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「北海道が舞台(ロケ地)の映画」北海道を愛してやまない私が選んだ5本

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こんにちは。もりこねです。

北海道が大好きな私は、毎年夏はマイマシンで北海道ツーリングを楽しんでいます。

北海道の魅力は、なんといっても「大自然の雄大な景色」と「素材で勝負のうますぎる食べ物」。

そんな「みんな大好き北海道」が舞台やロケ地となっている映画について、私が独断と偏見で選んだ5本を挙げ、個人的見解をお伝えしていきます。

ちなみに私は、映画に造詣が深いとか無類の映画好きというわけではなく、ただの北海道を愛してやまないそのへんの50代主婦です。

ゆえに、繊細で深い考察などはできかねますので、そのあたりは詳しく書かれている他のサイトにお任せするとしまして、私はミーハーで素人感覚な視点で紹介していきます。

それでは、古い順から行ってみますよ!

※ 紹介する監督や俳優などは、敬称略とさせていただきます。

読みたい箇所からどうぞ

Love Letter(1995年)

まず最初は、1995年公開で中山美穂さん主演の「Love Letter」を紹介していきます。

「love letter」ざっくりデータ

監督:岩井俊二

出演:中山美穂(渡辺博子/藤井いつきの二役)、豊川悦司(秋葉茂役)、酒井美紀(少女時代の藤井樹役)、柏原崇(博子の婚約者で少年時代の藤井樹役)他

あらすじ:山で遭難して亡くなった婚約者の「藤井樹」が忘れられない博子は、今は国道になっている婚約者の昔の住所に手紙を送る。そんな届くはずのない手紙にもかかわらず、博子宛に「藤井樹」という同姓同名の女性からの返事が来る。これをきっかけに、博子と樹との間で手紙の交流が始まる。

主な舞台・ロケ地:北海道・小樽市

配給:日本ヘラルド映画(1995年劇場公開)

中山美穂さんが、「博子」と「」の一人二役をこなし、当時話題になった(たぶん)映画です。

私がこの映画を観たきっかけは、北海道が舞台だったからという、ただそれだけでした。

もちろん、岩井俊二さんが監督の映画は好きですし、俳優陣も魅力的な方ばかりだとは思っていましたが、とにかく北海道の景色を映像で観たかったという欲望に勝るものはなかったのです。

実際に鑑賞してみて、特に小樽の「銭函」という地名が出てきた時には、30年近く前に初めて北海道ツーリングをした時に印象に残っていた地名だったため、かなり個人的ではありますが、ノスタルジィを感じました。

そういえばこの映画、中山美穂さんが二役を演じた「博子」と「樹」という二人の女性の手紙のやりとりが中心なのですが、この「文通」自体がノスタルジィだと感じるのは、私ががっつり昭和の人間だからでしょうか。

それはともかく、それ以上に心が響いたシーンは、こちらです。

「Love Letter」個人的な感動ポイント

「お元気ですかー?」

「・・・私は、元気です」

(博子が、婚約者の樹が亡くなった山に向かって叫ぶシーン)

大変有名なこのシーンは、予告編にも使われていたと思うので(たしか)、見覚えある方も多いでしょう。

ここだけ観るとなんてことはないかもしれませんが、これまでのストーリーを味わい尽くした後の、あの博子のなんともいえない切ないながらも覚悟を決めたような声・・・あれは反則ですよ(笑)。

思わず涙が込み上げてきたことは、言うまでもありません。

北海道が舞台という理由だけで観た映画でしたが、副産物は大きなものでした。

北海道好きや岩井俊二監督ファン、ミポリンファンのみならず、ちょっと感動できる映画を観たいなという時にも、選択肢としておすすめです。

学校Ⅱ(1996年)

お次は、西田敏行さん主演で1996年公開の「学校Ⅱ」です。

「学校Ⅱ」ざっくりデータ

監督:山田洋次

音楽:冨田勲

出演:西田敏行(青山竜兵/竜先生役)、永瀬正敏(小林大輔/コバ先生役)、いしだあゆみ(北川玲子/玲子先生役)、吉岡秀隆(高志役)、中村富十郎(校長役)他

あらすじ:北海道の全寮制の高等養護学校(今でいう特別支援学校)が舞台。そこで、卒業を控えた軽度知的障害の高志と介護が必要な祐矢(演:神戸浩)という二人の生徒が行方不明になる。竜先生とコバ先生は二人を探しながら、この3年間で起こった出来事を振り返る。教育の意味や教師にできることは何かなどを問う。

主な舞台・ロケ地:北海道・雨竜町、旭川市他

配給: 松竹株式会社(1996年劇場公開)

