こんにちは。
40代で公務員を辞めたもりこねです。
私の周りには、私と同じく公務員を退職した人がいると同時に、今もやりがいをもって働いている同世代の公務員もいます。
そんな公務員に共通していえることは、なんやかんやと仕事を楽しんでいるということです。
今回は、そんな仕事を楽しめている公務員の特徴や行動などをまとめてみました。
ただ、これはあくまで、私の周りにいる公務員だけを参考にしていますので、切にご容赦願います。
仕事を楽しんでいる公務員の特徴や行動・メンタル
辞めたい人が増えている印象の公務員ですが、その中でも仕事を楽しんでいる公務員がいることはたしかです。
これは、私の周りの公務員に限ったことかもしれませんが、いくつかその特徴や行動を挙げてみます。
突き抜けている
かの昔、「モーレツ社員」という言葉が流行ったようですが、猛烈に仕事に集中する人が多い印象です。
それは、ブラックだとかホワイトだとかを超越しています。
表向きにはクールな印象で残業もほぼしていないような人もいましたが、そういう人は仕事が早いです。
頭がいいとか悪いとかの問題ではなく、あれこれ考え過ぎず、すぐに仕事に取り掛かっていました。
早く処理できれば、当然また仕事がふってきます。
それに対して、「なんで自分ばかりが!?」「仕事しない人の分を若い自分がやるのはおかしい」と一応思ってはいるようですが、いつまでもそれにこだわっても解決しないので、とりあえず仕事するというお考えです。
そんな状況下で、効率よく仕事が片付く方法を思いつき、それを実現してしまった後輩がいました。
その姿は、忙しくとも楽しそうに見えました。
後輩がそのノウハウを惜しみなくシェアしてくれたおかげで、いったいどれだけの人の仕事が軽減されたことか・・・
私ももちろん、助けられたうちの一人です。
もはや仕事ができるできないとか、楽しい楽しくないの次元じゃない、突き抜けています。
そうしないとやっていられない状況に、なっているのかもしれません。
困難業務に燃える
飲み仲間の一人であった40代女性職員は、誰もが嫌がる困難な業務について、「私は難しい仕事ほどやりがいがあって燃えるし、考えようによっては楽な業務だ」と言っています。
嫌がられる理由は、相手のある業務のため長期戦になるからです。
でも彼女は、こう捉えていました。
・困難で長期戦の業務は時間がかかっても許されるため、時間的猶予がある
・相手のある仕事で待つことが多いので、その間に他の仕事ができる
・達成した時の喜びはひとしおである
仕事に対する捉え方は人それぞれですが、彼女のようにモノの見方を変えてみることも必要だとつくづく感じました。
自分の意見をはっきり言う
自分の意見があり、それをはっきり言う人が多いです。
でも、大人になるにつれて、自分の意見をはっきり言うことができなくなっていませんか。(私はそうでした)
「自分がこう思う」「自分はこうしたい」をしっかりはっきり言うので、考えていることがわかりやすく、人にも伝わりやすい。
あと腐れがないというかごちゃごちゃぐちゃぐちゃ考えないので、本人はもちろん周りから見てもとてもすっきりさっぱりしています。
見ていて、気持ちがいいです。
意外と抜けている
それでいて、抜けているところがあります(笑)。
意外にミスして怒られていますが、いつまでも落ち込んではいません。
出来上がった書類なども完璧ではないのですが、「まずはたたき台にしてください」と平気でいえるのです。
完璧を目指すとキリがないし、完璧にできたと思っても、指示した人の意図とは全く違うところにあると、はじめからやり直しをしなければならないことを、よく知っているからでしょう。
自分の力を過信せず、時には他の人の知識や知恵を借りることもいとわない。
くだらないプライドがないのかもしれません。
人から注意や指摘されることも、それほど気にしていないのでしょう。
切り替えが早いというのか、それが仕事だと割り切っているのだと思います。
キャラが確立されている
「あの人はそういう人」
そう思われたら、勝ちです!(勝ち負けではないのですが)
猫と一緒にするのもどうかとは思いますが、気まぐれな猫は「まあ、猫だからね〜」で許されます。
それどころかその気まぐれが、愛される要因にもなっています。
その人のキャラが確立されれば、何をしても「あの人だから、ま、しょうがないか」で済まされます。
それは、自分が飾らず素に近い状態でいられるので、とても楽に生きやすくなります。
ただ、そうなるまでには少し時間がかかったり、最初は痛い目に遭うこともあるでしょう。
まぁ、人のことはまったくのお構いなしのマイペース過ぎる人も、考えものではありますが(苦笑)。
黒歴史さえもウリにしている
若手公務員の方には受け入れられない話でしょうが、昔はこんな人がいました。(今も?)
