我々夫婦の恒例行事である北海道バイクツーリング。
2024年の今年は、もろもろの事情により、二輪車を自粛。その代わりといってはなんですが、「四輪車」での北海道旅を楽しんでまいりました。
二輪車と四輪車、各々の「違い」を体感できたのは貴重でしたが、それよりも何よりも、今年もまた北海道の地に降り立ち、自然の恵みを堪能できたこと、それだけで感謝感激です!
8月のお盆少し前に出発した今回の旅。道内5泊6日はすべて車中泊であり、往復フェリーを含めると7泊8日の旅の全行程を、これから数回にわたってお届けしていきます。
第1回目の今回は、出発編。
- 仙台港フェリーターミナルよりフェリーに乗船
- ここは宇宙船なのか?!太平洋フェリー新造船ニュー「きたかみ」船内の様子
- ついに苫小牧西港フェリーターミナルに到着
備忘録のような記事になってしまいそうですが、画像多めにお伝えしますので、一緒に旅に出たような気分になっていただけたり、情報のひとかけらとしてお役に立てれば幸いです。
- 記事タイトルに「ドライブ」や「車中泊」とつけてはいますが、諸般の事情により、自家用車の画像や車中泊の様子はお見せできませんのであしからずです。(1,500CCのミニバンタイプ、とだけお伝えします)
- ここにご紹介した情報は、2024年8月時点のものです。
仙台港フェリーターミナルから太平洋フェリー「きたかみ」に乗船
北海道へは、仙台〜苫小牧間の太平洋フェリー新造船ニュー「きたかみ」を利用しました。
自宅から自家用車(1,500ccのミニバン)で仙台まで走り、車と一緒に乗船しますよ。
仙台港フェリーターミナルに到着
ということで、8月某日、北海道旅に出発です。
高速道路でひたすら北上し、仙台港近くのICで下車。
フェリー搭乗までに時間に余裕があったので、「三井アウトレットパーク仙台港」に立ち寄ります。
初めての場所は、ワクワクしますね!
ノースフェイスやモンベルで、アウトドアウェアを物色。フードコートでランチもしました。
買い忘れや腹ごしらえに、とても便利です。
その後は、船に持ち込む食料の買い出しやガソリン給油をいたしまして、いざ、フェリーターミナルに参ります!
前を走るは、タンデムバイク。フェリー埠頭に入っていきました。ううっ、バイク、うらやましい・・・。
そして、あっという間に到着ですよ。初めて訪れましたが、一切迷うことなくたどり着けるとてもわかりやすい道です。
16:30。わりと早めに着いたつもりですが、もうすでに何台かのバイクや車が待機しているじゃありませんか。
そして、本日乗船する「きたかみ」も待機、気分が上がりますね!
はい。こちらが、「仙台港フェリーターミナル」案内所でございます。
まずは、1階で乗船手続きをしますよ。
手続きは、自動チェックイン機ではなく、すべて窓口カウンターです。
本日の客室は満室。ゆえに、乗船手続きも行列を作っておりました。
それでも、窓口のスタッフの方の説明は、迅速ながらも懇切丁寧で、とても感じがよかったですよ。
無事乗船手続きを済ませた後は、ちょっとだけ1階を見学。
これは、姉妹船「いしかり」の模型です。
その後は、車両待機場で、乗船時間まで車中で待ちます。
目の前には、白亜の船体が眩しい「きたかみ」が。
18:00。車の同乗者はタラップからの乗船のため、ターミナルの2階に移動します。
乗船口の待合ロビーから外を眺めると、多くのライダーが今か今かと乗船を待っています。
あぁ、やはりバイクはいいな。
来年、もしまたここに来れるとしたら、今度はバイクだな。そのために、今回はいろいろ参考にさせていただきましたよ。
いよいよ「きたかみ」に乗り込みます!
