ご訪問ありがとうございます。
このブログをはじめる前にライブドアブログをしておりまして、今もそのまま残してはいるものの、2年ほど完全放置状態です。
ほとんどの記事が下書き状態になっていることもあり、そろそろ閉じようかと過去記事を整理しておりましたところ、公務員をネタとした記事をいくつか見つけました。
一度はアップしたものの、ほとんど読まれなかった可哀想な記事たち・・・
どうせデリートするのであれば、一旦このブログに挙げてからでも遅くはないんじゃないかと考え、今回は、そんな「可哀想な記事たち」の一つを、恥をしのんでお届けしていきます。
できるだけ当時の息遣いを感じていただきたく、加筆、修正は極力控えました。(なぜに?)
2020年10月作成「ほぼ読まれなかった可哀想な記事」本文のはじまり
公務員時代、決してエリートでなかった私には、いくつかのキツい出来事、ざんねんな出来事がありました。
今となっては、「笑い話」としていろいろなところでネタにしていますが、「じゃあアナタ、またあの経験をしたいの?」と問われれば、「いや〜もう勘弁して〜!」と思ってしまうものばかりです。
今回は、そんなキツい出来事やざんねんな出来事の中で、選りすぐりの1話(?)のご紹介と、そこから私なりに学んだことをお伝えします。
今回も「だから、何?」というような内容ですが、「あぁ〜こんなアホでイタい公務員もいたんだ〜」と、何かの慰め(?)にでも、反面教師にでもしていただけたら幸いです
20代独身女が男性からビンタされたキツくてざんねんな話
時は1990年代、まだ20代だった私は、仕事で外に出かけた先で、男性から顔面を平手打ちされるという、箱入り娘の私にとってはキツい出来事がありました。(すでに時効案件です。また、箱入り娘ではないことも一応申し添えます)
幸い私にはほぼけがはなかったのですが、一緒にいた女性上司は、すねを蹴られ軽傷を負ってしまったのです。
当時私たちがしていた仕事の一つに、とある書類を期限内に提出していない方に対して、それを出してもらうようにお願い(業界用語では督促といいますが)をしに行く・・・というものがありました。
その上司と2人で、うちの役所に登録してある住所に行ってみたのですが、そこには会社の建物的なものはなく、あるのは「屋台のようなもの」だけでした。
その「屋台のようなもの」にいた男性と話をしている時に、突然その男性にキレられてしまい、ケリとビンタをお見舞いされた・・・という体験をしたのです。
20代独身、彼氏なし、1人暮らしの公務員女が、仕事でビンタされる・・・ざんねん極まりない話です(涙)。
なぜこの事件は起きたのだ?
言い訳がましいのですが、ちょっとここで、この事件のいきさつを語らせてください。
その男性がいた場所に到着しまして、会社の建物ではなく「屋台のようなもの」しかないことがわかった時には、少しおかしいなとは思いました。
もしかして、ちょっとヤバい感じ?・・・なのかな?・・・え?・・・どうなのかな???
けれど、業務上、何もせずに帰るわけにはいかないので、何か手がかりだけでもと思い、その男性に声をかけてみることにしたのです。
上司と私:「(一応低姿勢で)お忙しいところすいません。少しお尋ねしたいのですが、こちらは〇〇さん(登録されている会社名)ですか?」
男性:「は?!違うよ!」
上司と私:「・・・あぁ、そうですか〜・・・この〇〇さんの住所、この場所になっていたものですから・・・何かご存知ありませんか?」
と、その時事件が起きました!
「あぁぁ?!違うって言ってんだろぉぉぉ!しつこいんだよぉぉぉっ!!」
その男性は、いきなり怒鳴り声をあげ、上司のすねに蹴りを入れたのです。
そして、私に向かって、頬をビンタしてきました。
さらに、近くにあるパイプ椅子を持ち上げて、私たちに投げつけようとしています。
私たちは驚きと恐怖で、「お邪魔してごめんなさい。帰ります。」と言うのが精一杯で、そそくさとその場を立ち去りました。
2人で車に乗り込み、「怖かったねー(汗)」「あれは一体何だったんでしょう(汗汗)」なんて言い合いながら、ドキドキが収まるまで、少しの間、車の中で時間を過ごしました。
ダブルショックな職員からの批判
上司は蹴られたすねから少し血が出ていましたが、とりあえず職場に戻ることにしました。
すると、先ほどの男性が、すでに上部機関である本局に、私たちに対する苦情の電話をしていたことが、わかりました。
私たちは事情を聞かれるなどして、てんやわんや。
上司はけがをしているというのに・・・・・・
ちなみに、私のビンタは、傷や腫れもなく済んだのですが(たぶん手加減したのだと思う)、上司の方は、その後に病院に受診しています。
このことだけで、もうおなかいっぱいの出来事なのですが、それよりも、もっとキツいなと思ったことがありました。
それは、同じ部署の職員(主に男性職員)からの、「私たちへの批判」です。
「態度が横柄だったんじゃないのか」「キツい言い方をしたんじゃないのか」なんてことを、陰で言われていることがわかった時には、殴られた事実よりもショックに感じました。
私たちの行動が問題だと思うのであれば、面と向かって注意するとか、改善方法を一緒に考えるとかすればいいのにね・・・。
私たちだって、「あれはやはりしつこかったのか?」「一回違うと言われたら、はいわかりました!とすぐに退散した方が良かったのか?」「いや、私たちの態度に何か問題でも?」
・・・などと、自分たちの言動を振り返ってもみたのですから。
本人たちに直接言えないほど、私たちってそんなに怖かったのかしら???
