「新米」が出回る今日この頃。
つい先日、我が家にも無農薬の新米(ササニシキorイセヒカリ)が届きました!
9月と10月に、山梨県富士河口湖町のとある田んぼで、ほんのちょっとばかしお手伝いをしたのですが、「そのお礼に」と送ってくださった超貴重なお米です。
送ってくださった主は、私が参加していた「富士河口湖農園・農業体験」のスタッフの一人、竹内一斉さん。本業の傍ら、この町で田んぼを二反借りて、お米作りをされています。
せっかくのいい機会なので、ほんの一端でも体験させていただこうと、今回助っ人を志願したのでした。
そして、その届いたお米で炊いたご飯を、オットと一緒にいただいたのですが・・・
うんまっ!
「無農薬だから?」
「栽培が上手だから?」
「自分もちょっとだけお手伝いをして、気持ちが入っているから?」
もうようわかりませんが、とにかくその格別の美味しさに、オットと二人で感動しまくったのです。
ということで今回は、田んぼのお手伝い体験&お米の画像(笑)をお伝えしていきまーす!
田んぼお手伝い①:ヒエ抜き&ご褒美の野菜収穫(9月下旬)
1回目の田んぼ助っ人体験は、9月下旬。
この日は、「ヒエ抜き」という作業を体験しました。
で、そのご褒美ということで、竹内さんの畑で野菜を収穫させていただいたので、その様子もお届けしていきます。
ちなみに、「ヒエ抜きって何?」と思われた方は、こちら↓「竹内さんのnote記事」をご覧くださいね。
河口湖駅前にて
4月から月1回、農業体験のために立ち寄っていた河口湖駅。
たしか7度目の河口湖駅訪問であるこの日、初めてこのようなもの↓に遭遇しました。
温泉むすめ?河口湖多佳美・・・とありますが、いったい何のキャラクターなのでしょう?(これ以上調べよううとはしない私です)
そして、お迎えを待つ間に、ついついこんなもの↓に手を出してしまいました。
ずっと気になっていた「かりんとう饅頭」。河口湖駅のショップ「ゲートウェイフジヤマ河口湖」で購入。
小腹が空いた時の救世主、美味しくいただきました。
「イセヒカリ」の田んぼでヒエ抜き
農業体験の仲間Aさんが、車でわざわざ河口湖駅まで迎えに来てくれまして、そこから竹内さんの田んぼに到着。
竹内さんはこの近辺で田んぼを二反を借りられていますが、今回は「イセヒカリ」の田んぼのお手伝いです。
ちなみに、「イセヒカリ」とは、「コシヒカリ」とか「ササニシキ」「ななつぼし」などのようなイネの品種の一つ。
このあたりの詳しいことは、これも竹内さんのnote↓でどうぞ。
この記事を読んで、私が抱いたイセヒカリさんのイメージは・・・
ありがたいお米、幻のお米、奇跡のお米・・・的な
そんな貴重な稲の田んぼ、9月下旬の河口湖ではこんな具合↓でした。
いや〜立派です〜。まさに、絵に描いたような黄金色!
この中に分け入って、「ヒエ」というのを1本1本抜き取る作業をするのです。
そうしないと、稲の生長を阻害してしまうからとのこと。
でも、はじめはこの広さに途方もない感覚をおぼえました(苦笑)。
そして、こんなありがたい田んぼに、私が文字どおり土足で踏み込んでしまっていいものかと、一瞬躊躇したのです。(踏むと土が硬くなってしまいますが、そんなことは言ってられない、ヒエ抜きのためには致し方ないとのこと)
でもいざ作業をはじめると、めちゃくちゃ集中してしまいまして、なんていいますのか・・・
一種の瞑想状態になったのでした
一般的に言われる座ってじっとする瞑想(上記イラストのような)は、落ち着きのない私はちょっと続けられないんですけど、こういった動く瞑想?アクティブ瞑想?っていうんですかね?これは、すんごくいいです!
「ヒエ」一点に集中するわけで、他のことを考える余地がありません。まさに瞑想だと私は思うのですが、いかがでしょうか(笑)
それに、田んぼというロケーションもいい。青空のもとで、黄金色の海ですよ!
