2021年の秋から、ど素人ながら、狭いマンションのベランダで、無肥料無農薬プランター栽培に挑戦しています。
そして、その様子はこのブログでも何度か記事にいたしました。
今回お届けするのは「あけぼの大豆」の苗のプランター栽培と、枝豆・大豆の収穫の様子です。
この記事でお伝えしたいことは、次の2点です。
- 大豆栽培は失敗が少ないので、初心者にはおすすめ!
- この世で最高の贅沢は、自分で育てた枝豆をつまみにビールを飲むことであるっ!(注:あくまで個人の感想)
美味しい枝豆を味わいつつ、大豆も収穫できたことは、失敗続きの私にとっては大変喜ばしいことでしたので、テンション高めにお届けすることになりそうです。
「あけぼの大豆」とは
「あけぼの大豆」とは、山梨県の身延町でしか採れない希少品種の大豆であり、それゆえ「まぼろしの大豆」ともいわれています。
実が大きく味も格別なこのあけぼの大豆の存在を知ったのは、昨年(2022年)6月、山梨県の富士河口湖町に農業体験に行った際でした。
農業体験のスタッフの方が、固定種から大切に育てた「あけぼの大豆」の苗が、そこにあったのです。
スタッフの方から、「この大豆は希少価値が高いんだよ」「まぼろしの大豆なんて言われてるんだよ」なんていう魅惑の言葉を聞かされるやいなや、即買いしたのでした。(そういう言葉に弱いんですよね〜)
ということで、「あけぼの大豆」についての詳細は、こちらです!
骨折した「あけぼの大豆」の苗をプランターに移植
2022年の6月上旬、富士山麓から、あけぼの大豆の苗を我が家に持ち帰りました。
しかし、帰宅後に驚愕の事実がっ!
なんと、茎が骨折しているではないですかっ!!
どうも、自宅に帰る途中に、雑に扱ってしまったようです。。。
こりゃまずいことになったぞ・・・と少々気分が下がりつつも、竹串で添木っぽくして応急処置をいたしました。
そして、ダメ元でプランターに移植したのです。
竹串も添えて、丁寧に苗を植えていきます。
移植後は、ワイヤーと麻紐で骨折中の苗を支えていきます。この仕事は、オットがやってくれました。
はたして、あけぼの大豆は大きく育ってくれるのでしょうか?
それとも、その名の如く本当に「幻」となってしまうのでしょうか?
そんなあけぼの大豆の底力を、これからお届けしていきますよ。
「あけぼの大豆」の成長記録
ここからは、無肥料無農薬で栽培した「あけぼの大豆」の成長の記録です。
骨折したあけぼの大豆の苗を、我が家のプランターに移植してから10日が経ちました。
はい。こんな感じで、茎が伸びて、葉っぱが大きくなっておりますよ。
嬉しいですな。
この時、なんとなくですが、なんとかなりそうな気がいたしました。(根拠のないキケンなポジティブさ。。。)
ちなみに、大豆の両隣には、トウモロコシの葉っぱです。大豆苗を移植した時に、コンパニオンプランツ方式を用いて種を蒔きました。
コンパニオンプランツについては、こちら↓の記事に挙げていますので、よろしければどうぞ。
さて、あけぼの大豆苗のその後ですが、こちら↓は、移植から約1ヶ月半経った時の様子です。
「大きくなったね」と思わず微笑んでしまうほど、健気に育っているあけぼの大豆です。
支柱も長くて太いものを立て、茎が倒れないように麻紐でゆるく固定しました。(これもオットがやったもの)
ついでに、両隣のトウモロコシも大きゅうなっとります。
移植から約2ヶ月後の様子は、こんな感じで、順調に成長をしております。
ついでに、両隣のトウモロコシも成長著しいのですが、このプランターでは容量不足で、かなり窮屈そうです。
実はこのトウモロコシ、この後、受粉ができなかったこともありダメにしてしまいました。でも、コンパニオンプランツとしていい仕事をしてくれたトウモロコシには、感謝をしております。
話をあけぼの大豆に戻します。
移植から約3ヶ月経ったある日、ついに枝豆と思しきモノ(さや)を確認しましたっ!
まだまだ薄っぺらいですが、色と形があの枝豆です。
そう、まだまだ中の豆は小さいですが、美しい枝豆の形状です。
骨折した時には、もうダメかと半ば諦めていたが故に、これを見た時の感動は、今でも忘れられません。
さすが、あけぼの大豆、あっぱれです。
まずは「枝豆」を収穫!念願の「ビールに枝豆」
ということで、ついに収穫です!