実は20代の頃、なぜだか学校の先生になりたいと思っていました。

だからなのか、この「学校Ⅱ」をはじめ、山田洋次監督の「学校シリーズ」はすべて視聴しておりまして、そのすべてをおすすめしたいほど、この学校シリーズのファンの一人です。

が、今回は「北海道が舞台」ということで、この「学校Ⅱ」を取り上げました。

主演の西田敏行さんは、北海道が舞台の「星守る犬」でも主演を務められています。(この映画もいいのですがなにせ切なすぎて・・・)

そして、TVドラマ「北の国から」の純役・吉岡秀隆さんや、同じく北の国からで純の母親役だったいしだあゆみさん、中学生の時にファンだった永瀬正敏さん(個人的事情でスイマセン)など、超一流の魅力的な俳優が揃い踏み。

さらに、冒頭のシーンでは歌手の浜崎あゆみさん、生徒役の一人として小籔千豊さんという意外(?)な方も出演されています。

それではここで、個人的に心に刺さった「竜先生のセリフ」を挙げていくことにします。

「学校Ⅱ」心に刺さった竜先生のセリフ
  • 「子供たちに迷惑をかけられるのが教師の仕事でしょ?だから高い月給払ってるんでしょ?それとも、教師が楽できるような手のかからない人間を作ることが、学校教育とでも思ってる?」
  • 「みんながオレのことをバカにするのがわかるから、自分がバカだってわからない祐矢の方がいい」と悲嘆にくれる高志に対して・・・「そんなことはない、絶対にない。祐矢の目を見てみろ、あいつは言葉にならない言葉で、かなしみを訴え、怒りをあらわにしているんだ。あいつがバカだなんて、それは祐矢を侮辱する言葉だ、人間なんだあいつは」
  • 「あの子たちを普通の子供たちから切り離して特別扱いすることに問題があんだよ。なぜなんだよ、あの子たちが普通高校にいたら邪魔なんか?あんな天使みたいな子たちから、学ぶことは沢山あるはずなんだよ」
  • 「与えるとか教えるとかじゃない、子供たちから学んだことを返してやる、そういうことなんだよ、オレたちの仕事は」

ちょっとネタバレ?が過ぎましたかね(苦笑)。

ネタバレついでにもう一つ。

終盤、熱気球のシーンでは、その雄大な北海道の雪景色と二人の生徒(高志と祐矢)の活き活きとした姿、成長し巣立っていく姿に、本当に救われたような気持ちになったのは、竜先生とコバ先生だけではないと思います。

ちなみに、このシーンでは、女性ライダーの星・三好(山村)礼子さんがとても爽やかに出演されていますので、バイク乗りや礼子さんファンは必見ですよ!

最後に、今回あらためてこの映画を観て、「生きて行くってなんだろう?」と考えさせられました。

学校教育制度に関しては、一部疑問を抱くことがある私ではありますが、竜先生や玲子先生、コバ先生のように、懸命に生徒たちに寄り添おうとする教師がいらっしゃるのはたしかです。

でも、教育をそんな情熱あふれる教師たちに依存しまくるのではなく、教師であってもなくても、子供がいてもいなくても、先に挙げた竜先生のセリフを多くの人が意識して生きていけば、きっと優しい世界になっていくんじゃないかと感じたのです。

「そんなの綺麗事だ!」と言われるのは承知のうえ。でも、こんなふうになったらいいな、という「思い」がなければ実現はしませんので。

鉄道員(1999年)

お次は鉄道員ぽっぽや、高倉健さん主演で1999年公開の映画です。

「鉄道員(ぽっぽや) 」ざっくりデータ

原作:浅田次郎

監督:降旗康男

出演:高倉健(佐藤乙松役)、大竹しのぶ(佐藤静枝役)、広末涼子(佐藤雪子役)、小林稔侍(杉浦仙次役)他

あらすじ:舞台は、北海道ローカル線の小さな終着駅である幌舞駅。駅長である佐藤乙松は、生まれたばかりの一人娘を亡くした時も、愛する妻を亡くした日も、鉄道員(ぽっぽや)として駅に立ち続けた。間もなく定年を迎えるそんな乙松のもとに、ある日、見慣れない少女がやってくる。

主な舞台・ロケ地:北海道・南富良野町

配給: 東映株式会社(1999年劇場公開)

言わずと知れた名作ですので、今さらここで私が多くを語るほどでもないでしょう。

申し上げたいことはただ一つだけ、「とにかく泣ける」ということです。

高倉健さん×北海道×映画といえば、「幸せの黄色いハンカチ」や「遙かなる山の呼び声」、「駅STATION」など数々挙げられるのでしょうが、私はこの「鉄道員ぽっぽや」を選びました。

