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「50代でOLからフィットネスクラブオーナーに転身!スタッフが辞めない店舗運営の秘訣とは?」Chieさん/キャリアインタビュー#1

当ページのリンクには広告が含まれています。

キャリアインタビューの第一弾としてご紹介するのは、フィットネスクラブ(スポーツジム)のフランチャイズオーナーであるChie(チエ)さんです。

Chieさんは、株式会社OBA(オービーエー)の代表であり、全国展開中のフィットネスクラブ「フィットイージー」にて、愛知県名古屋市内で2店舗、三重県鈴鹿市で1店舗を運営する50代女性。

Chieさんが運営する3店舗(2024年6月現在)

1店舗目:名古屋大学前店(名古屋市昭和区)2022年7月OPEN

2店舗目:大曽根駅店(名古屋市北区)2023年12月OPEN

3店舗目:鈴鹿稲生店(三重県鈴鹿市)2024年4月OPEN

店舗運営、マネジメントをはじめ、接客、スタッフの採用・教育、財務経理等々、休む暇なく目まぐるしい日々を過ごすChieさん。

しかし、それを感じさせないほどの穏やかな笑顔と落ち着きのあるゆったりとした佇まいは、現場での仕事ぶりを拝見せずとも、親しみやすく頼りがいのあるオーナーであることは、想像するに難くありません。

「スタッフ(従業員)の定着率の高さ」と「店舗の清掃(清潔さ)」は、フィットイージー本部からもお墨付き

3店舗目開店に際しても強いオファーを受けるほど、本部からの信頼も厚い敏腕オーナーなのです。

実は、1店舗目のオープン直前まで、とある企業で事務職をしていたChieさん。

経営はおろか接客自体もほぼ未経験という状況で、相当に勇気ある決断ではないでしょうか。

するとChieさんから、こんな言葉が返ってきました。

「私だって、最初は絶対に無理だと思っていたよ。」

この記事は、そんなChieさんのこれまでの生き様や仕事観、店舗経営の想い等々を、あますところなくお伝えしていきます。

独立・起業を目指している人はもちろん、仕事で悩んでいる人、自分らしく生きていきたいけれどどうしていいのかわからない人にも、きっと何かしらのヒントが得られるのではないでしょうか。

この記事は、2024年3月6日に、姉妹サイト「らふキャリ」にて掲載したものとほぼ同様の内容です。(らふキャリでは非公開となっています)

読みたい箇所からどうぞ

Chieさんの生き様

まずは、Chieさんがこれまでどんなふうに生きてきたのか、その半生をお伝えしていきます。

子供時代のイジメで身についた冷静さと俯瞰的視点

Chieさんから日頃の店舗運営の様子を伺った際に、私が真っ先に感じたChieさんの印象は、冷静さと俯瞰的視点でした。

常に店舗全体を見渡しながら、会員(顧客)やスタッフ(従業員)の様子を瞬時に把握し、状況に応じて適切な言葉掛けやフォローをするChieさん。まさに、大局を見て小局をこなす、という言葉がぴったりです。

スタッフからも、「Chieさんは、周りも人も本当によく見ている」との声があるほど。

そんなChieさんに、「子供の頃からそういう感じだったの?」とたずねてみました。

すると、「小学生の時にイジメに遭ってね。もしかしたら、それがきっかけになっているのかもしれない。」と、その時のことを話してくれたのです。

小学4年生の時に、クラスで無視をされていた女子と仲良くしていたことから、リーダー格の女子の怒りを買い、今度は自分がいじめの標的になったのだと。

まあ、女子の人間関係にはよくあるパターンといえばそうなのですが、ただ、Chieさんの場合は少し毛色が違ったようです。

無視されることは嫌だし、おしゃべりできるクラスメイトがいないのは決して楽しい環境ではない。でも家に帰れば家族はいるし自分の好きなこともできる、だから、学校にいる間だけの問題だと「割り切る」ことができたそうなのです。