- 飲み会で身体を張る(裸踊りとか?)
- 毎回泥酔して周りに迷惑をかけまくる
- 職場内での男女間のもつれ云々(私の口からはもうこれ以上は・・・・)
- 仕事を舐めきった態度をしている
- 小賢しい行動が目立つ
などなどまだまだありますが、若い頃はいろいろおイタ?をした黒歴史がある人が、それにもめげず、歳を重ねるごとにどんどん力をつけている例が、私がいた職場にはありました。
そして、周りからは「お前は昔は本当にひどい奴だったよな」などと言われても、笑い飛ばしながら自分でもそれをウリにしているのは、タダでは起きない精神力です。
でもこれで、周りも自分も楽しい雰囲気にしてしまうのです。
仕事を楽しんでいる人からの一言が新鮮だった
仕事を楽しめる人の特徴や行動について、かなりの独断と偏見で挙げてみました。
ただ、このような人にならなきゃいけないというつもりで、これを書いたわけではありません。
私は公務員を退職した立場なので、どうしてもその目線ばかりの記事になりがちです。
そして、退職したことも今は後悔はしていません。
でも、現在も公務員としてやりがいをもって楽しく仕事をしている人が周りにいることから、その立場のことも記事にしないと、なんだか気持ちのおさまりがつかないと感じたのです。
私が退職をする時に、仕事を楽しんでいる上司から言われたことが今でも脳裏に焼き付いています。
「自分はこの仕事を辞めたいと思ったことがない」
それを聞いて、嫌な気持ちはまったくしませんでした。
もしその時の気持ちを言葉にするとすれば、「新鮮」という感じでしょうか。
その上司は、「仕事が辞められない」ではなく、そもそも「辞める」という言葉が自分の中に存在しないのです。
なので、私に対しても「どうして辞めたいと思ったのか」を嫌味とか皮肉とかではなく、素直に聞いてみたかったそうです。
お互いに「新鮮」だったわけです。
ちなみにその上司とは、他の職員も交えて、よく飲みにもいくような良好な関係でした。
それなのに、全く真逆ともいえる仕事に対する捉え方や感じ方に、驚いたのです。
そんな大きな違いはあれど、そんなことは関係なく、その後も上司も含めたその当時のメンバーとは交流を続けていました。
仕事を辞める辞めないとか、仕事が楽しめる楽しめない、仕事が合う合わない・・・これらすべては、人それぞれであり、それに正しいも間違いもないです。
そんな考え方の違いについても、お互いに「そういう考え方もあるんだな」と認め合うことが、今後はますます大切になるのかなと感じています。
おわりに:どんな仕事が楽しと感じるかは人それぞれ
仕事を楽しめる公務員がたくさんいることで、より良い行政サービスにより、我々市民、国民にとってもメリットが多くなります。
なので、楽しく仕事をしている公務員がもっと増えてほしいと願う一人でもあるし、楽しめている人はすごいなと素直に思います。
ですが、公務員の仕事がどうしても楽しめないという人もいるのはたしかで、それも今の公務の現状をみるに、ある意味当然の結果ではないでしょうか。
そして、人それぞれの捉え方、感じ方、向き不向き、合う合わないは違って当たり前です。
私には公務員はしっくりこなかった、ただそれだけのことです。
それでも、公務員を続けている同僚たちのことは、これまでと変わらずに心から応援しています。
ありがとうございました。