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今こそ必読!「農ガール、農ライフ」読後感想・生き抜く力と人とのつながり

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こんにちは。もりこねです。

先日、友人から借りた1冊の小説「農ガール、農ライフ」を一気読みしました。

そして、読み終わった直後、こんなふうに思ったのです。

<br>

ショック!

私はまだ、「生き抜く覚悟」ができてないわ・・・

やはり、人とのつながりって大事なんだなぁ

この大激動の今、生き抜く力と人とのつながりが重要視されていますので、この本は読んでおきたい1冊です。

一つ前に無肥料栽培の記事を挙げたばかりなので、すっかり「農」づいちゃってると思われそうですが、この小説は、農業に興味がない人でも惹き込まれるようにスイスイ読めちゃいます、きっと。

特にこんな方におすすめ
  • 何もかもがうまくいかず現状を変えたい→この小説の主人公のよう?
  • どうしたら自分らしく生きていけるのかを模索している
  • このままでいいのかな?という漠然とした不安がある
  • 農業に興味があったりすでに農業をしている

ということで今回は、この農ガール、農ライフのごくごく簡単なあらすじ(ネタバレは極力控えます)と、この本を通じて気づいたことや心境の変化をお伝えしていきます。

あくまで私独自の解釈なので、著者の意図とは関係のないことを、あらかじめご了承くださいませ。

「農ガール、農ライフ」のあらすじ&感想をざっくりと

垣谷美雨さんが書かれた小説「農ガール、農ライフ」は、2016年に祥伝社文庫から四六判で発行されています。

「職なし、家なし、彼氏なし」のセンセーショナルな始まり

今回私が読んだのは文庫本の方ですが、そこの書かれているこの小説のキャッチフレーズ(というのかな?)は、次のとおりです。

職なし、家なし、彼氏なし。どん底女、農業始めました

勇気をくれる再出発応援小説。

出典元:令和元年5月20日初版第1刷発行 令和元年6月26日第3刷発行「農ガール、農ライフ」 祥伝文庫 今月の新刊より

なにせ、しょっぱな一行目にいきなり「派遣切りに遭った」です。

32歳の独身女性である久美子は、そんな傷心の中で帰宅をすると、同棲相手の男性から別れを告げられます。

さらに、家までも出ていかなければならないという急転直下の展開。

「え?一体どうなっちゃうの???」と続きが気になってしまいます。

私はこの時すでに、物語の中に惹き込まれていたのでした。

厳しい現実を人とのつながりの中で乗り越える

ただ、「農ガール、農ライフ」という題名なので、おそらくこの後は農業の道に進むんだろうなと、誰もが予想できることであり、事実そのとおりです。

そういえば、先に挙げたキャッチフレーズに、「農業はじめました」とばっちり書いてありましたね(笑)。

しかし、独身女性が一人で農業を始めることやそれを続けていくことは、決してたやすい道ではありません。

それでも主人公は、様々な人とのつながりを大切にしながら、厳しい現実を生き抜いていきます。

今自分ができることを、文字どおり地を這いながらコツコツと精一杯やってきました。

それにより、自分の力で人生を切り拓く「農ライフ」に至るのです。

地に足着いたハッピーエンド

ハッピーエンドではありますが、私が思うにこちらは地に足着いた現実的なそれであり、そうなるまでの主人公の並々ならぬ行動力、生命力には、脱帽しかありません。

ゆるふわな話ではないところが、思わず応援したくなったり共感できるところなのでしょう。

また、農業が抱える問題や女性の生き方などを、「それ、わかる!」「その考え方はちょっと違うかも?」なんて自分の気持ちと対話をしながら読み進めることができたのも、この小説の魅力でもあると思いました。

しつこいですが、農業に興味がなくても、この小説にはおもしろさを感じると思います。

だって、私たちが生きるのに欠かせない「食」にまつわる話なのですから。

この小説を読んで気づいたことや心境の変化

著作権云々があるので、これ以上のあらすじを挙げることは控えたいと思います(汗汗)。

ここからは、この小説を読んで気づいたことや私自身の心境の変化を伝えしていきます。

ネタバレしないように、気をつけまーす(笑)。

「どん底」から生き抜く覚悟ができる

先に、主人公は並々ならぬ行動力、生命力があると申し上げましたが、はて、それはどこからくるのだろうと考えてみたところ、「どん底を味わっているからではないか」という結論に至りました。

