こんにちは。もりこねです。
先日、バイクにまつわるとても嬉しい出来事がありました。
バイクで関東地方の田舎道を走っていたら、対向車線から来たライダーが、すれ違いざまにこちらに向かって片手を挙げて挨拶をしてくれたのです。
もちろん私もすぐにお返しをしましたが、 このあたりでは珍しいことなので、とてもテンションが上がり楽しさが倍増したことはいうまでもありません。
このバイク乗り同士の挨拶は、最近では「YAEH(ヤエー)」として知られています。
そんなことから、これを機に、バイク乗り同士の挨拶「YAEH(ヤエー)」について、掘り下げてみようと思いました。
- バイク乗り同士の挨拶のはじまりや意味
- 「YAEH(ヤエー)」の語源
- 「YAEH(ヤエー)」の注意点
- 「YAEH(ヤエー)」に会える場所
バイク乗りの方にとっては、何を今さら的なレベルの話なのですが、どうかあたたかいまなざしで見てやってください(笑)。
バイク乗り同士の挨拶「YAEH(ヤエー)」とは
バイク乗り同士の挨拶「YAEH(ヤエー)」とはいったい何か?ということについて、前置きと同様の内容もありますがお伝えしていきます。
バイク乗り同士の挨拶とは?
バイク乗り同士の挨拶とは
- 公道を走行中のバイク乗り同士が、すれ違いざまに挨拶をすること
- 挨拶の仕方は、「ピースサイン」「手を挙げる(振る)」「会釈する」など様々
このようにバイク乗り同士で挨拶をすることを、現在では「YAEH(ヤエー)する」と言われているのです。
バイク乗り同士の挨拶のはじまりとその意味合い
「YAEH(ヤエー)」の話の前に、バイク乗り同士の挨拶のはじまりやその意味についてお伝えしていきます。
この挨拶がはじめまったのは1970年代あたりだといわれていて、当時は「ピースサイン」として全国のライダーの間で知られていました。
そういえば、私がバイクに乗り始めた1990年代前半は、バイク乗り同士の挨拶といえば「ピースサイン」でした。
そして、その意味合いは「道中気をつけて!」「楽しい旅を!」など、お互いのツーリングの安全を願ったり、労ったりというような感じです。
このあたりは、Wikipediaにもこうあります。
オートバイの長距離ツーリングを行なう者同士がすれ違う際に、「道中無事で!」の意味で交わされるピースサインがある。
(中略)
1970年代に、道路の整備とオートバイの大型化が進み、ツーリングの長距離化と共に全国に普及し、1990年代頃までは頻繁に用いられた。
引用元:Wikipedia「ピースサイン」より一部引用
挨拶は、ピースサインの他にも、手を挙げたり会釈をするなど様々ありますが、これについては、後に触れていきます。
知らない者同士でも挨拶することができるなんて、好きなバイクに乗って上機嫌だからこそできることなのかもしれませんね。
ハイタッチ?みたいなもの??
そういえば、トレッキングなどで、山道ですれ違う人と軽く挨拶を交わす時には、妙に気分がよくなったりしていました。
それと同じような感覚の、テンション高いバージョンです。(あくまで、個人的見解です)
挨拶することで、さらに上機嫌になるという連鎖が生まれてくるのですね。
ただこの挨拶は、1990年代(1980年代後半からか?)以降、下火になってしまったのです。
YAEH(ヤエー)について
この「ピースサイン」から、バイク乗り同士の挨拶の呼び名が、いつの間にか「YAEH(ヤエー)」になっている・・・
それはなぜに?いつ頃から?
調べたところ、2003年がこの呼び名の誕生のようです。
私がこの「YAEH(ヤエー)」を知ったのは、実のところ本当につい最近、ここ4年ほど前のことなのですけどね。(遅すぎ!)
