私が中型自動二輪免許(現在は普通自動二輪免許)を取ったのは1990年代初頭、まだ20代前半時でした。
そして、人生で初めて自分の手にしたバイクは、名車のひとつである「ホンダ・VT250F」という250㏄のスポーツタイプ。
友人のツテでタダで譲ってもらった10年落ちの中古ですが、初心者にも乗りやすく、ライディングテクニックを身につけるのにうってつけという、とてもやさしくて優秀なバイクでした。
- 名車「ホンダVT250F」の懐かしさに浸りたい(50代以上の方?)
- 他のライダーの初バイクを知りたい
- 中古の250ccバイクってどんな感じなのか気になる
今回は、そんなふうに思っている方に向けて、この記事をお届けします。
VT250Fは今も語り継がれる名車
今回このバイクのことを記事にしようと決めてから、間違ったことを発信しちゃいかんと、私なりに情報収集しました。
すると・・・なんということでしょう!
本田技研工業株式会社さんが、直球ど真ん中でこのバイクのことを記事にしているではありませんか!!↓
もう感激です!
そんな貴重な記事の中から、このバイクのスペックを一部抜粋させていただきます。
ホンダ・VT250F
シート高:765mm
全長:2015mm
車両重量:167kg
燃費:45km/ℓ
タンク容量:14ℓ
エンジン:水冷4stV型2気筒
最高出力:40㎰/12,500rpm
Hondaホームページ ニュースリリース 1984年2月10日 VT250F主要諸元より一部抜粋
「足つき性が良くて軽いので、とても扱いやすい」
「馬力があって速く走れて、しかも燃費がいい」
たしかに私は、これらのことをがっつり体感していました。
しかし、当時の私は、他のバイクのことを何も知らない超初心者ライダー。
このバイクのありがたみは、後々他のバイクを経験して知ることとなりました。
このVT250Fは、今も語り継がれる名車となっているほどで、偶然とはいえ、私はすごいバイクを手にしていたことになるのです。
VT250Fでライディングテクニックが身についた
いきなり、こんなお見苦しい画像で失礼いたします(汗)。
かなり古いものですが、当時私が持っていた「VT250F」の写真です。
メンテナンスが行き届いておらず、突っ込みどころが満載だと、今となっては反省しきり。
これにより、ホンダさんのイメージが低下しないかと、少々気になっています。(超弱小ブログなので心配ご無用だとは思いますが・・・)
さらに残念なことに、何km走っていたのかという距離数を一切記録しておらず、記憶もないありさま。(記録にも記憶にも残っていないっていったい・・・汗)
そのうえ、他人から譲り受けたものということもあり、取扱説明書がありません~。
なので、シート高だとか馬力だとかそういったスペック的なものはほぼ知らずに(調べもせずに)、なんとなく感覚で乗っていたのです。(ほんとにバイク乗りですか?!)
それでも、初心者でセンスのないこの私が、事故なく安全に乗ることができたのは、このバイクの性能のおかげでした。
ある程度身の丈にあったスペックだったことから、安心安全にライディングテクニックを身につけられたのだと思っています。
また、このバイクがきっかけで、バイクの楽しさを知りました。
そして、その後もバイクに乗り続けられ今に至っている・・・という話でございます。
棚ぼた式に手に入ったVT250F
このバイクは、友人の職場の同僚から、無料でいただいたありがたい代物です。
まさに、棚からぼたもちです。
念願の免許を取得後、実は他に欲しいバイクはあったのですが、購入しようかどうしようかと悩んでいました。(うっ、VTさん、ごめんなさいね~)
当時は一人暮らしの薄給公務員ということで、金銭的に厳しかった(教習所での補習代金が痛手?)ことと、欲しいバイクはオフロードタイプのため、私に乗りこなせるのか少し心配だったのです。
そんな時に友人から「うちの職場の同僚がバイクを手放したいから、もらってくれる人を探している」という、うまい話(?)が舞い込んできました。
「なんていい人がいるんだ!」という思いとともにタダという言葉につられ、どんなバイクなのかも知らずに(調べもせずに)、「欲しい!」と手を挙げてしまったのです。
