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「好きなことを仕事にするってどうなんだろう?」「好きなことって仕事にできるの?」を考えてみた

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好きなことややりたいことを仕事にして生きていきたい

これまでのキャリア相談の経験や、友人・知人とキャリア談義をするなかで、そんなふうに思っている人は決して少なくないなと実感しています。

そして、かくいう私も、そんなふうに感じている一人です。

しかしながら、それとは逆に、こんな疑問を自分に投げかけることもあるのです。

「本当に好きを仕事にして、生きていけるのかな?」

「好きなことで生きていくなんて、そんな甘いもんじゃないよね?」

ということで今回は、「好きを仕事にするってどうなんだろう?」なんてことを、自身の考えや経験をふまえつつ、さまざまな方からの意見や考えを参考にさせていただきながら、まとめてみます。

この記事でわかること(私の持論)
  • 好きを仕事にして生きている人の3パターン
  • 好きを仕事にして生きていくことの現実
  • 好きを仕事にすることで得られること
  • 好きを仕事にして生きていくことが難しい場合、どうすればいいのか

私自身が、頭と心の整理をするためにまとめていくようなものなので、決して正しいこたえというわけではありません。

それに、何様?と思われそうなエラそうな物言いもあるかもしれませんが、ご容赦くださいませ。

こんな考えをしている人もいるんだな、くらいの参考程度に留めておいてくださいね。

ただ、あわよくば、よりよい生き方に進むきっかけやヒントになれれば幸いかなと。

読みたい箇所からどうぞ

好きを仕事にして生きている人ってどんな人?

好きを仕事にしている人は、おおまかに3つのパターンがあるのかなと思ってます。

これはあくまで「現時点」での私の考えにはなりますが、ざっくり挙げていきますね。

好きなことややりたいことを仕事にした

文字どおり、自分が好きなことややりたいことに向かって行動し、仕事に結びついたというパターンです。

私の周りだと、こんな感じです。

  • 美容師
    • 子供の頃から人の髪の毛を触ったりアレンジするのが好きだった
    • 美容学校に進学し、美容師の道へ
  • 看護師
    • 大学卒業後に、大手化粧品会社に入社
    • 女性が自立して生きていける職業は看護師だと考え、30歳で看護学校に進学。看護師の道へ
  • 労働基準監督官
    • 大学時代のアルバイト先が、今でいうブラック企業。そこに労働基準監督官が査察に入ったことで、「こんなかっこいい仕事があるんだ!」と憧れを抱いた
    • 労働基準監督官試験を受験し合格、採用へ

自分の好きに素直に従ったり、社会人として経験をしていく中でやりたいことが見つかったり、何かの転機によりやりたいことが明確になったというパターンです。

好きなことに熱中していたらそれが仕事になった

好きなことに熱中していたら、なんだか知らないけれどそれが仕事になっていたという話、聞いたことはありませんか。

はじめから「この仕事がしたい」という思いで、学校に通ったり、高いお金を出して資格を取ったりという行動は、特にしたわけではない。(その後、より専門的に勉強をしたいと進学や資格取得をする場合はあるのでしょうが)

ただただ、好きだから熱中してやっていただけで、そこで体得した類まれなる知識や経験が、社会のニーズに合致したことで仕事になった、というパターンなのかなと思います。(もちろん、営業的な努力というのもあるのは承知しています)

イメージとしては、さかなクンユーチューバーのスーツ交通さんなどでしょうか。

※スーツ交通さんは、それでも、新幹線はあまり好きではないのだそう。社会のニーズを鑑みてやっている、という話を聞いたことがあります

にしても、レアなんじゃないかと思います。

だいたい、そこまでのめり込める人って、それほど多くないですからね。

いや、本当はのめり込めるほど夢中になれるものってあったのでしょうが、ある時から、様々な要因でブレーキがかかってしまうのが大半なのでしょう。

でもですね。個人的には、こういう生き方っていいなぁと思います。これからますます増えていくんじゃないかと。

できる仕事をやっていたら好きになっていた

最初から、「これが好き!」「これ、やりたい!」というワクワク感や高揚感はありません。

でも、「この仕事なら、なんとなくできそうかな」「生活するために、自分ができるのはこれしかないな」と思って続けていたら、そのうちに好きな部分を感じることができた、というパターンです。

続けていたら、何かおもしろさを感じられるようになった、ということでしょうか。

もともとすごく好きではじめたわけではないので、何か嫌なことや辛いことがあって落胆することはあれど、振り幅がそれほど大きくないイメージがあります。淡々としているというか、いい意味で割り切っているというか。