「YAEH(ヤエー)」語源は、「YEAH(イエー)」のスペルミスであることは有名な話です。
これについて、「ヤエーステッカーウェブサイト」にて説明がありますので、内容を要約させていただきます。
- 1970年代~80年代後半にかけては、ライダー同士ピースサインを出し合うのが慣例
- しかし、3ナイ運動や峠道の交通規制が頻繁となりバイクブームも冷めこの行為が忘れかけられた
- その頃、昔からのライダー達により再び火がつけられ、「YAEH(ヤエー)」と形を変えて浸透しだした
要約:ヤエーステッカーウェブサイトより
先輩ライダー達が盛り上げてくれていたなんて、今回初めて知りました。
そして、いよいよ「YAEH(ヤエー)」の誕生の瞬間の話です。
- YAEH!ヤエー!という活字は、巨大掲示板のバイク板初版「ピースするスレ」途中「ピースしようぜ!」スレッドで誕生
- 2003年がその誕生の瞬間、「Yeah!」イエーを「Yaeh!」ヤエーと打ってしまったことによるもの
- ヤエーステッカーは、後に有志により誕生し、オフ会ツーリングなどで無償で配布された
要約:ヤエーステッカーウェブサイトより
個人的に、なんかこういうのいいな、と思ってしまいます(笑)。
詳しくは「ヤエーステッカーウェブサイト」にて↓
もう一つ、「YAEH(ヤエー)」についての詳細がわかるものに、「一般社団法人日本二輪車普及安全協会」のサイトがありますので、内容の一部を要約させていただきます。
- 以前は、ツーリング先でバイクがすれ違うと、Vサイン、ピースサインの挨拶が行われていた
- 最近一部のライダー達の間では「YEAH!(イエ―!)」が変化して「YAEH!(ヤエー!)」と呼ばれて挨拶が行われているそう
- この挨拶にはお互いの旅の安全を祈ったり、地元の人は訪れたライダーへの歓迎を表す意味合いがあるのだそう
- とにかく、バイク好きなら、みんなで楽しもう、楽しませようということ
要約:一般社団法人日本二輪車普及安全協会サイト「YAEH!(ヤエー!)」を知ってますか?より
たしかに、YAEH(ヤエー)をするだけで、あっという間に楽しい気分になってしまいます。(個人の感想です)
詳しくは、下記サイトにてご確認下さいね。
一般社団法人日本二輪車普及安全協会サイト↓
以前は、ツーリング先でバイクがすれ違うとVサイン、ピースサインの挨拶が行なわれていましたが、最近一部のライダー達の間では「YEAH!(イエー!)」が変化して「YAEH! (…
バイク乗りの挨拶「YAEH(ヤエー)」のいろいろ
YAEH(ヤエー)のやり方に、特に決まりはありません。
「ピースサイン」はもちろん「手を挙げる(振る)」「会釈する」など、なんらかのボディランゲージで自分なりの気持ちを伝えることができれば、それはすべてYAEH(ヤエー)であると私は解釈しています。
ここでは、その一部をお伝えします。
ピースサイン
バイク乗り同士の挨拶の元祖であり、これを抜きには語れないほどです。
ピースサインもいろいろあるようです。
- 人差し指と中指の間を広げた「サインはV!」状態で、高々とその手を挙げる
- 人差し指と中指の間を閉じた状態のピースサインをこめかみあたりで
- 胸元で静かにピースサイン
- ハンドルのグリップに手を置いたままでピースサイン
3番目と4番目は、見落としてしまう時があるんですけどね(笑)。
手を挙げる(手を振る)
手をさっと挙げるとか、手を振って「バイバイ」のポーズをとったりなど、まさに通常の挨拶といった感じです。
ちなみに私は、バイクに乗り始めた頃はピースサインをしていましたが、いつの頃からか、手を挙げたり手を振るようになっていました。
私の肌感覚では、このタイプの人が一番多い気がします。
会釈する
頭をペコッと下げて会釈するという方法もあります。
私の場合は、手を離せない時(カーブ時やクラッチ操作が必要な時)に、よく使う方法です。
それでも、相手には充分伝わっていると感じています。
その他(足を挙げる、ポーズをとるなど)
その他、私が遭遇したものとしては
- 足を挙げる
- ガッツポーズ
- 敬礼のポーズ
- 招き猫のポーズ(にゃんと!)