支援体制と危機管理体制のなさにやるせなさを感じる
一見、和気あいあいと仲良くやっているような職場だけれど、いざという時に、メンタル面も含めた「支援体制」がないことに、私はやるせなさを感じました。
それには、普段から信頼関係を作れていない私にも、もちろん原因があるでしょう(悲)。
いくら利益を追求しない公務の職場とはいえ、「仲良しクラブ」ではないことは、私にだってわかっているつもりです。
それでも、今回のような暴行や恫喝的なものは、いくら気をつけて接していたとしても、誰にでも起こり得ることだと思うのです。
それにより、よほどの「鋼のメンタル」の持ち主でなければ、相当のダメージを受けるのは当然のことでしょう。
ただまあ、今回の私の場合は、恵まれていました。
上司と一緒だったということもありますが、もう一つ、ある女性の先輩職員からの一言が、私を救ってくれたのです。
「よく我慢したわねぇ。私だったら歯向かっていたかも〜」
そんな冗談で和らげてくれました。
いつも穏やかで優しい先輩ゆえに、そんな大胆発言には正直驚きましたが、後輩を思いやる気持ちがひしひしと伝わってきて、とても嬉しく感じたのを、今でも覚えています。
まあ、そんなステキな職員もいたりもするのですが・・・
でも、最善を尽くした結果、同じ職場の人間から、フォローどころか(陰で)批判をされるというのは、けっこうキツいものがあります。(結果が全てというイケイケドンドンの職場であれば、納得できますけどね)
もちろん、今回の私たちの行いについては、全く落ち度がなかったとは、間違ってもいいません。
いくら丁寧に接するように心がけていたとしても(その丁寧さが逆に仇となる場合も)、相手を怒らせてしまう「何か」があったのでしょう。
だからこそ、誰それの接し方が悪いなんて(陰で)批判している時間を、今後の「危機管理体制」を整えることに使った方がよほど有意義だと思うのです。
まあ、私たちに大した被害がなかったので、そんなことまで考えが及ばず、ゴシップ記事のように面白おかしく(陰で)批評するだけで終わってしまったのでしょうが、それもなんだかな〜と思いました。
そして、調子に乗ってもう少し続けますが、公務の職場の体制として、苦情に敏感すぎると言いますか、失敗を許さないと言いますか、その失敗を活かそうとしないと言いますか・・・
これでは、果敢に挑戦する意欲も失せてしまいます。
職業柄、どうしても仕方のないところもあるでしょうし、そんな私こそ、現役中はまさに上記のとおりの人間でしたから、人のことはとやかく言えないんですけどね。
・・・ま、いっか。そんな昔の話。
っていいますか、その後、私はこの業界に十数年いましたが、この体制は変わっていないと感じています。
あれ?もしかして、そう思うのは、私だけ???
まとめ:タダでは起きない!この件で学んだこと
このように、20年以上も前の話を、グダグダと未練がましく綴ってきたので、読んでいてあまりいい気分にならなかった方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
もしそうであれば、ごめんなさい。
ここまで言っておきながら、それでも私にとっては、この件で得られたものや学んだものはあるわけで、それらを以下のとおりまとめてみました。
- 自分の身の安全が第一。危険を感じたら、すばやく距離をとる。
- 「職場(組織)が味方になってくれる」なんていう精神的な依存はしない。自立すること。
- 他人の言うことは、自分がしっくりくるものだけ取り入れる。それ以外は、さほど気にする必要はない。
- マイナスに感じる出来事が起これば、哀しみや怒りなどの感情が出てくるのは当然。ある程度味わったら、スパッと気持ちを切り替えて次に進む。いつまでも被害者意識を持ち続けるのは、悪循環のもと。
- また一つ、「話(ブログ)のネタ」ができた!!
これらは、その当時思っていたことにプラスして、今回、この記事をまとめながら思いついたことでもあります。
以上、身体張らないと学習できないアホな元公務員の独り言でした。
ありがとうございました。
おわりに
以上で、当時の記事は終了です。
読んでいただき、本当にありがとうございました。
2年半ほど前に書いた記事であり、いろーんな観点からツッコミどころ満載の内容ではありますが、これはこれでかなり真剣に書いていたのです。
なので、それをすぐに消すことなどは心情的にできず、こんな形でいろーんな意味での黒歴史を晒すことと相成りました。(どっちがいいのか悪いのか?)
今回記事のネタとなったこの出来事、「全然たいしたことない話じゃん」なんて思われる方がいるのは承知のうえですし、なにより、この記事を読んだ私自身がそんなふうに思ったのです。
と同時に、身体を張りながら不器用に泥臭く仕事をしてきた自分自身に、「よくやってきたね」と声をかけたいとも思いました。(自分で言うな!と思われてもかまやしません)
「過去と他人は変えられない」と言われますが、過去は案外に変えられるものなのかもしれませんね。
今回、このように過去記事を読み直してみて、記憶の書き換え的なものが起こったのかわかりませんが、過去の自分を癒すことができたように感じました。
おかげで、「今この時」を、軽やかに面白くそして真剣に生きていけそうな気がいたします。
ということで、このたびは私の自己満足にお付き合いいただき、感謝いたします。