先ほどの繰り返しになってしまいますが、同乗者は車両デッキには行けないので、運転者であるオットとは車両待機場で別れ、私はターミナルから徒歩で乗船。
最後尾で、乗船口に向かいます。
仙台の七夕ですかね。華やかです。
どんどん歩いていきますよ。
お。バイクが乗り込んでいます。こんなふうに見えるんですねぇ。
仙台の夕日、美しいです。
さあ、船内に入りますよ。
一歩足を踏み入れると、そこはまるで宇宙船に乗り込んだかのような世界。これからの船旅に、高揚感を掻き立たせてくれました。
新造船ニュー「きたかみ」の船内をご案内♪
太平洋フェリーの新造船ニュー「きたかみ」は、宇宙船をイメージしたファンの多い船体です。
- 2019年1月25日に、新造船として就航
- コンセプトは、“SPACE TRAVEL(スペーストラベル)”
- 苫小牧ー仙台間が基本航路
他の船体にはないユニークなしつらえや、かゆいところに手が届くおもてなしが随所に感じられまして、人気があるのがうなづけました。
さらに、19:40に仙台港を発ち、苫小牧港着は翌日の午前11:00と、太平洋フェリーは大変魅力的なタイムスケジュール。
お盆少し前という時期的なものも重なり、予約は争奪戦でした。
そんな貴重なチケットを手にして過ごしたおよそ15時間のクルーズ、その様子をお伝えしていきます。
外部デッキからの絶景
船旅の楽しみ方は数あれど、外部デッキで海風に吹かれながら過ごす時間は、なんとも贅沢です。
まずは、出航前の様子。
ぽつぽつと明かりが灯される仙台港です。
フェリーに乗るためだけに訪れた仙台。とてもいい街ですね。欲を言えば、もう少し楽しみたかったです。牛タン、食べたかったですし(笑)。
太平洋フェリー「きたかみ」の煙突は、白にブルーのデザイン。シュッとしてかっこいいですよね。
そして、ついに出航です。
紫色に光るアウトレットパークの観覧車は、赤やオレンジ、黄、緑、青に色が変わっていきます。
フェリーを引っ張るダグボート。こんな小さい船体なのに、すごい馬力です。大きなお世話ながら、応援してしまいました。
この日の夜は、名取市で花火大会があったようです。船上から花火を眺められるなんて、超ラッキーでした。
そうして夜は更けていき・・・
翌朝の煙突です。なんて爽やかなのでしょう!
白と青の世界が美しい船。青い空と海に、ぴったりマッチしてますね。
まるで、エーゲ海のリゾートホテルにいるよう。(行ったことないけど)
ということで、「きたかみからの絶景」&「きたかみそのもの」を、しっかり堪能させていただきました。
お部屋はB寝台
お次は、客室の紹介です。
我々のお部屋は、「B寝台」の1階部分でした。(オットとは向かい合わせのお部屋)
ちなみに、2階部分は、ハシゴではなく階段なので、昇り降りは比較的楽です。
備品は、掛け布団(ふかふかで軽い)、枕、ハンガーです。シーツや枕カバーは、すでにセットされていました。
ベットは、大人の男性が足を伸ばしても十分な長さだそうで、ぐっすり快眠できたとのこと。(オットの感想)
スクリーンカーテンをサッと下げることで、プライバシーを確保できます。
そして、荷物を置けるスペースがあるのは、かゆいところに手が届く素晴らしいサービスだと思いました。
さらに、重宝したのは、そのスペースの上に備え付けられたテーブルと鏡です。
ここに電気機器類を置いて充電したり、ちょっとした飲食物を置いたり、鏡を見ながらメイクができるのは、とても便利。
おかげで、15時間の船旅を快適に過ごすことができましたよ。
他の客室については、こちらの公式サイトをどうぞ。他の船体ではお目にかかったことがないほどのとてもユニークなつくりです。
ウィズペットやバリアフリー対応なども用意されている、至れり尽くせりな「きたかみ」でした。
まるで宇宙船!ニュー「きたかみ」船内散策
ここで、きたかみ船内の施設をお伝えしていきます。
先にもお伝えしましたが、きたかみのコンセプトは、“SPACE TRAVEL(スペーストラベル)”。
宇宙船にいるような「非日常」を、船旅で味わうことができました。
まずは、お家でいえば1階部分にあたる6デッキには、乗船の際に必ず通るエントランスホールがあります。
その一角にあるインフォメーションは、ブルーの光がとても幻想的。
インフォメーションの奥がショップコーナーになっておりまして、私はここでクラシックビールを購入しましたよ。
その向かいには、宇宙船のような天井がユニークなテレビコーナー。
ブルーの壁とライトグレーのチェアが、洗練さを醸し出していますね。
エントランスホールの真ん中には、キッズエリア/キッズキャビンが用意されていました。
白と青を基調とした色合いが印象的なきたかみですが、ビタミンカラーのオレンジが加わったことで、明るく元気なイメージに。
こちらのインフォメーションコーナーでも、情報入手ができますよ。
まるで宇宙の中にいるようなきたかみ、ステキです! こちらをバックに記念撮影している乗客の方、多かったです。