移植から約4ヶ月後の10月上旬、まずは「枝豆」を採っていきます。
さやの数は決して多くはありませんが、それでも、これだけ実っただけで御の字です。
そして、満を持しての枝豆様ご登場です。
あまり料理をしないオットが、茹でたもの。
まさに、「ザ・枝豆」です。
「自分で育てた枝豆をつまみに、ビールを飲むこと」
そんな私の夢が、またひとつ叶った瞬間でした。
そしてその2週間後、再びの枝豆収穫です。
あけぼの大豆は、他の品種に比べて、とにかく大きさが違います。もちろん、味も格別!
今回、我が家のプランター栽培では、少ない収穫量ではありますが、自分で育てた極上の枝豆を味わうことができた感動は、いつまでも忘れないでしょう。
そして「大豆」に戻るまで
実が大きく味も格別で希少価値のある幻の大豆「あけぼの大豆」の枝豆を無事収穫した後は、大豆になるのを待つのみです。
ここで大豆を採ることができたならば、もう何もいうことはないほどです。
ということで、少しだけ収穫せずに残しておいた枝豆を、そのまましばらく放置しておきました。
熟成させることによって、それが大豆になるからです。
最後の枝豆収穫から約1か月後、さやの色が変わってきました。
そして、枝豆収穫から約2ヶ月後、苗をプランターに移植してからは実に半年後になりますが、ついにさやが破れたのです。
そして、さやの中でおとなしく鎮座していたであろう大豆が、プランターの土の上に落ちまして、それに気づいたオットがせっせと拾った大豆が、こちら↓です。
これが、あの希少価値の高い固定種の「あけぼの大豆」でございます。
ため息が出るほど美しい色、艶、形・・・
それにしても、再び大豆に戻ったのですね。
この大豆、今年(2023年)の6月上旬にプランターに直蒔きしまして、現在絶賛栽培中でございます。
そして、今のところは順調に育っています。(たぶん)
その様子は、収穫後にお届けしていく予定ですので、ご興味ある方はどうぞお楽しみに。
2022年「あけぼの大豆」栽培の振り返り
ということで、「あけぼの大豆」の栽培を通じて、よかったことや課題点などを振り返ってみます。
まずは、よかったことから。
- 種蒔きからではなく苗から育てたので、その分楽ちん!
- 土づくりにこだわったこと、支柱を立てること、摘心すること以外は、無肥料無農薬のほったらかし栽培で、楽ちん!
- 念願の「ビールに枝豆」が実現できたっ!
- 少量ながらも「大豆」が収穫できたっ!
ちなみに、こだわりの土づくりはこんな感じ↓です。(過去記事にもあり)
この土づくりは、岡本よりたか氏の著書「無肥料栽培を実現する本」を大いに参考(というかほぼパクリっ!)にさせていただいたものです。
そんなこだわりの土づくりの様子は、こちらの記事↓でお伝えしていますよ。
そして、課題・反省点です。
- 苗を移動中に、茎を折ってしまったこと(申し訳ないっ!)
- 収穫量(実)が少ないこと(摘心のタイミングが遅れたことにより、茎が伸び過ぎてしまったことが原因だと考えられる)
プロの目からみればもっと多くの課題点があるのでしょうが、今の私にとっては、知識や経験、情報不足ということもあり、この程度しか挙げられませんでした。
それよりも、収穫の喜びが大きくて、冷静に客観的な目で見られないというのもあるのだと思います。
そんな親バカにも似た私を、どうかあたたかい目で見てやってくださいまし〜。
おわりに:「大豆」の栽培は失敗が少ない
幻の大豆といわれる山梨県身延町特産の「あけぼの大豆」の栽培と収穫の様子をお届けしてまいりました。
農業はおろか野菜栽培自体がズブの素人でも、無肥料無農薬で美味しい枝豆を収穫でき、さらに大豆まで採ることができるということが、おわかりいただけたのではないかと思います。
というのも、大豆というのは、比較的失敗が少なく栽培しやすい野菜なのだとか。
「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんが、ご自身の著書↓の中でそうおっしゃられていたのです。
一見難しそうに思える大豆ですが、実はとても育てやすい野菜であることが、この木村さんの本とともに、実際自分が体験してみてよくわかりました。
「極上の枝豆にビール」
あなたもいかがでしょう。
ありがとうございました。