その理由は、こんな感じです。

「鉄道員(ぽっぽや)」を選んだ理由
  • 雪の中で凛とした佇まいの高倉健さんの外套姿が、格好よすぎる!(←ただのミーハーかっ)
  • 原作の世界観を損なうことなく再現されている
  • 坂本美雨さんが歌う「鉄道員てつどういん」の声と旋律に心を揺さぶられる
  • 北海道ツーリングで「幌舞(幾寅)駅」を聖地巡礼した思い出深い場所

ちなみに、原作本である浅田次郎さんの「鉄道員ぽっぽや」↓も、とてもおすすめです。

最後に挙げた「幌舞(幾寅)駅の聖地巡礼」については、かなり個人的な事情であることをお許しください。

ロケ地となった「幌舞駅」は、現在も運行中である「幾寅駅」ということで、映画公開後は大変有名になった場所です。

私にとっても、北海道バイクツーリングで聖地巡礼を果たした思い出深い駅となりました。

幌舞(幾寅)駅とマイマシン(セロー)

ただ、この駅を擁するJR根室本線の富良野駅〜新得駅間の廃線が決定したというニュースが、先月末(2022年1月)に飛び込んできたのです。

それに伴い、この幾寅駅で列車の姿を見ることがなくなってしまうということで、たいへん淋しく残念に思いました。

今夏もツーリングが実現できるのであれば、再度聖地巡礼をしたいと目論んでおります。

南極料理人(2009年)

4本目は、2009年公開、堺雅人さん主演の「南極料理人」です。

「え?どうしてこの映画?」と思われる人がいるのかいないのかは定かではありませんが、これは、北海道が舞台というよりも、撮影場所(ロケ地)が北海道だったといった方が正しいのでしょう。

「南極料理人」ざっくりデータ

原作:西村淳「面白南極料理人」

監督:沖田修一

出演:堺雅人(西村淳役/調理担当)、生瀬勝久(本山役/雪氷学者)、豊原功補(ドクター役/医療担当)、きたろう(タイチョー役/気象学者)、高良健吾(兄やん役/雪氷サポート)、古舘寛治(主任役/車輌担当)、黒田大輔(盆役/通信・機械担当)、小浜正寛(平林役/大気学者)、西田尚美(西村淳の妻)他

あらすじ:主人公は、海上保安庁から南極地域観測隊の調理担当として、南極ドームふじ基地に赴任することとなった西村淳。ともに越冬する隊員8人分の食事を任され、限られた食材と壮絶な自然環境の中にあっても、隊員たちに少しでも美味しい料理と楽しい時間を提供しようと工夫を重ねる。

主なロケ地:北海道・網走市

配給:東京テアトル (2009年劇場公開)

南極観測隊のお話なのですが、外での撮影は北海道の網走市です。

夏の北海道ツーリングで訪れた「能取岬」は、冬にはこんな景色になるんだなぁと思いながら、映画を楽しんでいました。

この映画は、南極観測隊の約1年間の「日常」を描いているだけといえばそれまでなのですが、私がこの映画に惹かれたのは、映画のタイトルにもあるとおり、何と言っても「料理」です。

西村淳さんを演じた堺雅人さんが調理をする姿も素敵なのですが、無言でその食事をがっつく観測隊員の姿が、全身で「美味しい」を表現していて、なんといいますか・・・スゴイ!に尽きます。(語彙力が足りなくて)

何も言わずにただ食べているだけなのに、その食べ方が・・・なんといいますか・・・「これは演技じゃなく素でやってる?」と思わせるほど巧いのです。いや、本当に素なのかもしれませんが(笑)。

「南極料理人」の見どころ
  • 堺雅人さんの料理をする姿が様になっている
  • 登場する料理がすべて美味しそう!!
  • 観測隊員のおっさん(失礼!)がただ料理をがっついているだけなのに、なぜかつい観てしまう
  • 日に日にむさ苦しくなる(!)観測隊員のおっさん(!)の日常生活をただ綴っているだけなのに、いつの間にかついつい観てしまう
  • 日本にいるよりも南極の方がいい食事をしてるんじゃないかと思わせるほど、料理が美味しそう!(結局最後はそこですか)

