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公務員のイメージ「楽そう」と「安定」は今も健在?元公務員が公務員志望の就活生にモヤる

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キャリアカウンセラーとして、大学生の就活支援に携わっていた時の経験談です。

若さみなぎる学生の皆さんから、唯一無二のお話を聴けることのありがたみを毎日ひしひしと感じてはいたものの、正直に申し上げまして、ごくごくたまにモヤっとした時がないとは言えませんでした。

それは、今の大学生の公務員に対するイメージが、「楽そう」だとか「安定している」ということを垣間見た時です。

それに伴ってなのでしょうか、公務員の(本音の)志望理由が、「親や世間体」「不況等に強い」いうのも、モヤりポイントでした。

いや、人の考えや価値観を否定するつもりは毛頭ございません。

元公務員ゆえに、その気持ちはよくわかります。

ただ、元公務員ゆえに、私が公務員になった30年以上前とちっとも変わっとらん!という驚きとともに、そのイメージを今の若者も抱いているということに、なんだかモヤッてしまったのです。

ということで、そんなモヤり経験を、いつも以上に辛口でお伝えしてきます。

あ、エビデンスはございません。あるのは、私の経験、肌感覚のみです。

そして何より

過去の自分に言っています〜

異論、反論あるでしょうが、あくまでも私個人の見解ということでご理解ください。

読みたい箇所からどうぞ

「30年以上前と変わらない公務員のイメージ」にモヤる

大学生の公務員に対するイメージが「楽そう」や「安定」ということについて、わからなくもないものの、私にとってはモヤりポイントの一つでした。

今の若者と私たち昭和世代とは、考え方や価値観が大きく変わってきていると、勝手に思っていたからです。

なんていうのか、もうちょっと自立心や創造性が高いのかな〜なんて。

ま、これも人によるのでしょうけど。

とにかく「楽そう」というイメージ

公務員志望者の対応をしていたキャリアカウンセラーのOさんは、この「楽だから」という学生の言葉を聞いた際に、その学生に次のようなことを伝えたそうです。

  • 公務員について、これまで自分で調べたことはありますか?
  • 例えば、市役所の職員がどんな仕事をしているのかを知っていますか?
  • 部署によっては、毎日のように遅くまで残業している職員も少なくありません
  • 市民に説明するために、夜間や休日にもその対応に追われることもあるのです
  • クレームや不測の事態にも、すぐに対応しなければなりません
  • それを楽だと捉えられるのであれば、希望に沿うのでしょうから、公務員を目指せばいいと思います

このOさんは、IT企業でバリバリに働かれていた経歴のある女性ですが、公務員経験はありません。

それでも、地元での市民活動で市役所職員と関わった際に、そのように感じたそうです。

公務員だからって、すべて楽だとは思わない。逆に民間にはない大変さがあることは、側からみていてもわかる。(ただし、職員による)

そんな思いを持っているOさんなので、公務員になりたい理由が、自分で何にも調べもせずにただイメージだけで「楽だから」と言われるとモヤるんだとか。

はい、激しく同感であり、私も同じことを学生にお伝えすることがあります。

何をもって「楽」というのかは、人によっても捉え方が違うのでしょう。

でも、確実に言えるのは、私が入省した30年前と今とでは、明らかに労働環境はよろしくない方へ変わっています。

なので、たしかに楽な面やゆるい部分があるのは否めませんが、すべてにおいて「公務員イコール楽」にはならないんじゃないかと思っているのです。

それなのに、昔からの公務員のイメージを、そのまま20歳前後の学生が抱いていることに、モヤると同時に驚いたのでした。

それに、「公務員は楽そう」だなんて、なんだか、昭和のオヤジと同じことゆうてません?

いや、昭和のオヤジを悪くいうつもりはありません。その当時は本当にそのとおり(?!)だったのですから(笑)。

でも、今は当時と様相が異なります。

楽な仕事を選ぶことだって、否定はしません。私だって、できれば楽して暮らしたい(笑)。

だったら、上っ面だけみた「楽そう」というイメージで公務員を語るのではなく、公務員が自分にとって(あくまで自分にとって)本当に「楽」なのかどうかを知っていく必要があるのではないでしょうか。

本当に興味があることなら、誰に言われなくても自らどんどん調べたり考察するものです。

とにかく「安定している」というイメージ

公務員の代名詞といえば「安定」。

猫も杓子も、大人も子供も、公務員のことなど知らない人でも、「公務員といえば安定」を口にします。

これについても、「安定してるから公務員になりたい」と言っている学生に対応した際のMさんの言葉を拝借することとします。

  • 何をもって安定と言えるのでしょうか?
  • あなたは、安定をどんなふうに捉えていますか?

