こんにちは。元公務員のもりこねです。
- 公務員を辞めて後悔していないのかな?どんなことで後悔しているのかな?
- 公務員を辞めて後悔していない人が多いようだけど、どうしてなのかな?
これらは、公務員を辞めたいと悩んでいる方にとっては、気になるところなのではないでしょうか。(たぶん)
ちなみに、私は、これまでずっと後悔していないと思い込んでいました。
ただ、今回この機会に、「後悔」について自分の心を掘り下げてみた時に、こんな思いが湧いてきたのです。
あ〜
そういえば一時期、少しだけ後悔していたなぁ・・・
なんだったっけ?
そこで今回は、こんなことを記事にしていきます。
- 私が公務員を辞めて後悔したことは何か
- 公務員を辞めても後悔したい人ってどんな?(注:私調べ)
毎度のことながら自分語りの独断と偏見な内容ではありますが、いつかどこかで少しでもいいのでお役に立てていただけたらいいなぁ・・・なんて思いでまとめていきます。
私が公務員を辞めて後悔したこと
私が公務員を退職して後悔したことは何だったっけ?を、思い出し思い出し挙げていきます。
退職してすぐに後悔
公務員を辞めて後悔したのは、実は退職してすぐのことだったと記憶しています。
業界も仕事内容も全く畑違いの会社に転職し、その変化の対応に少々時間がかかっていました。
新たな職場が決して悪いわけではなく、逆にとてもよくしていただき、恵まれた環境だったのです。
ただ、私の気持ちが、環境の激減になかなか対応できなかったことが原因でした。
まさかのホームシック!?
20年以上も公務員としてやってきたので、その環境にズブズブでした。
なので、若干「ホームシック」にかかっていたのかもしれません(笑)。
嫌で辞めたはずなのに(!)、おかしいですよね。
自分でいうのもどうかとは思いますが、公務員時代の人間関係は、いろいろあったにしても恵まれていた方だと思っています。
退職については、職場の人にはほぼ誰にも相談していなかったので、周りからみればいきなりの退職であり、ある意味裏切りのようなもの(笑)。
それでも、思っていたよりも多くの方から送別の時間を設けていただきました。(だからいいというわけではないですが)
それもあってか、退職日当日は、自分でも信じられないのですが、いろいろな思いが溢れ涙が出てしまうほどだったのです。
そんな心が動く出来事があってから3日後には、新たな勤務先での生活が始まりました。
職場の皆さんは、これもまた親切で穏やかで大変恵まれた環境でした。
それにもかかわらず、どうしても前の職場(公務員)と比べてしまう自分がいるのです。
変化に対する適応能力については、公務員時代の数々の人事異動で身についていると思っていたのですが、しょせんは同じ職場での変化ですから、たいしたものではなかったのでしょう。
離れてみて公務員のよさに気づく
いくら嫌だと思っていた職場でも、やはり慣れ親しんだところ、そこから一歩外に出て、はじめてその良さに気づくことが往々にしてあることに気づきました。
人それぞれに公務員のよさを感じてはいるのでしょうが、その時に私が感じたよさはこんな具合です。
- 長年の勤務により、業務や人間関係などの職場環境に実は馴染んでいたので、精神的に楽
- 労働条件や福利厚生の充実度
「そんなこと、わかりきってることだろう!?」なんてお叱りを受けそうです(苦笑)。
これらを承知のうえで退職を決めたはずなのですが、実際に離れてみて身に沁みました。
そして、それが後悔につながったのかと思っていますが、そうなった理由を自分なりに分析してみます。
- 新たな職場生活への準備不足(心の準備も含めて)
- 新たな職場環境へのシミュレーションが甘かった
- インターバルを取らなかった(有給休暇未消化のまま退職し、2日後に新職場に転職した)
特に3番目は大事です!
大事なことだから2回書きますが、3番目、大事です!!