そんな美味しそうな料理を手掛けているのは、フードスタイリストの飯島奈美さん。

映画「かもめ食堂」や「めがね」でも、その手腕を発揮されています。

私も、かもめ食堂に出てくる「シナモンロール」が作ってみたくて、こんなレシピ本↓を買ってしまっていました。

おっと、話がこの映画から逸れてしまいましたが、北海道・網走の雪景色とともに、美味しそうな料理を視覚と聴覚で堪能するのに、この映画はもってこいです。

それから、個性豊かな隊員たちのやりとりも面白いので、笑いたい人にもおすすめですよ。

そらのレストラン(2019年)

最後は、2019年公開の「そらのレストラン」

この作品は、「しあわせのパン」、「ぶどうのなみだ」に続く北海道映画3部作の完結編ともいえるもので、主演は北海道が生んだ大スターであらせられる大泉洋さんです。

「そらのレストラン」ざっくりデータ

監督:深川栄洋

企画‣製作:クリエイティブオフィスキュー(伊藤亜由美)

出演:大泉洋(設楽亘理役)、本上まなみ(亘理の妻・設楽こと絵役)、岡田将生(神戸陽太郎役)、マキタスポーツ(石村甲介役)、高橋努(富永芳樹役)、石崎ひゅーい(野添隆史役)、眞島秀和(朝田一行役)、小日向文世(大谷雄二役)他

あらすじ:北海道のせたな町で牧場を営む亘理は、妻と娘の3人でささやかながらも幸せに暮らす。先代から大切に育てている牛のミルクで最高のチーズを作ることが夢である亘理は、チーズ職人の大谷を師匠としている。そんな亘理には、米農家や野菜農家、漁師などの生産者仲間がいるが、ある日のマルシェで札幌の有名シェフが訪れたことから、これらの食材でレストランを開くという仲間との新たな夢ができる。ところが、チーズの師匠である大谷が倒れてしまい・・・

主な舞台:北海道・せたな町

配給: 東京テアトル(2019年劇場公開)

大泉洋さんの北海道を舞台にした映画の代表作といえば、「探偵はBARにいる」シリーズが一番に挙げられるでしょう。

そして、「しあわせのパン」や「こんな夜更けにバナナかよ」もとてもいい映画でしたが、私にとっては、この「そらのレストラン」が個人的には北海道らしさが一番出ているんじゃないかと思っているのです。

「そらのレストラン」おすすめポイント
  • 素材で勝負の新鮮食材で作った料理は、みているだけでワクワクする
  • 「海の見える牧場」という最高のロケーションは、目にも心にもやさしい
  • カブに乗って牛乳を運ぶ亘理(大泉さん)を見た時に、「水曜どうでしょう」のカブ旅を思い出し、微笑ましくなった(笑)
  • その「水曜どうでしょう」で旅をともにしたオフィスキュー社長(会長)の鈴井貴之(ミスター)さんが、友情出演していることにも笑えた
  • この映画には、「やまの会」というモデルが存在していることに驚いた

この映画も、先の「南極料理人」同様、美味しそうな料理シーンが多く出てくるので、お腹が空いている時に観ると、軽く死ねます(笑)。

そして、地元の仲間たちと、時にはぶつかり合いながらも心地いい距離感でつながっている様は、北海道の爽やかな風のように感じました。

さらに、この映画には、「やまの会」というモデルがいるということも、「北海道生活」という雑誌で知ることとなり、その事実に驚愕したのです。

映画が公開された2019年当時に発売されているので時間が経ってはいますが、大泉さんと深川監督との対談も掲載されていて、なかなか読み応えがある雑誌ですよ。

おわりに

といういうことで、数多ある北海道が舞台・ロケ地となった映画の中で、北海道が大好きな私が選んだ5作品をお伝えしてきました。

どれも、自然や食べ物という北海道ならではの魅力を最大限活かしつつ、人にやさしさや感動をもたらし魂を震わせる作品ばかりだったと感じています。

「なんであの作品がないんだ?」「もっと他にもあるぞ!」という声が聞こえてきそうではありますが、あくまで「個人的な好み」ということでご理解いただけるとありがたいです。

なにはともあれ、この記事をまとめることで、「頭の中が北海道だらけ」というなんとも幸せな時間を過ごすことができました。

今日はこんな感じで。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人

40代で公務員を退職。紆余曲折の末、現在はキャリアカウンセラーとして、なんだかんだと生きてます(笑)。

骨の髄まで雑記ブログの当サイト。キャリア関連をはじめ、現在50代である私のくだらない小言や、行ってみたやってみた系の体験談、長年の趣味であるバイクなどを記事にしています。

そんな一介の自己満足ブログでも、いつかどこかで誰かのお役に立つことができたならば、我が人生に悔いなしです。(たぶん)

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