シャワー、洗面台、トイレ、冷蔵庫、アメニティ付きで、二人利用であればそれほど料金が変わらないのですから)
お盆時期を外したり、それこそ個室ではなく寝台や雑魚寝部屋にすれば、もう少し安く上がるでしょう。
ガソリン代も高騰しておりますが、W650は驚異のリッター30kmを記録しておりますので、まずまずの出来だと思っております。
高速道路料金については、時間短縮のためにやむなく利用しましたが、これは検討の余地ありですな。
宿泊代は、数年前からホテル代が急騰している中、我ながら健闘しました!
食費は、キャンプ飯をしないので、昼食か夕食にがっつり美味しいものでエンゲル係数を爆上がりさせます。
そして、あとはセイコーマートにお世話になるという具合でした。
道東地方のグルメ・スイーツについては、これもまた後日、がっつり記事にしていきますよ。
【追記】ということで、記事が仕上がりましたので、よろしければ読んでみてくださいね。
北海道ツーリングはプライスレスな感覚で
この11泊12日の旅の代金を高いと思うか安いと思うかは、人それぞれ価値観の違いによるでしょう。
ただ、私の場合、北海道ツーリングの費用に関していえることは、この一言のみ。
プライスレスです!!
はい、お金には換え難いほど貴重な体験を得られるのは、私にとってはこの北海道ツーリングなのです。
単なる北海道バカ、北海道オタクなのかもしれませんけどね。
天候は?「概ね晴れか曇りだがとにかく暑かった!」
避暑地で人気の北海道ですが、今年2023年夏の天候や気温はいかがなものだったのかをお伝えしていきます。
天気は概ね晴れか曇りだった8月お盆前後
8月のお盆をまたいだ前後、道内(主に道東地方)10日間の天気は、1、2日ほどカッパを着たこともありましたが、概ね晴れか曇りでした。
なので、景色の写真や動画が撮り放題のご機嫌な10日間となったのです。
雨が悪いとは言いませんが、バイク乗りにとって雨天走行はできるだけ控えたいもの。
そんな天候不安定な時には、こんなことに気をつけることで、雨を避けていました。
- 天候が不安定な時は、可能であれば連泊し、思い切って休養日とする
- スケジュール上移動を余儀なくされる場合は、雨雲レーダーをこまめにチェックし、時間に余裕があれば雨宿りを楽しむ
- 時間が限られていれば、できるだけ降水量の少ない地域をルート選択する
「今さら当たり前のことを言うな」という声が聞こえてきそうですが、こうしたことで、カッパを着る機会や雨の中でのテント撤収を極力控えることができたのです。
濡れたカッパでお店に入ったりフェリーに乗り込みたくないですし、濡れたままテントをたたみたくありませんからね。(あくまで我々の考えです)
それよりも何よりも、今年の夏は台風到来により、欠航を余儀なくされたフェリーの便もあるというのに、往復とも特に問題なく運航されたこと自体、恵まれたと思っています。
気温は「暑かった」という印象
ここ数年の北海道の気温、上がり具合がハンパなく感じています。
今年2023年8月は、「ここは本当に北海道なのか?」と疑ってしまうほどの湿度(蒸し暑さ)も感じていました。
8月のお盆をまたいで滞在していたのですが、特に、フェリーターミナルのある苫小牧や、帯広を擁する十勝地方は「暑い」という印象しかなかったです。
また、キャンプ6泊中、場所やテントの材質にもよるのでしょうが、夏用シュラフが必要ないほど気温が高い時があり、いつもの北海道と少し違った感じがしました。
だからといって、やはり北海道は我が国屈指の冷涼地ですので、舐めてかかると痛い目に遭います。
気温の低い日や、寒い場所もありましたので。
例えば、3泊目の「みどり工房しゃり」でのキャンプでは、フリースジャケットとタイツを重ね着して寝ました。キャンパーさんの中には、ダウンジャケットを着ている人もいたほどです。
また、道内4日目に「ハイランド小清水」付近を走った際に凍えるような寒さを感じたため、急遽ライダージャケットの上からカッパを着てなんとか凌いだほどです。
直前にランチをした「道の駅ノンキーランドひがしこもと」では、いい感じの暑さだったのにです。
暑さと寒さ、両方の対策をするのが、北海道リーリングの鉄則
これに、変わりはなかったようです。
おわりに:旅の記録はまだまだ続きます
2023年夏・北海道バイクツーリングの記録第一弾として、道内ルートやかかった費用、天候・気温の情報をお届けしてまいりました。
次回からは、北海道での衣食住や絶景を、画像多めでお伝えしていきます!
経験者には理解してもらえるかと思うのですが、北海道ツーリングはけっして楽しいだけじゃない、意外と修行だったりするのです。
そんな北海道ツーリングの注意点についても、いつか記事にできたらと思います。
今回はこんなところで。
ありがとうございました。