いきなり職も家も彼氏も失った32歳の独身女が、これからどうやって生きていけばいいのか。

いや、冒頭の主人公は、「どうすればいいのか」なんてそんな悠長なことを言ってられない、切羽詰まった崖っぷちの状況でした。

なりふり構わずどんどん行動を起こしていかないと、生きてはいけないのです。

主人公は必死さゆえに自覚はないのでしょうが、おそらくこの時に「生き抜く覚悟」を決めていたのではないかと、私は勝手に妄想しています。

覚悟を決めた人は、強い。

どん底であれば這い上がるしかなので、怖いものなどない。

そんな主人公の、失敗を恐れずに前に進もうとするパワーあふれる姿に、元気や勇気をもらいました。

それとともに「もうそろそろ、ハラを決めて自分の人生を生きる時にきているんじゃないのか?」ということを教えてくれたようにも感じたのです。

それは、今のこの社会全体が、まさにどん底であり、冬の夜明け前の一番暗く寒い時だと思う所以です。(これも私の勝手な妄想ですが)

ひたむきに生きることで周りから応援される

主人公の久美子には、いつもここぞという時によき理解者、応援者があらわれ、九死に一生を得ています。

それを、ラッキーガールという言葉で終わらせてはいけません。

そうやって周りが応援するのは、主人公が精神的に自立し、自らの頭で考え行動を起こしているからに他ならないからではないでしょうか。

私も、小説の中のこととわかっていながらも、主人公の素直で誠実な人柄や、ひたむきに生きる姿に、思わず応援をしていました。

主人公が決してパーフェクトヒューマン(どこかで聞いたことのある言葉?)ではないところも、親近感が湧いて自分に投影していたのかもしれません。

そして、主人公はそんな完璧ではない自分を知ってか知らずか、自分の力だけでなんとかしようという頑なさはなく、時には他人の力を借りて難局を乗り越えていました。

他人の言うことにも、素直に耳を傾けるのです。

そんな人とのつながりを大切にしてきたことで、自分らしい暮らし(農ライフ)が実現していったといえるのでしょう。

「白か黒」ではない

私が思う主人公の最大の魅力は、「白か黒か」で人や物事を捉えないことです。

さらに、一面だけを見て判断をしないというところは、かなり心に刺さりました。

私は、一つが嫌になれば全部が嫌になってしまう傾向にあるようで、それが、これまで特に人間関係においては無駄に苦悩を生じさせてきたと、一応は自覚しています(苦笑)。

でもこの主人公は、例えば人の嫌な面や苦手な人に対しても、「こういう考え方もあるんだな」「こんな生き方もあるのか」という捉え方をします。

人や物事には一長一短あり、光があれば闇もあるのは当然ですが、短所や闇だけをみて怖がったり嫌悪感をあらわにしたり離れたりはしないのです。

「そういうこともあるんだな」くらいの感覚なんじゃないでしょうか。

主人公のそんな頭の柔らかさというのか軽やかさを、私も持ち合わせたいと思いました。

今流行り(?)の中庸というのか、バランス感覚というのか、善悪二元論ではないところが、人を惹きつけるのかもしれません。

「白か黒っ!」ではなく、いい意味でグレーゾーンを残しておくことが、生きやすさにつながるのでしょう。

この小説には、実に個性豊かなキャラクターが次々と登場します。

そんな一癖も二癖もあるキャラクターですが、皆が皆それぞれに悩みながらも、自分の人生を歩んでいます。

そんなキャラクターたちについて、主人公の言葉を借りれば、「生き方や考え方、価値観に、正しい、間違いはない」ということなのでしょう。(たぶん)

やはり畑をやりたくなってきた!

「自分の食べるものくらい自分で作りたい」という思いで、この秋からプランター栽培を始めました。

その記事はこちらです(準備編であり収穫した記事ではありませんのであしからず)↓

先日、9月に種蒔きした水菜を小株ながらも収穫できたのですが、その感激はひとしおでした。

種から育てた無肥料野菜は、プランターといえども自然のエネルギーを感じ、より一層感謝していただくことができたのです。

そして、家庭菜園の域ではあるものの、調子に乗って、「畑を耕したい」「もう少し広い敷地で野菜を育てたい」そんな思いが、この小説を読みながら強くなってしまいました(笑)。

・・・今、何となくですが、畑を探しています。

春蒔きに間に合えば御の字なのですが・・・どうなることやらです(笑)。

おわりに

ひょんなことから、ちょっと気になっていた「農ガール、農ライフ」を読む機会に恵まれました。

女性が自分らしい人生を歩むストーリーは、やはり爽快で元気が出ます。

そして、生き抜く力(サバイバル精神)と人とのつながりは、今後ますます大切になってくるので、これから自分はどう生きていこうかと、あらためて考えるいいきっかけとなりました。

今のところは、農ライフとまではいかずとも、この主人公にように地道に丁寧に日々を過ごしていこうと思っています。

ありがとうございました。

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