瞑想をしたいけれど私のように苦手な方は、「田んぼでヒエ抜き」をお勧めします(笑)
ということで、小一時間で終了したヒエ抜き、こんなん出ましたよ〜(o_o)
青空のもと、暑くもなく寒くもない過ごしやすい気候の中で、奇跡のイネに囲まれながら、とても気持ちよく作業をすることができました。
この日の田んぼでのお手伝いは、ここで終了です。
ご褒美に採れたて野菜
「田んぼでヒエ抜き」の後は、今度は畑です。
畑も借りて野菜栽培もしている竹内さん、このヒエ抜きのご褒美にと、ここのお野菜をいくらでも欲しいだけ採っていい、なんて言ってくださるじゃあないですかっ!
こういうところで「性格が出る」のしょうが、今晩のおかずにかかってくるのであれば、どう思われようともかまやしまへん(苦笑)。
「食べる分だけ」ありがたく頂戴いたしました。(てか、はじめからちゃっかりハサミを準備してるじゃありませんか!)
こちらは、艶やかで立派なナスさん。とても無農薬・無化学肥料で育ったとは思えません!
こちらも、まあなんというたくましいネギたちなのかしら〜(*≧∀≦*)
Aさんと二人で、これだけいただきましたよ。
ナス、ネギの他に、ピーマンと万願寺トウガラシもあります。うれしいですね。
畑には、こういった類↓のものも。かわいらしいです。
そしてこちら↓何だと思いますか?
あのニンジンの種なのです。もとはこんな感じなのですね。
さらに、午後は別の場所に移動しまして、トウガラシやピーマンを収穫させていただきました。
ということで、今回いただいたお野菜たちは、こんな感じ↓です。
見るからに、美味しそうじゃないですか〜。で、実際すごく美味しかったです!
無農薬・無化学肥料のお野菜は、ちゃんと味がします。そして、安心安全で食べられるということで、身体にも心にも優しいです。
そういったものを作る人たちの「優しいエネルギー」の入ったお野菜を食べる人が増えていけば、それに伴い「優しい人」が増えていき・・・
そうしていつの間にか、「優しい世界」になっていくんじゃないのかな?
なーんてことを、またまた一人で妄想してしまったのでした。
田んぼお手伝い②:稲刈り体験&はざ掛け(10月中旬)
2回目の田んぼ助っ人体験は、10月中旬。
この日は、田んぼの稲刈り&はざ掛け作業でした。
といいますか、稲刈りはほんのちょっぴり体験程度で、ほぼ「はざ掛けとそれに伴う作業一色」だったのです。
この様子は、こちらも竹内さんがご自身のnote↓に記事としてアップされています。
私も、私なりに体感したことを、ここでまとめていきます。
なんていうのか、農家さんの知力と体力、もう尊敬しかありませんっ!
一つ目の田んぼ「イセヒカリ」の稲刈り&はざ掛け
二つある田んぼのうちの、まずは一つ目、「イセヒカリ」の田んぼの稲刈りとはざ掛け作業からはじまりました。
こちらの田んぼは、前回9月下旬に「ヒエ抜き」助っ人として入ったことがありますが、すでに稲はほぼ機械により刈り取られていました。
ただ、一条分だけ不自然(?)に稲が残っておりまして、これは助っ人の私たちのために「稲刈り体験用」として残しておいてくれたものです。
で、ちょっとヤラセっぽいんですが、下記画像は稲をカマで刈り取っている様子です。(てか、完全にヤラセです^^;)
田んぼのあちらこちらに、結束された稲が散らばっていますが、この結束も、稲を刈り取ると同時に機械でやってくれるそう。(たぶん、そう聞いたような・・・)
で、手作業で刈り取った稲は、こうして↓手作業で結束していきます。
それがひととおり済んだら、ついに「ザ・肉体労働」へ突入です。「農筋鍛えられる」系です!
最初に、農業体験でお世話になった農業軍曹の山崎さんから、はざ掛けのやり方を教えていただきます。
束ねてある稲を7:3にわけて、棒に掛けていきます。それも、「7:3の次は3:7」という具合に交互に掛けていくのです。(こんな説明で意味がわかった方、すばらしいです\(^^)/)
こうすることで、より多くの稲を天日干しできるんです
そして、稲を掛けるためには、田んぼ一面に散らばっている稲の束を運ばなければなりません。
こーんなに広いんですね、田んぼって。
稲も、束になるとけっこう重いのです。なんでも束になると強いですな^^;
こちらは↓農業体験仲間のAさん。
いつも、竹内さんの田んぼや畑の助っ人として大活躍してまして、前回のヒエ抜き助っ人でもご一緒させていただきました。
仕事が超絶はやい、やり手の女性です!
