こんにちは。もりこねです。
今、世の中には実にたくさんの「検定」がありますが、その中で「アロマテラピー検定」について語らせていただきます。
私は、アロマテラピー検定1級を独学で合格し、その後アロマセラピストなどの上位資格を取得しました。
その赤裸々な(?)体験をもとに、情報をお伝えしていきます。
- アロテラピー検定ってどんな検定?
- アロマテラピー検定は独学で合格できるの?
- どうやって勉強したの?
- アロマテラピー検定を受けて、何かの役に立つのかな?
こんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事を書いていきます。
注)2021年4月時点の情報です。
アロマテラピー検定とは
アロマテラピー検定とは、公益社団法人日本アロマ環境協会(以下「AEAJ」と表現します)が主催する民間の検定試験です。
現在私は、このAEAJの会員となっていますので、その情報にプラスして自身の経験をお伝えしていきます。
アロマテラピー検定で何が得られるの?
アロマテラピー検定は、2020年時点で累計約50万人、年間では2万人以上が受験するといわれている大変人気のある検定試験です。
では、そのアロマテラピー検定により何が得られるのでしょうか?
AEAJの公式サイトに掲載のものを、以下のとおり要約します。
・アロマテラピーの基礎知識を習得することで、自分や家族などの健康維持に役立てられる
・さらに学ぶことで、アロマのプロフェッショナルを目指すことができる
出典元:AEAJ公式サイト・アロマテラピー検定より要約
受験の内容について
アロマテラピー検定は、毎年5月と11月の年2回開催されます。
受験要綱について、AEAJ公式サイトから一部引用します。(2021年4月3日現在)
試験日時 2021年5月9日(日)2級:10:45~(試験時間30分)1級:14:00~(試験時間35分)
お申し込み方法 お申し込みはインターネットからのみとなります。
受験料 2級 6,600円(税込) / 1級 6,600円(税込) ※2級、1級併願 13,200円(税込)
受験資格 年齢、経験などに制限はなく、どなたでも受験いただけます。
出題数 2級:55問 / 1級:70問
合格基準 正答率 80%
試験形式 インターネット試験(インターネットを介してパソコンやスマートフォンを用いて行う試験です)※選択回答方式
その他 受験級について 2級と1級があり、何級からでも受験ができます。また、2級と1級は同じ日に受験できます。
出典元:AEAJ公式サイト・第44回アロマテラピー検定受験要綱より一部引用
インターネット試験になり、試験時間がずいぶん短縮されたようです。
また、従前からあった「香りテスト」の資材は事前に郵送されるとのこと。
その他、インターネットの動作情報などの詳細諸々は、AEAJの公式サイトでご確認くださいませ。
試験当日の記憶
私がアロマテラピー検定を受験したのは5年以上も前のことですが、試験当日のことを記憶を頼りにお伝えしていきます。
- 試験形式は「インターネット試験」ではなく、試験会場に出向いての受験。
- 試験会場の最寄り駅ではバス停が長蛇の列になり検定スタッフが誘導するほど、受験者が多いことに驚く。
- 受験者はほぼ女性。100人?ほどの受験会場に1、2人のアロマ男子。
- 私のような40代、50代の女性受験者もわりと多い印象。
- 1級の当時の試験時間は70分でマークシート形式
・・・こんな感じでしょうか。
インターネット試験である今は、こんな情報は役には立たないでしょうが、参考までに試験会場での生々しさ(?)をお伝えしてみました。
独学で合格可能!勉強法や使用したテキスト紹介
アロマテラピー検定は、独学でも合格できます。その勉強法や使用したテキストを伝えします。
1級でも独学で合格可能
2級か1級、どちらから受けたほうがいいのか迷っていたり、併願した方が安心かなと悩んだりしているのであれば、経験者の私から言えることは・・・
1級からでよかったです。といいますか、1級だけでよかったです。
そして、どこかのスクールや講座で勉強した方がいいのかとお悩みの方へ・・・
アロマテラピー検定の対策テキスト(&問題集)を1冊読み込んで、合格できました。
ただ、スクールや講座に通うことで、最新情報が入手できたり仲間ができたりなどのメリットはあります。
なので、それにかかる費用や諸々の労力、時間などを鑑みながら、どちらにするのかをご検討されることをおすすめします。