公務員時代の上司や同僚の中に、このパターンが何人かいました。

ものすごく公務員になりたいわけじゃなかったけれど、今のこの仕事、わりと好きなんだよね。
嫌なこともいっぱいあるけど、辞めたいと思ったことは一度もないなぁ。

精力的に仕事に取り組んでいる人たちでしたが、必死になって取り組んでいるうちに、何か見えてくるものがあったのでしょう。

好きを仕事にして生きていくことの現実

それでは、好きを仕事にして生きていくことについて、「はて、その現実はどうなんだろう?」というところを考察してみます。

好きなことを仕事にしても嫌なことは必ずある

これは、わりとよく聞く話ですよね。

どんなに好きではじめた仕事でも、嫌なことや苦手なことは必ず出てきます。

必ず、です。

昔、知人から聞いた話ですが、スキー好きが高じてスキーの指導員になったのはいいのですが、仕事となった途端に、スキーが嫌になってしまった人がいるということ。

それこそ、フリーランスや個人事業、経営者の方が、雇われている人たちよりも、もしかしたらそれに遭遇する割合は高いのではないでしょうか。

たとえば、写真を撮るのが好きで写真家になった方がいますが、その方は、集客が苦手なのだそうです。でも、それを避けていては、事業を成り立たせるのは難しいですよね。なので、試行錯誤しながらも向き合っているのだそうです。

経理的な業務が嫌で仕方がない、という経営者さんも、けっこういらっしゃいますよね。

まあ、その時は、人を雇うか外注するという方法もあるのでしょうが、それにしてもまったくタッチしないというわけにはいかないでしょう。

好きなことややりたいことを仕事にすれば、嫌なことや悩みがなくなるなんてことはありません。

繰り返しますが、好きなことを仕事にしても、嫌なことは必ずあるのです。

好きなことややりたいことばかりをして、嫌なことややりたくないことは避けて通るという人生も、それはそれでありでしょう。それに、自分の心身を守ることを優先した方がいい時もあります。

でも、自分にある程度の負荷をかけないと、進化・成長はしないですよね。いやべつに、進化成長しない人生もありありなんですけどね。

が、せっかくこの地に生まれたのですから、酸いも甘いも「体験」しないと、なんだかもったいないなと、最近の私は思ってしまうのです。

価値提供できないと稼げない

いくら好きなことややりたいことを仕事にしても、あたりまえのことですが、お客さんが求める商品やサービスを提供できなければ、収益は得られません。

お客さんに商品やサービスを購入してもらわなければ、売り上げとしては厳しくなりますし。

なので、お客さんが求めているものは何であるかを把握し、それに見合う価値を提供できる力も必要になるのは、至極当然です。

誰をターゲットにするのかにもよるのでしょうけれど、お客さんのニーズと自分のポリシーやスタイルが合致していればベストですが、そうもいかない場合もあるのかなと。

そのニーズにごりごりに寄せるのもどうかとは思いますが、売れるためには、ある程度合わせていく必要はあるでしょうから、そうなると、すべてにおいて自分が好きなことができるのかというと、ちょっと疑問に思うんですよね。

稼ぐためには、今世の中には何が求められているのか、ターゲットにある程度寄せた商品やサービスを提供していくことになるでしょうから、どう売り出していくのか、どう魅せるのかということを、試行錯誤していくことになります。

そして、その中で自分の意に添わないことも出てくるでしょうから、そこも念頭に入れる必要はあるのでしょう。

好きに執着しすぎるとお金が尽きる

「好きを仕事に」を目指して、インプット作業(書籍、セミナー、講座、資格取得ジプシー等)やっていたら、お金が尽きてきた、という経験はないでしょうか。

実は私、わりとこれに当てはまるかなと(笑)。

もちろんインプットは大切だとは思いますが、アウトプットをしないと、現実が変わることはない。せっかく得た知識を、出し惜しみしてはもったいないですよね。

そもそも、どこからインプットするかによっても変わってくるのでしょうけれども、ただセミナーを受けていればなんとかなるという受動的な態度だったり、本から得た知識を自分事として考え行動に起こしていかないと、お金と時間と労力をダダ漏れさせるだけなのかもしれません。

それからもう一つ、先の話と重複しますが、実際に自分で事業をはじめた場合に、自分の好きにこだわりすぎてお客さんが来ない・・・という現象も起こることがあるのです。

自分の好きを大切にするのは素晴らしいとは思いますが、執着しすぎてしまうと、お金が尽きたり、稼ぐのが難しいという状況になりかねないのですよね。

好きじゃなくなったらどうするんだろう?