そう思えたのは、どう考えても彼女たちのしていることが理解できないことと、そもそも自分は何も悪いことなどしていないという自分なりの分析結果があったからです。

ゆえに、学校でも家でも、弱音を吐いたり泣くようなことは一切なかったのだそう。

数ヶ月後、反応のないChieさんに業を煮やしたイジメの主犯格女子から、「謝んなさいよ!」と理不尽な詰め寄られ方をします。

その時のChieさんは、実に冷静に柔軟に対応しました。

「そうか、彼女は私に謝ってほしかったんだ。それがわかったことはよかった。謝る筋合いはないけれど、それで事がおさまるのなら、今回はそうしておいた方が、彼女にとっても自分にとっても平和なんだろうな。」

それを機に、Chieさんへのイジメはなくなったのです。

自分が過ごしやすい環境を作るために何がベストなのかを、常に視点を少し高くして周りを見渡し冷静に判断することを、このイジメにより身についたのかもしれないと、Chieさんは回想してくれたのです。

準公務員を皮切りに事務職一筋

地元の高校を卒業したChieさんは、厚生年金基金に正規職員として就職。職員数4人の職場で、10年間勤務しています。

そもそも、なぜこの仕事を選んだのでしょうか。

昔のことではありますが、Chieさんに当時を思い出していただきました。

「準公務員ってなんだろう?どんな仕事をするんだろう?って、自分には想像できない世界だったんだよね」

だからこそ、その世界を見てみたいと思ったのだそうです。

結婚、出産後も仕事を続けていましたが、子供が小学校に上がる頃にやむなく退職。預かってくれるところがなかったという理由からです。

その後、飲食店でパートをしていた時期はあるものの、職業人生のほとんどを事務職として過ごしてきたこともあり、そんな自分がまさかフィットネススクラブのオーナーになるなど思いも寄らなかったと、Chieさんはしみじみ語ります。

人生は何があるかわからない。だから面白い。

まさにChieさんがそれを体現してくれていると感じるのは、きっと私だけではないでしょう。

20歳で結婚→29歳でシングルマザーに

20歳で結婚したChieさん。

その後男児を出産し、ワーキングマザーとして仕事、家事、育児をこなす忙しい日々を送っています。

そんな中、以前から諸々問題のあった夫との離婚を決意。

9年間の結婚生活にピリオドを打ち、シングルマザーとして一人息子を育てることとなったのです。

離婚後に最初に選んだ仕事は、飲食店のパート。ランチタイムのみの勤務に限定したのは、息子さんが小学校から帰ってくる時間に間に合わせるため。

そして、息子さんが小学3年生になるタイミングで、フルタイム勤務に切り替え、事務職として再就職したのです。

フルタイム勤務にしたのは、母子家庭のサービスを受けられるようになったからなのですが、とはいっても、仕事選びの必須条件は、自宅近辺で残業のない定時上がりの職場でした。

今の生活を守るために、何よりも子供のことを最優先にして、そのうえで自分ができそうな仕事を選んだのです。

そんなわけで経験豊富な事務職に就いたのですが、自分がやりたいことを仕事にしたいなんて考える余地などありませんでした。

「経済面では、それほど大変だとは思わなかった。贅沢をしなければなんとかなる。」

そう振り返るChieさん。

それよりも大変だったのは、後に発達障害と診断された一人息子の子育てだったのです。

発達障害の息子とともに

Chieさんの息子さんは、発達障害との診断を受けています。

なんだか手のかかる子だなとは思いつつも、今ほど発達障害が社会に認知されていなかったということもあって、Chieさんなりに試行錯誤を重ねながらの子育てだったようです。

「発達障害って何?」だとか「Chieさんの子育て方法は?」といった内容はここでは割愛させていただきますが、発達障害の子を育てた経験が、今のフィットネスクラブでのスタッフ教育に確実に活かされているのではないかと、Chieさんからのこんな言葉から確信しました。

「スタッフに仕事の説明をする時には、あの子(息子)でも理解できるような説明を心がけている。あの子が理解できる説明をすれば、スタッフにも必ず理解してもらえるから。」

