こんにちは。50代主婦ライダーのもりこねです。
初めてバイクツーリングをした時のことを、覚えていますか。
私の初めてのバイクツーリングは、25年以上前の昔話になりますが、総勢17人の1泊2日・マスツーリングでした。
団体行動が苦手でバイク初心者の私でしたが、とても楽しく安心安全なツーリングを経験し、バイクのイロハや楽しさを知りました。
そんな当時の自分を振り返りながら、こんなふう↓に思っている方に向けて、この記事を書いていきます。
- バイク初心者だけどマスツーリングについていけるかな?
- マスツーリングが気になるけれど団体行動が苦手
- 他人の初ツーリングの話を聞きたい(そんな方っているのかな?)
それでは、私お得意の「昔ばなし」のはじまりです!
苦手なマスツーリングに参加した理由
みんなで走るより一人の方が気楽でいいと思う私ですが、ひょんなことからマスツーリングに参加することになりました。
そのきっかけや理由をお伝えしていきます。
マスツーリングとは?
今さら私がいうことでもないのでしょうが、一応最初にマスツーリングとは何かということを、至極ざっくりまとめました。
- おおぜい人とツーリングに行くこと
- 「マス」は集団、多数、大衆等を意味する
- 対義語に「ソロ(一人)ツーリング」がある
はい、本当にざっくりでした。
詳細は、ググればいくらでも出てきますので、そちらにお任せしまーす。(といいますか、バイク乗りならご存知ですよね)
マスツーリングのきっかけ
マスツーリングのきっかけですが、それは仕事で知り合った人から誘われたからです。
その人(Mさんにしておきます)は、自分の職場仲間を募ってツーリングサークルを立ち上げており、その主宰者でした。
でも、当時はバイク初心者でしたし、協調性のない私ですので、1泊2日で、20人近い人たちと長距離ツーリングをするなんてやっていけるのか?と躊躇いもありましたが、結局参加することにしたのです。
なぜマスツーリングに参加しようと思ったのか
何度もしつこいですが(笑)、初心者で団体行動不向きの私には、マスツーリングはできないんじゃないかと思っていました。
それでも参加を決めた理由は、次のことが確認できたからです。
- Mさんの人柄のよさ
- メンバーには同世代の女性や初心者がいる
- ベテランライダーがカバーしてくれる
そして、実際に参加してみて、初心者の私でもとても安心安全に楽しくツーリングをすることができました。
さらに、人見知りで協調性のない私でもメンバーと仲良くなることができ、その後も何度かツーリングをしたり遊びに行くという「バイク仲間」ができたのです。
マスツーリング、思い切って参加してみてよかったです!
どんなマスツーリングだったのか
私が初めて体験したバイクツーリングはマスツーだったわけですが、はたしてどんなツーリングだったのかということをお伝えします。
ちなみに、ルートや観光地の様子、具体的なマシン紹介をするわけではありません。
こんなマスツーリングであれば初心者でも不安が少なく走れたという、私のただの感想です(苦笑)。
1泊2日・往復約400kmのツーリング
自宅から1泊2日で約400km、自分のバイクでこんなに距離を走るのは、生まれて初めてでした。
それまでは近所をトロトロ走る程度で、ツーリングをいうものをしたことがなかったのです。
あの頃は20代だったので体力的には問題ないのでしょうが、初心者ゆえ技術面ではやはり不安でした。
しかし、当時の愛車は、前にも記事にしました「ホンダVT250F」。
10年落ちの中古ながらも、かなり性能のよい優等生バイクだったので、初心者でも乗りやすく、高速道路でも峠でも、スイスイ走ってくれていました。
250㏄のマシンから乗り始めて、私にとってはとても良かったと思っています。(あくまで個人の感想です)
それ以上に、それほど不安なく過ごすことができたのは、なによりも主宰者やメンバーのおかげなのです。
参加者17人の年齢・性別・バイク歴はバラバラ
参加者総勢17人の年齢、性別、バイク歴は実に様々でした。
- 17人中、女性5人、初心者4人ほど
- 年齢層は20代、30代が多いが40代、50代ライダーもちらほら
- マシンの種類は、SS、アメリカン、ネイキッド、オフロードとなんでもあり
- マシン排気量も、200㏄から750㏄超までこれまた様々
そんなメンバー構成やマシン状況だったこともあり、飾らず気負わず「ありのままの自分」で参加できたのです。
ベテランライダーは先頭・真ん中・最後尾で走る
20人近くの隊列を、主宰者1人でまとめるのはそれはもう大変なことですし、なにより安全を確保できかねません。
そんな中、よくとられる対策として、こんなことがあります。
- 列の先頭、真ん中、最後尾にベテランライダーを配置
- 信号でひっかかって列が途絶えたりトラブル発生時に、連絡を取り合い対応
当時は、今ほどインカムが普及していません。
さらに、携帯電話を持っている人も稀でした。(「しもしも~」っていうあのでかいの、持っている人がいたようないないような・・・)
ではどうしていたのかということですが、数人のベテランライダーが、「無線」により連絡を取り合っていました。
これはほんと、心強かったです!