これは単純に、私の素朴な疑問です。

「好き」って感情ですよね。なので、変わったりするんじゃないかと思うんです。

子供の頃から変わらないものというのももちろんあるでしょうが、変わることだって十分あり得る。

好きなことを仕事にして、もし好きじゃなくなったらどうするんだろう?と。

まあ、その時はその時で、また考えればいいんでしょうけどね。

別にこのまま続けてももいいし、辞めてもいいんだし。そう、体験できたわけですからね。

それでも好きを仕事にすることで得られることとは?

好きなことを仕事にすることで起こりうる現実、というのをお伝えしてきました。

それでも、やはり好きを仕事にすることで、何かしら得られることがあるんですよね。

ストレス軽減

自分の好きなことをするわけなので、ある程度のストレスは軽減されることは想定できますよね。

好きなことはイコール得意なこととは必ずしもいえませんが、仕事に対するモチベーションを保てたり、仕事がはかどったりということはあり得るのです。

少なくとも、明らかに嫌なことや苦手なことと比べれば、メンタル的な負担というのは、少ないのかなと。

ただ、先の話にもありますが、残念ながら、好きを仕事にしても、嫌なことや苦手なことがなくなるわけではありません。

やりたくないこともしなければならないことも、当然あります。

とはいっても、多少の負荷があることは刺激にもなりますし、進化・成長できる絶好の機会でもあるんですよね。

ご機嫌の度合いが高い

当然といえば当然なのでしょうが、好きなことをしていれば、ご機嫌な気分になりますよね

1日のうちで仕事をする割合が多い人であればなおさら、それだけご機嫌でいられる時間が長くなるということです。

個人的には、この「ご機嫌でいる」ということは、よりよい人生を送るうえで、必須級のことじゃないかと。

これまでもお話ししたとおり、好きを仕事にしても、マイナス感情になることはもちろんありますし、その感情を否定しているわけではありません。

きちんとマイナス感情を感じ切ったうえで、切り替えをすることで、その感情にいつまでも囚われることが少なくなるのではと思います。

ご機嫌になると、好循環が生まれるんですよね。

なぜご機嫌でいることが必須級だと思うのかは、いつになるのかはわかりませんが、また別の機会に記事にできたらいいなと。

好きだから努力できて続けられる

何度も繰り返しますが、好きなことややりたいことを仕事にしても、壁にぶつかったり困難なことは必ず起きます。

でも、好きなことであれば、そのための努力は、不思議とできちゃいますよね。まあ程度問題なところがありますが。

周りから見たら大変そうに見えても、当の本人は努力を努力と感じていない・・・はい、そんな感じです。

趣味の世界であっても、好きなことを夢中になっていたら、ちょっと難解なことでも乗り越えられちゃったとか、そんな経験、あなたにもあるんじゃないでしょうか。

だからこそ、続けられるんだと思います。

仕事にしていくとなれば、やはりある程度は継続が必要になってくると思うので、それが好きなことであれば、努力もできて続けれるんじゃないかと、そんなふうに私は考えます。

「好きなことを仕事にして生きていく」の難易度が高いと感じるのなら

とはいっても、好きなことを仕事にすることは難しいと感じる人も、少なくないのではと思います。

その際は、たとえばこんな方法や捉え方で、少しでもご機嫌でよりよく暮らしていくというのはどうでしょうか。

嫌なことをしない選択をしていく

よく耳にする言葉ではありますが、私からもお伝えしたいです。

「できるかぎり、嫌なことややりたくないことをしない」ということです。

好きなことをするって、ハードルが高い感じがしますよね。

そもそも、自分の好きなことややりたい仕事がわからないという人も、意外に多いのです。

でも、嫌なことややりたくない仕事なら、浮かんできやすいのではないでしょうか。

映画「かもめ食堂」には、主人公サチエの名台詞「やりたくないことは、やらないだけなんです」があります。

「好きを仕事に!」というのも悪くはないのですが、個人的には、この少し力が抜けた感じが心地いいんですよね。

この機会に、自分は何が嫌なのか、どんな環境が苦手なのか、などなどを分析してみてはいかがでしょうか。

自分らしい人生を生きたいのであれば、結局最後は、自己分析がものをいうと思うのです。

収入度外視で好きなことをとことんやってみる

最近気がついたことがあるのですが、好きなことを仕事にしたいのにできないと悩むことの一つに、「収入を得られないと仕事じゃないと考えてるから」なのかなと。

でも、先のさかなクンやスーツ交通さんの例じゃないですが、好きなことをとことんやってみることで、もしかしたらそれが仕事につながっていくかもしれないのです。

それも、昔よりは、ハードルが下がったように思うのですが、いかがですか。

生活できるレベルの収入に結びつくには、ちょっと時間はかかるのでしょうが、とりあえずは収入度外視で、好きなこと、やりたいことに没頭してみることで、何かが起こるのかもしれません。