このMさんは、メディア業界という競争の厳しい世界で活躍された女性なのですが、深い問いを投げかけられたように私には感じました。

安定した生活を望むことを、決して否定しません。

ただ、公務員のことを自分では何も調べていない、自分自身がどう生きていきたいのかの分析や深掘りもしていない。

そんな状態で、単純にイメージだけで安定イコール公務員というのは、あまりにも短絡的であり、それこそ思考停止なのではないかと感じてしまうのです。

はい、今日はいつも以上に辛口です(^^;;

でも、安定だけで公務員を選ぶ人に、私も問いたい。

あなたにとっての「安定」って、何ですか?

  • 失業の可能性が低いこと?
  • 給与に遅配がないこと?
  • 福利厚生がしっかりしていること?

もしくは・・・どこでも生きていけるような実力をつけること???

私は、この世に変わらないものなんてない、諸行無常であると思っています。

ましてや、今のこのご時世です。

これまでの「常識」が「非常識」になってしまうことだって、十分あり得るのです。

安定を求めて公務員になったところで、この先どんな変化がおとずれるのかはわかりません。

なので、何度も繰り返すようですが、自分の望む働き方、生き方を鑑みた時に、公務員が本当に自分にとって安定しているのかどうかを、自分でよく調べ考察することをお勧めしています。

加えて、そもそもなぜ安定をもとめるのかということも。

そして、その答えは、「他人のものさし」ではありません。外に求めるのではなく、自分の中にあると私は思っています。

これはやはり、「安定」を求めて公務員になり、その安定に甘んじて無駄に勤務年数だけ重ねてきた自分自身に問うています。

「公務員になりたい本音の理由が今も昔も変わらない」にモヤる

公務員のイメージって今も昔も変わらないんだなということを、大学生の就活支援を通して肌で感じたということは、前述したとおりです。

そして、そのイメージが先行して、公務員を希望する人って案外いるんだなぁ〜ということも、実感したのでした。

で、ここでは、数ある公務員の「本音」の志望理由の中で、2点のみピックアップして、持論を展開していきます。

親の影響とか世間体とか

「親が希望しているから」「親から勧められたから」「世間体がいいから」という公務員志望の学生、けっこうな確率で遭遇します。

親が我が子に、公務員を勧める理由は様々なのでしょう。

まあ、私が勝手に想像するに、親は往々にして子供には苦労してほしくない、安定して過ごしてほしいという思いがあり、ゆえに進路先が公務員に行き着くのかなと。

また、公務員であれば社会的信用度も比較的高いので、自分の子供が公務員になったことで体裁も保てるということもあるのかと思います。

かくいう私も、公務員になった理由は、親からの影響をおおいに受けています^^;

で、その親たち、ちょうど私と同じアラフィフ世代が多いと思うのですが、ちょっとこんな疑問が湧いてきました。

ひょっとして、昔ながらの公務員のイメージで公務員を捉えていないでしょうか?

「子供には厳しい環境の中で辛い思いをしてほしくない」「自分や我が子の世間体が良くなる」という気持ちをここでは否定しません。

ですが、それだけで公務員を勧めるのであれば、それはその子供にとって本当にいいことなのか?なんてことを思うわけなのです。

まあ、本人さえ納得していればそれでいいんですけどね。

私が言いたかったのは、昔とちっとも変わらないのは、そうやって親から脈々と受け継がれてきた?公務員のイメージがあるのかなと感じたことです。

誤解を恐れず言ってしまいます。

なんだかんだゆうても、自分の人生です。

さまざま細かい事情はさておき、親や世間の目(他人のものさし)だけで自分の生き方を決めていくことに、世の皆さんは後悔しないものなのでしょうか。

親が現役の公務員であれば別ですが、そうじゃない場合は、公務員に関わる情報や知識は必ずしも正しいものとは言えないので、鵜呑みするのもほどほどにした方がいいんじゃないかと思うのです。

また、たとえ親が現役公務員であり、それが正しいとされる情報だったとしても、その捉え方は親子といえども違います。

ましてや世間様がゆうてることなど、もはや何が何だか・・・(~_~;)

それに、親世代と今とでは、公務員の環境は変わっています。(楽な方ではなくその逆へ)

親や世間は、あくまで情報提供者であり、選択肢を提供してもらっているだけと捉え、やはり自分で公務員のことをよく調べ、自己分析し、考察していくことをお勧めしたいです。

公務員志望者は筆記試験の勉強に比重を置いているので、自己分析や民間企業でいう業界研究が深まっていない人が多く、その影響がどこまでかは定かではありませんが、入省(庁)後にギャップを抱く人も多い。

公務員なんて試験さえ受かれば楽勝だと思ってたけど、入ってみていろいろびっくりーっ!!