初心者に合わせた無理をしない走り
先にも触れたように、このツーリングサークルは、年齢やバイク歴、排気量がバラバラの集まりです。
そんな中で、主宰者が気を付けていたと思われることを挙げていきます。
- なるべく初心者や小排気量に合わせた走りをする
- 追い越しは、危険回避などのよほどのことがなければ行わない
- 流れに乗らなければならないハイスピードな道路状況であれば、ベテランライダーを前後に置いてカバーする
これらは、本当に助かりました。
安心感もさることながら、操縦の上手なライダーの後ろを走ると、そのコツをつかみやすくなりますし、慣れるのも早くなった気がしました。
こまめに休憩をとる
体力も技量もマシンも、てんでバラバラのバイク乗りの集まりです。
休憩の必要性も人によって様々ですが、誰にでも合わせられるように、こまめに休憩をしてくれていました。
休憩は、人間だけでなく、遠くまで運んでくれるマシンのためでもありますよね。
あ、そういえば、「給油」のタイミングもマシンによって違いますので、こちらも給油頻度の高い人に合わせていました。
この主宰者、おおらかな雰囲気なのに、内面は非常にきめ細やかな人なのです。
それゆえ私たちは守られてきたんだと、今さらながら感謝を念を抱かざるを得ません。
他人のマシンや走り方を否定や批判しない
世のライダーの中には、他人のマシンや乗り方などについて、鼻っから否定や批判するなどして干渉してくる人がいるようです。
しかし、参加したサークルのメンバーは、1人1人が、余計な干渉をしない自立をした「大人」の集まりでした。
初心者の私の乗り方や、整備不行き届きのマイマシンをみても、否定や批判のことばは一切なかったのです。
しかし、けっして無関心というわけではありません。
危険が及ぶ可能性があれば、即座に声かけや注意を促してくれます。
頼まれてもいないのに上から目線でアドバイスをする人はいませんでしたが、こちらが質問をすれば、とても丁寧に教えてくれました。
私が「バイク乗りに悪い人がいない」と今でもつい思ってしまうのは、いいのか悪いのか?最初にこういったメンバーに出逢ってしまったからでしょう。
マスツーリングで得られたこと
おそらく一人で走っては気づくことがなかったマスツーリングのメリット的なことを、ここで挙げていきます。
「千鳥走行」を知った
複数で走る際は、千鳥足のように互い違いに位置取りをして走る「千鳥走行」をするのが、一応基本となっています。
千鳥走行という言葉自体を初めて知ったのは、このマスツーリングでした。
「なるほど!」と膝を打った記憶があり、それ以降、どんなことがあろうとも、千鳥走行を遵守しています!
あまりにもこだわりすぎて、「そこまで意識しなくても?」「融通きかせてもいいんじゃない?」と言われたほどです(笑)。
先輩ライダーからアドバイスを受けられた
初心者にとっては、先輩ライダーからアドバイスを受けられる絶好の機会です。
このマスツーでは、先輩ライダーから、乗車姿勢やラインどりからマシンメンテナンス、ウェアの選び方やおすすめのお店など、経験や知識、情報を惜しみなく教えてくれました。
失敗談というのは、特に参考になります。
ちなみに、その時のマイマシンのタイヤは、すでに交換時期であることが、ベテランライダーにより明らかになり、冷や汗が出たものです。(とほほ・・・)
私にとっては、全員が先輩ライダーでしたので、1泊2日の間にさまざまなことを学びました。
が!トリのように3歩いたら忘れる生き物なので、なかなか上達しませんでしたけどね。(せっかく教えてくれたのにスイマセン!!)
「バイク談義」ができた
マスツーリング中は、当たり前ですが周りはバイク乗りだらけです。
さらに、たくさんのバイクを目の前にして、バイクの話をしないというのは、あり得ないでしょう。
特に、泊りがけのツーリングの場合は、夜は長いですよね(笑)。
お酒だって入っちゃえば、ついつい本音もさらけ出しちゃったりします。
普段、周りにバイク乗りが少なかったので、このマスツーでは、「バイク談義」に花が咲きました。
おもしろかったのが、みんなのバイク教習失敗談。
それぞれに、涙あり笑いありのエピソード満載で、今でも思い出しては微笑んでしまうほどです。
「バイク仲間」ができた
ということで、このマスツーのメンバーとその後も付き合うことになり、「バイク仲間」ができました。
私は遠方に転居してしまったので、残念ながら、今は一緒にツーリングに行くことがなくなっています。
特に女性ライダーは、結婚、出産をきっかけにバイクをおりる人は多いのですが、それは致し方ないことでしょう。
それでも、素敵なバイク乗りたちと心から笑える時間をバイクとともに一時でも過ごせた私は、幸せ者だと思っています。
そして、「なんで今もバイクに乗ってるの?」と聞かれれば、このマスツーとそこで出逢ったバイク乗りたちが理由の一つだとこたえます。
そんなバイク仲間の作り方については、過去に記事にしていますので、よろしければ覗いてみていただけると、涙が出るほど嬉しいです!
おわりに:マスツーリングはお好みで
人生初のツーリングが苦手なマスツーリングだったという思い出話を、これまた長々と熱く語ってしまいました。
この記事は、マスツーリングをおすすめしたくて書いたわけではありません。
マスツーが気になる方にとって、安心材料ひとつにでもなればとの思いがあったので、それがほんの少しでも伝わっていれば幸いです。
そして、やはりマスツーが苦手、嫌いという方は、無理をして参加しなくても全然いいと思います。
私だって、今は1人もしくはオットとしか走っていませんので(苦笑)。
なんといっても、バイクは気楽に走るのが一番ですからね。
ありがとうございました。