などなど、ほかにもまだあるのでしょうが、今思いつくのはこんな感じです。
私はいろんな意味で勇気がないのでできませんが、こういったライダーに遭遇すると何でもアリで楽しくなります。
ただ、いうまでもなく、安全を確保したうえで行動することがなにより大事です。
YAEH(ヤエー)で気をつけること
YAEH(ヤエー)の楽しさを語ってきましたが、気をつけることがいくつかありますので、それをお伝えしていきます。
安全に操縦することが最優先
当然のことながら、バイク走行中は安全に操縦することが最優先です。
そのうえでのYAEH(ヤエー)だと思っていますので、私は次のことに気をつけています。
- 必ず片手で(できれば左手が望ましいのでは)
- カーブや交差点など操縦に集中する時は無理してやらない
- 気をとられてよそ見をし過ぎないように
- テンションが上がってスピードを出し過ぎないように!
なので、「会釈」さえもできない時もありますが、それはもう仕方がないことだと割り切っています。
いくらYAEH(ヤエー)が楽しいといっても、それが原因で事故でも起こしたら、楽しいはずのツーリングが撃沈して、元も子もありません。
やはり「安全第一」ですよね。
返事がなくても気にしない
YAEH(ヤエー)をしても、相手から「返しがない」というのもあるのではないでしょうか。
しかし、先にも触れたのですが、返事をしたくてもできないという状況もあるので、その場合は私は気にしません。
YAEH(ヤエー)をしない人や状況は、今思いつくのはこんな感じです。
- YAEH(ヤエー)が好きではない人(うざい、危ないと感じている)
- ツーリングではなく地元で通勤などで乗っているライダー
- 北海道内のライダー(最近はYAEH率が上がってきているが)
- YAEH(ヤエー)ができない状況(カーブや交差点通過中など操縦に集中する必要がある時)
ちなみに、先に挙げた「一般社団法人日本二輪車普及安全協会」でも、このように言っています。
「YAEH!(ヤエー!)をする時は周りの状況を見て行ってください。
安全な時に、安全な場所で必ず行ってください。
オーバーアクションで両手を離すこと、などは絶対禁止です。
ハンドルから手を離せない時は、ペコッと頭を下げて挨拶すれば解ってもらえます。
返答がなかったからと言って、怒らないでください。
引用元:一般社団法人日本二輪車普及安全協会サイトより
安全走行により、楽しいツーリングが実現できるというものですよね。
YAEH(ヤエー)に遭遇したければ北海道が一番!
このYAEH(ヤエー)ですが、私の住む地域では、ほとんど遭遇しません。
かくいう私も、自らYAEH(ヤエー)をしないので、人のことは言えませんが・・・。
さて、ではどこで見ることができるかといいますと、日本では北海道に勝るものはないんじゃないかと、私は勝手に思っています。
信州地方でも遭遇したことはありましたが、やはり北海道が一番かなぁ・・・。
少し恥ずかしいですが、かなり昔、1994年の北海道ツーリングの写真です。
宿から出発する時の様子を、仲良くなった人が撮ってくれていました。
我々夫婦は、毎年夏は北海道ツーリングを恒例としています。
北海道に上陸して最初のYAEH(ヤエー)で「北海道に来た!」という感覚になり、ものすごくテンションが上がります。
北海道ツーリングは、YAEH(ヤエー)に会いにいく!といっても過言ではありません(ほんとかよ?笑)。
YAEH(ヤエー)ももちろんですが、それ以外にも魅力たっぷりの北海道ツーリング、超おすすめです!
おわりに
バイク乗り同士の挨拶「YAEH(ヤエー)」について、私なりに調べたことや経験をまとめてみました。
ピースサインの再燃を願った先輩ライダー達の働きによって、新たな形で生まれ変わった「YAEH(ヤエー)」は、今若いバイク乗りに引き継がれています。
今回、そんないきさつを知って「YAEH(ヤエー)」に対する見方が少し変わりました。
うざいや危ないという意見もあり、それももっともでしょう。
でも、私は個人としては、「YAEH(ヤエー)」は好ましい習慣だと思っています。
なので、先輩ライダー達が灯してくれた火を消さないように、安全に楽しくバイクライフを送る一人でありたいと思いました。
ありがとうございました。