有給休暇、消化しなきゃ、「ダメ!ゼッタイ!!」
まだまだ他にもありそうですが、今思いつくのはこんな感じです。
今はまったく後悔していないけど・・・
そんなこんなはありましたが、今はまったく後悔していません。
ただ、辞めてよかったのかどうかについては、おそらくよかったとは思うのですが・・・実は正直よくわからないのです(苦笑)。
そして、あのまま続けるのもアリだったかもしれないと、時々思うことがあります。
さらに、一緒に働いた同僚、先輩後輩のことも、今どうしてるのかな?なんてたまに思い出すこともあります。
今はこの状況下なので難しいですが、当時の同僚たちとも時々飲みにも行ってました。
「それって後悔してるんじゃない?」「未練タラタラじゃない」なんていう声も聞こえてきそうですね。
それとこれとは、また話が別なんです(笑)。
公務員を辞めて後悔していない人の共通点を考えてみた
私の周りだけなのかもしれませんが、公務員を退職した人のほぼ全員が「後悔していない」と言います。
元公務員系のブログやYouTubeなどでも、後悔していない発言をよく目(耳)にしますよね。
そういった方々を垣間見て、「なぜ後悔しなんだろう?」なんてふと思ったので、その共通点を考えてみました。
仕事をやりきっている
一部の例外を除いて、「何でこの人が辞めちゃうの?」「この人が辞めちゃうなんて残念」と言われるような人が退職している傾向がありました。
日頃から、仕事を精力的にしていた人が多かったように見受けられます。
もうここでの仕事は十分やり切った!という思いがあるから、辞めても後悔していないのでしょう。
もしや、燃え尽き症候群?
それとも、やってもやっても報われない公務の職場に、見切りをつけたのかもです。
私ごとで恐縮ですが、私は決して優秀ではなかったものの、仕事に対してはある程度やり切った感はありました。
まあ、そりゃそうですわ、20年以上も居座ったのですから(苦笑)。
退職を決意するまでにかなり熟考している
本気で退職を決意した人は、職場の誰にもそのことは言いません。言えないし、言う必要もない。
それを言おうものなら、引き留めにあうこともわかっているからです。
なので、退職することが公開された時に、誰もが驚きます。
「辞めることを考えてたなんて、思いもよらなかった」と。
まるで、突発的に辞めたように思われがちなのですが、本人は、何ヶ月もいや何年も前からずっと辞めたい思いを忍ばせてきました。
考えに考えに考え、もうこれ以上考えても結果は同じと判断したうえでの、退職なのです。
私も同じでした。
だから、後悔はしていません。
最悪の事態も想定している
公務員のような身分も給与も安定している仕事を辞めることは、当然勇気がいります。
公務員を辞めるのは、やはり今でもハードルが高いです。
そういうこともあり、辞めた後にどうするかを決めてから退職する人は多いですよね。
そんなふうに決めたとしても、仮に新たな進路先でうまくいかなくなって、例えば無収入になるということもあり得ます。
私の場合は、実際そうなりました。
ただ、こういった最悪の事態もある程度想定して退職を決めているので、致命傷には至りませんでした。
何を最悪の事態と捉えるかは人それぞれではありますが、多くは経済面なのではないでしょうか。
例えば、こんな感じ↓であれば、人にもよりますが、ある程度精神的にも不安定にならずにすむでしょう。
- ある程度の蓄え
- 多方面からの収入源の確保
- 家族からの支援(扶養)
- 健やかな心身(実は一番大事!)