船長服を着て撮影ができるコーナーです。
さて、2階部分にあたる7デッキへ向かいます。
船内の真ん中に位置する中央階段。
こちらの壁と天井では、毎晩プロジェクションマッピングによるショー(1日3回、5分間)があります。
ただ、残念ながらその様子は撮影できなかったので、昼間の様子をお届けしました。
このプロジェクションマッピングは、東日本を代表するフェリーの中では、初導入だそうですよ。
そして、階段を上がった先に広がるパブリックスペース。ユニークな形のチェアが印象的です。
その先には、外部デッキへと続くプロムナード。まさに、「ザ・宇宙」です。
しばしここで、生ビールを飲みながら、旅の作戦会議をしておりました。
その向かいにある窓は、昼間は太平洋の景色を見渡すことができ、夜はプロジェクションが投影されます。
こちらも、しっかり撮影できなかったので、こんなしょぼい画像で失礼いたします。(本来はもっと美しいので、そこは他のサイトなり動画なりでご確認くださいませ)
そして、三日月をモチーフにしたというクレセントテーブル。
中央階段のプロジェクションマッピングを眺めながら、くつろぐことができるのです。
さて、ここでちょっと「生活感」を出していきますよ(笑)。
展望大浴場とシャワールーム。各々別にあります。
こちらは、コインランドリーです。
こちらは、給湯室。電子レンジも備え付けられていますよ。
自動販売機も豊富。
その場に両替機があるのは、とても便利ですね。
その他に、授乳室やペットハウスなどもあり、サービスの行き届いた快適空間なのです。
バイキングレストラン「グリーンプラネット」で朝食
最後に、レストランの紹介です。
2階部分の7デッキにあるバイキングレストラン「グリーンプラネット」。
空いてくる頃を見計らっていたら、閉店30分を切っていました。ギリギリ滑り込みですね。
バイキングのレーンに並びます。
とここで、自動おしぼり機。ボタンを押せば出てくるおしぼり、初めてみましたが、いいですねぇ。
こういうのを「和洋折衷」というのでしょうか?それとも、「混沌」というのでしょうか???
言い訳がましいのですが、どうもバイキングの盛り付けって、上手にできないんですよねぇ。
そして、朝からカレーですが、なにか(笑)。
とにもかくにも、いただいたお料理は、すべて美味しかったです!ごちそうさまでした!
この他にも、パンやフルーツなども取り揃えられていましたよ。
宇宙空間漂うパブリックスペースとは一味違う雰囲気のこちらのレストラン。
それもそのはず、イメージは「地球」なんだそうです。
樹木を模した柱から木漏れ日のような光が降り注ぐというコンセプト。木のぬくもりとグリーンのチェアが、安らぎを感じさせてくれました。
そして、下膳の際に、「ありがとうございましたー!助かりまーす!!」と明るく声をかけてくださった女性スタッフの方がとても感じがよくて、こちらまで元気になりました。
美味しいお料理とサービス、ありがとうございました。
苫小牧西港フェリーターミナルに到着
そうこうしているうちに、我々の夢と希望を乗せた「きたかみ」は、北海道の苫小牧西港に無事着岸しました。
台風の影響で、到着予定時刻11:00より1時間ほど遅れての到着ですが、運航お疲れ様でした。
ここまで運んでくださり、ありがとうございます!
「きたかみ」に別れを告げ下船します
乗船の際と同じく、車の同乗者は車両デッキには行けないため、徒歩で下船口から降り立ちました。
「きたかみ」とお別れです。
郷愁に浸る間もなく、そそくさを荷物を持ってテクテク歩いて行くと・・・
見えてきましたよ。1年ぶりの苫小牧西港ターミナル!
ここから北海道旅がはじまると思うと、ワクワクしかありません!
バイク、走ってますねー!いいですねーーー!!
あーーーいいですねーーーーーー!!!
北海道に上陸しました!
はい。ターミナルに入りました。
1年ぶりの北海道上陸です!
で、ターミナルに着いても、ついついバイクを撮っちゃうんですよねぇ(笑)。
ターミナルから見る「きたかみ」も、やはりいいですね。うーん、名残惜しいです。。。
そう、右奥には、いつもお世話になっている商船三井フェリーの「さんふらわあさっぽろ」が停泊しています。
台風の影響で、本日は欠航のようです。
こちらも、いつもお世話になっているレストラン「カーム」。この時間は準備中でした。
ジンギスカン定食、白い恋人ソフトクリーム、美味しかったなぁ。。。(遠い目)
そんなふうに、ターミナルで過ごすこと数十分。
オットが乗った車がターミナルのローターリーに来ました。
いよいよ北海道ドライブのはじまりです!
次回予告:十勝帯広デイズ♪
次回は、苫小牧から日高を抜けて帯広まで移動し、十勝帯広デイズの様子をお届けする予定です。
上記の画像はどこにあるものなのでしょうか、答え合わせのためにも、ぜひ次回も覗いてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。