勉強方法は「検定対策テキスト&問題集」1冊
多くの経験者の方もおっしゃっていますが、アロマテラピー検定は、検定対策用のテキストと問題集を勉強するだけで合格します。
ただ、合格率は90%なので大変易しい試験だと侮ることなかれ、勉強をしないと受からない試験でもあると私は思います。
特に、2020年11月からのインターネット試験では、試験時間が大幅に短縮されているので、しっかり覚えないと、この時間で全問解くことは難しいと思われます。
事実、私はテキストを初めて読んだ時には、内容がチンプンカンプンでした(笑)。
ちなみに、私が使ったテキストはこちらです。
「1回で受かる!アロマテラピー検定1級・2級テキスト&問題集」
これ1冊で問題集も兼ねているので、習熟度がわかるのもいいところです。
AEAJからは、2020年6月改訂版(最新版)の公式テキストが出ています。
いずれにしても、ここ最近は変更点が多いので、どこが発行のものでも、テキストは最新版かどうかを確認されることをおすすめします。
当時の私独自の勉強方法を少しだけ・・・
- テキストは最低3回は繰り返し読み込んでいた。
- 問題集は、全問正解するまで何度も繰り返し解いた。
- 試験日から逆算して、「いついつまでにここをやる」という目標設定をした。
とはいっても、そんなに血眼になって勉強したわけではなく、アロマのことを知りたくてワクワクしていた感じなので、けっこう楽しくゆるやかにやっていました。
その当時はフルタイムで仕事をしていたので、本格的に勉強に取り組んだのは、試験の1ヶ月前からだと記憶しています。
アロマに興味のある方であれば、この検定の勉強はきっと楽しんでできると思いますよ。
香りテスト対策は「精油セット」を入手
アロマテラピー検定は、筆記試験のほかに「香りテスト」なるものがあります。
2種類の精油の香りを嗅いで、その精油が何に当てはまるのかを答えるもの。
注)変更の可能性があるので、必ず最新テキスト等でご確認願います。
私の香りテストの対策としては、事前に検定対応のエッセンシャルオイルセットを入手して、何度も香りを嗅ぎ分けることでした。
私が使った精油はこちらです。
「生活の木オンラインストア」エッセンシャルオイル入門セットA・アロマテラピー検定1級対応
「生活の木オンラインストア」エッセンシャルオイル入門セット・アロマテラピー検定2級対応
1級単独の受験でも、出題範囲は2級も含まれます。なので、この「生活の木のオンラインストア」で購入すると、合計5,500円ほどかかります。(けっこうな出費?)
他のブランドやネットショップで購入すれば少し価格は下がるかもですが、どこで買うにしても最新版を入手することです。
お役に立てるのかはわかりませんが、私が試した香りの覚え方をお伝えします。
- まずは香りを嗅ぎながら精油の名前をすべて覚える→私の場合は「ジュニパーベリー」や「スイートマジョラム」が覚えづらかった・・・
- 次に精油名とその特徴をあわせて覚える→香りを嗅いで、精油名と特徴を声に出しながら、紙に書いて・・・を繰り返した
- 香りを嗅いで擬人化したりイメージすることで香りと名前が一致しやすくなる→それが難しければこれは好きとか苦手などという感覚でもいい
- ある程度覚えたかな?というタイミングで「1人香りテスト」を実施→精油瓶を倒さないようにシャフルして、無作為に2本取り出し香りを嗅いで当てる
ただ、インターネット試験により、難易度が上がった可能性もあります。
テキストやインターネット等で最新情報を入手して、対策していただくことをおすすめします。
アロマテラピー検定は役に立つのか(メリット)
何をもって役に立つか立たないというのは、人それぞれの価値観になりますが、私はこの検定を受けたこと自体は「役に立った」と思っています。
その理由とともに、その先の「上位資格」についてもさわり程度ではありますがお伝えしていきます。
「日常にアロマ」で健やかな暮らし
この検定を受ける以前から、精油で香りを楽しんではいたのですが、香りテスト対策により、多くの種類の香りと親しむようになりました。
それにより私が得たことは、主に次のようなことです。
- 日常生活に常にアロマの香りがあるため、心身ともに健やかに過ごせるようになった。
- アロマを学んだことで、植物をより身近に感じられるようになった。
- 香りにより自分の心と身体に敏感になり、「自分の感覚」を大事にできるようになった。
検定を受けることそれ自体が脳にいい!