なんて人、少なからずいます。

親や世間の目をまったく気にするなとは言いませんが、それに頼るほど脆いものはありません。

これからも親や世間などという他人を軸にするだけで生きていく方が安心ということであれば、私のこれらのお節介は無粋極まりないものでしょう。

できるだけ自分がしっくりくる生き方をしたいというのであれば、自分は本当に公務員をやりたいのか、それは自分が望む働き方、生き方に近いものなのかを考えたうえで進路を決めることは、やはりテッパンなんじゃないでしょうか。

だからといって必ずしもうまくいくとは限りませんが、そこまでやった結果であれば、何があってもそれほど後悔しないと思うのです。

とはいっても、この記事にある情報も、決して鵜呑みにしないでくださいね(笑)。

不況や不測の事態でも失業のリスクは低い

不況になると、公務員は途端に人気になるようです。

私などはまだバブル期だったので、公務員になりたいなんていう人は変わり者扱いされてました。(同期の皆さん、変わり者扱いしてごめんなさい)

そして、入省後ほどなくしてバブルが崩壊し不況に突入すると、あれだけバカにされていた公務員が一気に人気者になるのですよ。

その後公務員人気はちょっと下火にはなるものの決して好景気とはいえない中で、2019年末からの疾病騒動(不測の事態)により、またまた公務員志望者が増えております。

そう考えると、公務員になりたい理由が変わらないのは、当然なのかもしれませんね。

不況や不測の事態では、民間企業は倒産やリストラ等より厳しい環境下に置かれやすいので、こういう時に失業のリスクが低いとされる公務員を志望する人が増えていく。

そんなことは、誰でもわかることでしょう。

ただ・・・

ただですね。

そういう時って、役所は猛烈忙しくなるんですよ、奥さん!(誰にゆうてる?)

だって・・・

  • そのために、役所ってあるんでしょ
  • こういった有事に備えて、貴重な税金使って公務員は存在するんでしょ
  • なんてったって、社会のセーフティネットなのですからぁーっ!(残念っ!!)

そこで、不況下でも失業がしづらいからという理由で公務員を選んだ人が、不況で忙しくなったから嫌だと文句を言うのは、それこそお門違いちゃいますか?なんてことを、私なんかは思うわけですよ。(毒舌ですな)

今回のような「前例のないこと」に対しての役所の対応は、もうバタバタなのでしょう。

前例のないこと、苦手ですから。

そしてこれからも、前例にないこと、起こる可能性がないとは言えません。(別に煽っているわけじゃなく可能性の話です)

そんな時に、失業の可能性が低いからという受動的な意識で公務員を選ぶと、特にこれからはメンタル的にもキツくなるのかもしれません。

むしろですね。

だれ?

この混乱期を、どう乗り越えてやろうかぁーっ!

だから、だれ?

オラ、ワクワクすっぞ!

・・・なんていう気概のある人に、ぜひ公務員になっていただきたい。

自ら主体的に動いていける人、発想の転換ができる人、旧態依然や前例踏襲にも挫けないメンタル・・・今思いつくことをパッと挙げてみたのですが、こんな人であれば、大活躍間違いなしです。(知らんけど)

そういえば最近は、地元の自治体を希望する人が増えているようです。

「国家総合職はいろいろブラック」

「国家一般職は面白くなさそう」

「このご時世なので、親兄弟のいる地元に帰り、なおかつ世間体のいいところで働きたい」

「転居を伴う異動がなく、なおかつ世間体のいいところで働きたい」

・・・などがその理由とのこと。

ただ、自治体は今や「経営」と化しています。

「オラ、ワクワクすっぞ!」の人の場合は、やりがいを感じられることはあれど、ジェネレーションギャップ(←この言葉って今も生きてるんですかね?)に悩まされることもあるでしょう。(だからこそ、ある程度メンタルのたくましさは必要だけど、そもそもそんなメンタル必要なのか?と私は思いますけどねー)

また、何にしても、これまでの公務員像にしがみついている人だと、ついていくのになかなかに大変になるのかもしれません。

はい、これも、公務員時代の自分に対して言ってます。

まとめ

元公務員の私が、公務員志望の就活生に、ちょっとモヤッた経験を語ってみました。

最後に、まとめてみます。

  1. 公務員のイメージが、昔と変わらず「楽だから」と「安定」であること
    • 何も調べもせずにイメージだけで楽だというのは、昭和のオヤジと同じ脳内ですか?
    • この激動の昨今、自分にとっての安定とは何かを考えたことはありますか?
  2. 公務員の本音の志望動機が、昔と変わらず「親・世間体」や「不況・不測の事態でも失業しづらい」こと
    • 親や世間体が気になるのはわかりますが、自分の生き方を自分で決めなくて後悔しませんか?
    • 不況や有事の時こそ公務員の出番となりますが、その覚悟はできていますか?

本当に最初から最後までかなりの辛口でお届けしましたが、今回はこれでおしまいっ!

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この記事を書いた人

公務員→キャリアカウンセラー

当サイトは、「人生はネタだらけ」という持論のもと、勢いだけで綴っている骨の髄まで雑記ブログです。

そんな一介の自己満足ブログでも、いつかどこかで誰かのお役に立つことができたならば、我が人生に悔いなしです。

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