話がトントン拍子に進み、ついにバイクを取りに行く日を迎えましたが、1時間以上の帰り路を、どこをどう走っていったのか、ほとんど記憶がありません~(笑)。
ただ、記憶がないというのは、特にトラブルがなかったということです。
持ち主が、とてもいい状態で乗ってくれていたのと、初心者にもやさしくて出来のいいバイクだったからでしょう。
今もこうして生きてます(笑)。
VT250Fで初の北海道ソロツーリングを実現
こちらも古い画像ですが、1994年の北海道ソロツーリングでの写真です。
VT250Fを手にしてからは、ツーリングに行く機会も増え、バイク仲間もできました。
その仲間の1人から、北海道ツーリングの話を聞き、その数か月後には、1人でVTとともに北海道に渡っていたのです。
先の画像は、宿で仲良くなった方が撮ってくれたもので、旅が終った後に送られてきました。
なんだかうれしいですね。
こういう出逢いも、北海道ツーリングの良さなのです。
ファッションが90年代で少々恥ずかしさはありますが、着用しているブーツは先輩ライダーからいただいたもの。
これを思うと、本当にいろいろな人に助けられながら生きてきたんだなぁ・・・としみじみします(笑)。
このバイクで、宗谷岬、知床岬、根室岬、えりも岬とまさに「岬めぐり」をしまして、北の大地を3,000Km走破しました!
高速走行も山道のカーブも、難なくスイスイ走ってくれまして、感動いっぱいの北海道ツーリングとなったのです。
(ちなみに高速走行とは、自宅からフェリーターミナルまでの高速道路走行のことでーす)
初心者の私でも無事走りきることができたのは、このバイクだからだと思っています。
北海道ツーリングの思い出は、また別の機会に記事にしていきますね。(え?誰も頼んでない?!)
あえて気になる点を挙げてみるとしたら・・・
ここまで、VT250Fの良さを熱く語ってきました。
ただ、どんなに名車といわれるバイクでも、人によっては気になるところが出てくるのは当然だと思います。
長所と短所は表裏一体という感じでしょうか。
これはあくまで私個人の話ですが、このVT250Fについて、あえて挙げるとしたら・・・ということで気になった点を2つ挙げてみます。
- 初心者でもそれなりに乗れてしまうので、「私、うまく乗れてる!」と勘違いしてしまう(笑)
- 実は私の好みのデザインではなかった(ごめんなさい~あくまで好みの問題です)
それでも、「うまく乗れてる!」「上達してる!」って感覚が、バイクを楽しくさせるんですよね。
もちろん、過信はしない程度にです。
そして、デザインについては、これはもう本当に好みなのでどうしようもないですが、乗っているうちに愛着が湧いてきました。
私は、昔も今も、自分が乗るとした場合は、カウル付きのバイクは選ばないのです。
でも、VT250Fのようなハーフカウルは、バリバリのフルカウルスーパースポーツじゃないのに風圧から守ってくれるので、とても快適な走りができました。
程よい前傾姿勢も、心地よい。
その後に、オフロードタイプとネイキッドタイプに乗った時に、VT250Fのその「やさしさ」を思い知らされたのです。
まとめ:最初のバイクがVT250Fでよかった!!
人生初バイクである「ホンダ・VT250F」の思い出を、とうとうと語ってきました。
ここで、今回の内容をまとめてみます。
- VT250Fは、足つき性が良く軽量で扱いやすい、まさに初心者にもぴったり。さらに、馬力があって速く走れるのに、燃費もいいという優等生バイク。
- 棚ぼた式に入手したVT250F。このバイクで、安心安全にライディングテクニックを身につけることができた。
- VT250Fで北海道ソロツーリングを初体験。初心者で2,500kmを無事走破できたのはVT250Fの性能のおかげである。
- あえて気になる点を挙げるとしたら、あまりの乗りやすさに自分がうまく乗れていると勘違いしてしまうことと、実は好みのタイプのバイクではなかったこと(笑)。
- とにかく、最初のバイクがVT250Fでよかった!!<
10年落ちの中古でもこれだけ満足しているので、VT250Fおそるべしっ!
このマシンを語り継ぐ者の末席に加わりたいとの思いで、今回初バイクであるVT250Fを記事にしました。
VT250Fは、いつまでも私の心の師匠です。
ありがとうございました。