それに、何かに熱中している人って、とても魅力的ですよね。

心から楽しんでいる人の周りには、自然と人が集まってくるでしょうから。

私の話で恐縮ですが、実は、子供の頃の私は、水彩画を描くことが好きでした。

でも、絵を描くことで生きていくなんてごく僅かの選ばれし人であって、よほどの才能と運がないとできないと思い込んでいましたので、その道に進もうなんて考えたことがありませんでした。そんな発想すらないという感じです。

でも、今は違うようですね。

素人の絵でも、ECサイトやマルシェなど、身近なところで販売できる機会は多々あるのです。

美大を出ていなくても、賞を取っていなくても、「うまいね」なんて人から褒められたことがなくてもいいんです。「え?こんな(下手な)絵が?」と思われる絵でも、売れるそうなんですよ。(売り方を工夫する必要はあるかもですが)

だから、今は、やってみたいことは、どんどんやっていきたいです。

失敗したって別にいいと思っています。人から笑われても、恥をかいたっていい。

そして、違うと思えば、方向転換や軌道修正していけばいいだけであって、その経験が、今後の自分の生き方や誰かの役に立てたりするのですから、超貴重なんですよね。

完璧でなくてもいいので発信してみる

先の話の続きのようになりますが、たとえば何か創作したのであれば、稚拙でもいいので、どんどん発信してみるといいと言われます。

私がいうまでもなく、現在は発信ツールは山ほどあります。

インターネットもそうですが、最近はどこの地域でも「マルシェ」が盛んですから、そこでお披露目したっていいわけですしね。

「完璧に仕上げてから」と思う気持ちはわかりますが、完璧なんてあり得ないし、いくら自分ではいいと思っても、上には上がいてキリがないからです。

また、たとえその作品が稚拙であったとしても、まったくの未経験の人から見れば、十分上手なんですよ。

逆に、あまりにもかけ離れた人よりも親近感を抱かせますし、初心者の気持ちがわかるので、ニーズはあるんじゃないでしょうか。

そしてそれが、仕事に結びつくかもしれません。

「好きを仕事にしたい」という考え方を一旦脇に置く

必ずしも、好きなことを仕事にして生きていかなければならない!なんてことはないのです。

現在は、自分の働き方や生き方は、基本自由です。

好きを仕事にしようが、好きではないけど得意だから仕事にしてるとか、稼げるからやってる、とか。

だから、「好きなことを仕事にしたい」という考えは、一旦脇に置いてもいいかもしれません。

というか、一旦その考え(執着)を手放して、今、目の前のことに一生懸命に取り組めば、気がついた時には、好きなことを仕事にして生きている状態になっているのかもですよ。

話が少し逸れてしまうのですが、働いていない(金銭的な収入を得ていない)にも関わらず、何だかんだと周りに助けられながら生きている人っていますよね。

全国各地に知人友人がいて、泊まり歩いて暮らしている人とか。

人間的な魅力というのか、人の懐に入るのがうまいというのか、なんだかそんな人です。

こういった人の場合は、「好きを仕事にして生きていく」というよりは、「好きに生きていく」という言葉が当てはまる感じですよね。

そんな生き方も、アリなんじゃないかなと思うんです。

まとめ:結局は自分の好きに生きればいいんじゃないでしょうか

ということで、「好きを仕事にするってどうなの?」というところを、つらつらと語ってしまいました。

で、結局は「自分の好きに生きればいいんじゃない」ということが、現時点での私の着地点です。

そう、どうせ何やったって、自分にとってはベストな選択になるのですから、おそれることは何もないと、最近の私はほぼ確信をしているほどです。

あまり深刻にならずに、でも、おもしろおかしく真剣に生きていきたいと思っているもりこねでした。

はい、今日はこんなところで。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人

40代で公務員を退職。紆余曲折の末、現在はキャリアカウンセラーとして、なんだかんだと生きてます(笑)。

骨の髄まで雑記ブログの当サイト。キャリア関連をはじめ、現在50代である私のくだらない小言や、行ってみたやってみた系の体験談、長年の趣味であるバイクなどを記事にしています。

そんな一介の自己満足ブログでも、いつかどこかで誰かのお役に立つことができたならば、我が人生に悔いなしです。(たぶん)

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