自分の好きなもの、興味のあるもののなかに「検定」があれば、少し費用はかかるものの、ぜひ受けてみることをおすすめします。
その理由として・・・
- 好きなことだからワクワク楽しんででき、生活が活き活きとする。
- その分野の知識が深まることで、感覚だけでなく理論的にも理解でき、腑に落ちる感覚になる。(知的好奇心が満たされる)
- 自分に自信がつき、自己肯定感が高まる。
- 記憶力が高まり、脳が活性化される。
「学び」は強制されるものではなく、自分の中から自然と湧き出てくるものなんですよね。
上位資格を目指す人には必要な試験・ただし仕事につながるかはその人しだい
アロマテラピー検定の1級に合格すると、以下のような上位資格を目指せます。
- アロマテラピーアドバイザー
- アロマテラピーインストラクター
- アロマセラピスト
- アロマブレンドデザイナー
- アロマハンドセラピスト
これらを目指す方にとっては、まずはこの検定1級に合格することが大前提になります。
もし、上位資格を取る目的が、「仕事につなげたい」ということであれば・・・
「仕事につながるかどうかは、その人の努力次第」
・・・というほかはありません。
資格さえあれば黙っていても仕事が舞い込むわけではないことは、どこの世界でも同じです。
私が把握している限りなので証拠はないのですが、この上位資格を取ってある一定の収益のある人というのは、それほど多くはないと思っています。
でも、資格を活かして活躍している人も、私の身近にいるのはたしかです。
そういう人が存在するということは、夢物語ではなく現実化できるということなので、本人しだいでいかようにもなるのですよね。
ただし・・・
「上位資格を取るには、それ相応のお金と時間、労力が要ります。」
そして、アロマのお仕事は、資格がなくてもできる(法律上問題ない)のです。
ということは、検定合格をきっかけに仕事につなげることもできるし、そもそも検定さえ受けていなくても、アロマの仕事はできるのです。(とはいっても、実務経験がないと難しいかもしれませんが。)
上位資格取得経験者の私が言えることは・・
本当に自分はそれがしたいのか、本当に自分にとってそれが必要な資格かどうかを、よくよく検討されてから決めることをおすすめします。
まあ、その時に決めたことはベストな選択なので、その後何があっても後悔はしないとは思います。
AEAJへの入会や上位資格取得は強制されない
検定1級に合格すると、まずは直近の上位資格である「アロマテラピーアドバイザー」を、有料講習を受けることにより取得できます。
AEAJからは、入会案内やアドバイザー資格の案内はさらっとはあるものの、強制されることはありません。
逆にいうと、合格したからといって、以後イベントのお知らせや仕事の案内が自動的に来るわけではなく、自分で公式サイトなどをみて情報を取りに行くことになります。
また、AEAJの公式サイトにはアロマのお仕事の求人情報は掲載されていますが、仕事のあっせんはしていません。
すべては、「自分で動く」ということになります。
ちなみに、AEAJの入会金、年会費はこちらです。
AEAJ入会金:10,000円(初年度のみ)/AEAJ年会費:12,000円
入会すると、年4回の機関誌発行やその他会員特典などがあります。
公式サイトも会員限定版を閲覧でき、スキルアップに役立てたりより多くの情報を得ることができます。
まとめ
アロマテラピー検定について、つたないながらも、私の経験をもとに情報をお伝えしました。
ここで、今回の記事をまとめてみます。
- アロマテラピー検定とは、基礎知識を学ぶことで生活や健康に役立てられるものである。
- 独学で1級合格は可能。テキスト&問題集と精油セットを入手することをおすすめ。
- アロマテラピー検定により、学ぶ楽しさを得られ、健やかな暮らしに役立っている。
- 上位資格を取ることで仕事につながるかどうかは、当然ながらその人の努力次第。
- 検定1級に合格しても、希望しなければ主催団体(AEAJ)に入会しなくてもよい。
アロマテラピー検定や資格に興味にある方にとって、少しでもお役に立てていただければ幸いです。
ありがとうございました。