で、なんだかんだしているうちに、一つ目のはざ掛け、完成です!
でも、これで終了ではございません。まだ、稲の束はたんまり残っています。
もう一つ、二つ、支柱をつくっていきます。
こういうことは正直得意ではございませんので、理工系(たぶん)の方々にお任せをしてしまいました。ありがとうございます!
そのかわり、運搬、はざ掛けをがんばりまーす!
といいますか、この日は快晴で、それはそれでありがたいものの、熱中症になりかねない天候。
ゆえに、こまめに休憩です。
したら、Aさんがこんな「命の水」↓を用意してくれてました!
こういったさりげない心遣いのできるAさん、やはりやり手です!
さらに、農業軍曹の山崎さんが、採れたてトマト↓をお裾分けしてくれました。
これ、めちゃくちゃ甘い。「やめられないとまらない」の美味しさ。
無農薬のこのトマト、身体に優しくて、水分補給&おやつがわりにもなる。
子どもの頃の私はトマト嫌いだったのですが、このトマトだったら絶対大好物になっていたでしょう。
さて、休憩後は、残りの稲を掛けていきます。
もうこれは、己の身体を酷使(?)するよりほかありません(笑)。
どんどん掛けていきますよ。
ということで、一つ目の田んぼ「イセヒカリ」のはざ掛け、これにて完了です!
皆さんと協力しながら出来上がった「作品」。まさに「アート」です。
二つ目の田んぼ「ササニシキ」のはざ掛け
お昼ご飯の後は、二つ目の田んぼ「ササニシキ」のはざ掛け作業です。
一つ目の田んぼで、ある程度要領を得たということもあるのでしょうか?
日照が穏やかになってきたからでしょうか??
はたまた、農筋が鍛えられてきたからでしょうか???
稲を刈ったり、結束したり、運搬したり、はざ掛けしたりと、不思議と周りの皆さん同様に身体が動くのです。
いや、一つ目の田んぼでかなり疲労しているはずなのですが(いいたくはないのですが、それほど若くはございませんので)、なぜだか身体が動いてしまう・・・というのか、何やら見えない力?で動かされている感覚です(^_^;)
何かや誰かの、魔法なのでしょうか(笑)。
いや、魔法なんてない!
ただ、皆さんの動きが、スゴイのです。それこそ、やり手なのです!
デキる人たちに囲まれていると、自然とそれに合わせようとするからなのでしょうかね。
「ランナーズハイ」のような状態で迎えたラストに見たものは、夕刻に映えるはざ掛けの美しい風景でした。
ランチの最中、冗談で「午後はもうやらなくていいんじゃないすかー?」なんて、今思えばずいぶんと酷いことを言ってしまったのですが、全撤回します!ごめんなさい!!
最後までやり遂げて、本当によかったです!もうこれで、「我が人生に悔いなし!」です。(ほんまかいな?)
・・・ですが、運動習慣もなく若くもない私ですので、この後の身体状態がどうなってしまったのかは、想像に難くないと思います。
ちなみに、やり手で体力もあるAさんが、「これまでの田んぼ作業の中で、はざ掛けが一番しんどかったわ」とおっしゃってたほどなので・・・
はいー、ご想像のとーりの全身筋肉痛でございました〜(^^;;
あれから1ヶ月後:「お米」が届きました!
そんなはざ掛け作業が終わってひと月後、「竹内さん印」の新米が我が家に届きました。
竹内さんnote↓
我が家に届いた無農薬のお米、画像多めでお伝えしていきます!
新米(玄米)が届く
ついに、「あの日あの時」の「あのお米」が届きました!
我が家は「玄米」を希望。5kgもいただいちゃいました。
お忙しそうな竹内さんですが、ものすごい早さで送ってくださって、感謝です!
精米所へGO!
お米の美味しさを損なわないためにも、玄米で食した方がよりいいのでしょう。
しかしながら、今我が家で食べ慣れているのは「7分づき」。
ただ、玄米でも食べてみたいという思いもあり、上記画像のとおり1kgのみ玄米として残して、後は精米することにしたのです。
で、さっそく近所の精米所(コイン精米機)へGO!