これをしないで極端な楽観主義で物事を進めた際には、うまくいかなかった時との落差により、辞めたことを後悔していたのかもしれません。
まあ、なんだかんだいって、「健康」であればなんとかなるんです、やっぱり。
極論、生きていればなんとかなりますから。
どんな結果でも自分で責任をとる覚悟ができている
先の「最悪の事態を想定」とかぶるところはありますが、周到に準備をしたとしても、未来がすべて自分の思いどおりにいくとは限りません。
自分の思いが現実化するまでに、時間が必要な場合もあるでしょう。
ゆえに、「たとえどんな(最悪の)結果になったとしても自分で責任をとる」という覚悟が必要です。
そして、その覚悟をしたうえで退職を決めているのです。
それのどこに、後悔する余地があるのでしょうか。
「責任をとる」というととても厳しく感じますよね。
でしたら、こんな表現はいかがでしょう。
自分で責任をとるとは、「自分の人生を生きていく」ということ
以前、どなたかが言っていた言葉で、とても腑に落ちたので取り入れてみました。
私の周りで公務員を辞めた人に共通することは、「自分の人生を生きたい!」という思いだったことです。
もちろん、私もそうです。
ただ、この「自分で責任をとる覚悟」というのは、なにも退職だけのことをいうつもりはありません。
今の公務員の仕事を「続ける」ということを自分でハラを決めて、その決めたことは自分で責任をとるという生き方・・・これもすばらしいと思うのです。
もちろん、ハラを決めたからといって、何が何でも辞めずに続けなきゃいけないなんてことはありませんよ(笑)。
その時その時、毎瞬毎瞬、そんな思いで生きていくのがいいのかなぁ・・・なんて思っているだけなのです。
- 私の退職が職場で公表されてすぐに、ある同僚の女性からメールが届いた
- そこには、「あなたの退職には驚いたし、私もいろいろ考えたけど、私はもう少しこの仕事をやっていこうと決めた」という言葉が。
- その同僚も、ずっと仕事を辞めたいと思いながら20年以上過ごしてきた一人。
- そんな同僚のメールからは、彼女なりの覚悟が伝わってきて、「すごいな、かっこいいな」という思いが湧き上がってきた。
- そして、その同僚は、現在も重責を担いながら、しなやかに公務員として働き続けている。
最後は自分で決めている
公務員を自ら退職するということは、清水の舞台から飛び降りるほどの(表現が昭和ですな)、大きな勇気と決断が必要です。
これは私の場合ですが、公務員を辞める時には、一応家族や信頼できる人には相談をしました。
でも、やはり最後は自分で決めたのです。
だから、誰のせいにもしないし、後悔もしていません。
といいますか、今から思うと、人に相談している時点ですでに辞めることを決めていましたし、そもそも相談する相手を選んでいました。
私が退職の相談をする相手として選んだ人は、私の気持ちを受け止める人や後押しする人、ということです。
もう、自分で決めたとしかいえない状況だったので、誰のせいにもできないし、それこそ、何があっても自分で責任をとるしかないのです。
いいじゃないですか。
誰に何を言われても、どう思われようとも、私はいま、自分の人生を生きてますよ~(笑)。
べつに後悔したっていいんじゃないでしょうか
これまで、公務員を辞めて後悔していない人の共通点を挙げてきました。
ただ、誤解を恐れずにいってしまうと、私はべつに後悔したっていいじゃないかとも思っているのです。
もちろん、後悔を前提にして生きろといっているわけではないですが、そう思うに至った理由を次のとおり挙げてみました。
- 「後悔する」という経験や感情を味わうことができる(←ちょっと変態的?)
- 次に後悔しないための対策ができる
- 後悔したことで、同じように悩む人の気持ちがわかり、癒しや救いの存在になることができる!
まさに、人生はいいことも悪いことも、すべて「ネタだらけ」であり、その人次第でいかようにもできると私は思っています。
まあ、結果論なんですけどね(笑)。
公務員を続けていこうが退職しようが、悩みのない楽園人生なんてまずありえません。(そういうの、なんか気持ち悪いと思ってしまうタチですし)
そうであれば、「自分の生き方はこれだ!」とハラを決めた人生を過ごしていきたい。
それは、公務員を続けることがそうかもしれないし、退職することがそうかもしれない。
それは本当に人それぞれで、正しいも間違いもきっとないんだと思いますよ。
後悔とは少し違うかもですが、失敗について考察した記事がありますので、よろしければのぞいてみてくださいね↓
おわりに
私が公務員を辞めてずいぶん経ちましたが、実は後悔したことがあったということを白状するとともに、後悔していない人の共通点を勝手に解釈して挙げてみました。
何度もいいますが、公務員を退職するにしても続けるにしても、自分の頭で考えて自分で決めた生き方をしていれば、それほど後悔しないのではないでしょうか。
そんなふうにエラそうにいっている私ですが、今まさにそれを試している最中なのです(笑)。
その試行錯誤の結果については、逐次このブログで報告をしていきますので、ぜひまたのぞきに来てくださいねー!(読者獲得のための、えげつない作戦か!?)
ありがとうございました。