5kgまでで100円です。
はい。あっという間に、 7分づきで精米完了です。ずいぶん白くなっちゃいましたねぇ。
そして、自転車のカゴに乗っけて、ルンルン気分(←死語?)で帰宅したのでした。
して・・・そのお味は?
貴重なお米ゆえ、いつもにないドキドキした感情で(笑)、まずは2合、普通の炊飯器で炊いてみました。
炊き上がった直後の様子。炊飯器の蓋を開けた瞬間、いつもと香りが違ったように感じたのは、気のせいでしょうか?
繰り返しますが、いつもどおり普通に炊飯器で炊いただけなんですけどね。
こういうのを、「お米(ご飯)が立つ」ゆうんでしょうかーっ?
おかずなしで、ご飯だけでいくらでも食べられるっ!サラサラっと食べられる、際立つ美味さです!!
そう、変な甘さや粘り気がありません。
こちら↓は、天然塩を使った塩むすび。
握るの、あんまり得意じゃないのですが・・・握ってみてなんとびっくり!
ベタつきがないから、とても握りやすかったのですよ!
で、私、思い出しました。
いつぞやか河口湖に行った際に、河口湖駅のショップで買った「富士山おむすび海苔」↓があることを。
中はこんな感じで、両端がギザギザになっておりまして、おむすびに巻きますと・・・
ほ〜ら!まるで「雪化粧した富士山」のよう・・・に見えませんか?(ちょっと三角が崩れ気味・・・というかぽっちゃりさん)
料理の見た目はもとより・・・
おむすび、うま過ぎるぅぅぅ〜
「イセヒカリ」か「ササニシキ」かは不明だけどどちらでもいい
して、そんなふうに美味しくいただきながらもふと頭をよぎったのは、このお米、二つあった田んぼのうちの、はたしてどっちなんだろうか?
「イセヒカリ」なのか「ササニシキ」なのか?
・・・ということです。
どちらも、「高アミロースゆえ、程よい硬さで甘味が少なくあっさり味」・・・などという共通点が感じられるので、私の舌ではその違いがよくわからないです。(ていいますか、そもそもイセヒカリは食べたことがないので味がわからない)
そして、竹内さんにも聞いていないので、わかりません。
ただ、私としては「どちらでもいい」と思っていて、その理由はこんなところからきています。
- どちらも貴重な品種である(イセヒカリは奇跡のお米、ササニシキは今や幻のお米といえれている)
- 無農薬栽培である
- 作った人、手伝った人たちの「想い」が込められている
そういえば、「ササニシキ」で思い出したことがありました。
1年ほど前に視聴して、非常に面白い見解だと思った、マドモアゼル・愛さんのこの動画です。
※ 「お米」の話は、14分23秒頃からはじまります
このマドモアゼル・愛さんの見解については真偽のほどは定かではありませんが、「こういう見方、考え方もあるんだな」と大変興味深く視聴いたしました。
「ササニシキ」が市場から消えた理由はこの動画では触れられてはいませんが、私がほんの上っ面だけ調べたところによると、一般的には大冷害があったからだといわれております。
「それもそうかもしれないけれど、本当にそれだけなのかな?」
・・・そんなふうに疑問を持ち、もう少しお米のこと、食べ物のこと、それに関わるアレやコレや?を調べたり考察していきたいと思えるような動画でした。
ちなみに、「コシヒカリ」が美味しいのはたしかだとは思うものの、それよりも糖度が低く粘りの少ない、軽くてあっさり系の「ササニシキ」や「イセヒカリ」が方が、私は好みのタイプです(*≧∀≦*)
ということで、竹内さんちの新米、大変美味しくいただきました!
そんな竹内さん、「田んぼ教室」を企画されています。詳細は下記のとおりですよ。
「富士河口湖農園 農業倶楽部 田んぼ教室」詳細・申し込み↓
※ 2023年開催のため、すでに終了しています。
おわりに
生まれてはじめて、田んぼ作業のお手伝いをした体験と、無農薬の新米の美味さに感動したことを綴ってみました。
もう今回の記事、「美味い」という文字しかないんじゃないかというくらい、「日本のお米」「無農薬のお米」「イセヒカリorササニシキのお米」美味いと感じました。
このお米とお味噌汁、梅干しがあれば、他に余計なものはいらん!
そんなふうに思わせる何かがこのお米には感じられましたし、もしかしたら、食べること、生きることって、それが本来なのかもしれない・・・なんてことを思いました(*^^*)
はい、おしまいっ!