それにより、スタッフからは「ここ以外では働きたくない」と言われるほどに、スタッフの定着率が高い店舗となっているのです。

これを聞いた私は、障害者を積極的に雇用しているあるチョーク会社のエピソードを思い出しました。

仕事の手順や注意点を伝える際に、口頭や文字のみでは理解が困難な特性を持つ従業員のために、図示による説明を取り入れているそうです。そのことが、障害を持つ従業員はもちろん、そうではない従業員の仕事にも、生産性の向上やミスの軽減等でプラスの効果があらわれているのだと。

Chieさんはこのエピソードはご存知なかったようですが、そうであればなおのこと、息子さんとしっかり向き合い寄り添いながら子育てをしてきたことが、ここで証明されているのではないでしょうか。

バイクが縁で再婚した夫はよきビジネスパートナー

36歳で再婚した相手は、バイクが縁で知り合いました。

そして、ご夫君の趣味であるバイクレースの影響を受けて、サーキットでバイクを走らせるようになったのです。

とはいっても、バイクに乗るきっかけは、移動の足がほしかったから。

バイクであれば、四輪車ほど維持費がかからず、子供を後ろに乗せて移動することができると考え、30歳で当時の中型自動二輪免許(現在の普通自動二輪免許)を取得したのです。

アンニュイな雰囲気がありつつも案外に肝っ玉なChieさんなのですが、そんなChieさんはご夫君のことをどうみているのでしょうか。

「夫は、何があっても一緒に乗り越えられると思って私と結婚した人。だから、守ってあげたい女性っていうのは、選ばないんじゃないかな。」

同志、戦友、最良のビジネスパートナー・・・

瞬時にこれらの言葉が浮かんできたほど、お互いを尊重し双方自立した大人な関係性というのが、このご夫妻からうかがいしれたように感じたのでした。

フィットネスクラブ経営のきっかけ

ここでは、「なぜフィットネスクラブなの?」「経営者になる決め手は何?」というきっかけ的なことをお伝えしていきます。

やりたい仕事ではなかった

「べつに、フィットネスクラブをやりたいとか、経営者になりたいとか、そんなことは全然思っていなかった。やりたい仕事というわけではなく、そういう流れになってしまっただけ。」

静かにそう話すChieさん。

この仕事をはじめたきっかけは、ご夫君からの勧めでした。

「先行きどうなるかわからない今の世の中なので、リスクヘッジのためにもやってみたらどうかと夫に勧められて。経営者経験の豊富な夫の言葉には、説得力があった。」

これまでのChieさんの生き方を間近でみているご夫君だからこそ、「Chieさんならできる!」と確信していたのでしょう。

不安はあるが流れに身をまかせることに

最初にこの話を聞いた時の率直な感想を伺ってみると、「私には絶対無理だと思った。不安だらけだった。」と心境を吐露してくれました。

そんな気持ちを抱きつつも、あれよあれよと話が進み、気がついた時には逃れられない状況になっていたのだと。

「やらざるを得ない、そんな流れになってしまったようで。ここで無理に流れに逆らうのもどうなのかなと思って。」

そうして、そんな流れに身をまかせるが如く、1店舗目のオープンを迎えたのです。

わからないからこそ一歩踏み出せた

そうはいってもChieさんのことなので、最終的には自分でしっかり考えて決断をしているわけなのですが、決め手というのはあったのでしょうか。

「やはり、今よりも稼いでみたいという気持ちがあった。」

そんなに稼ぎたかったの?という愚問を投げかけてみたところ、こんなふうにこたえてくれたのです。

「雇用されていた事務職時代は、当然ながら毎月の収入額はほぼ決まっていた。でも、経営者になれば、リスクは伴うものの、これまで以上の収入を得る可能性がある。同じ時間を費やすなら、どちらがいいのかなと。」

可能性という言葉、私は個人的に大好物です!

さらに、こんなことも話してくれました。

「わからないからこそ、一歩踏み出せたんじゃないかと思う。」

フィットネスクラブ業界のことや経営のノウハウについて、ヘタに知識や経験があったならば、おそらくその厳しさに足踏みしたり逃げ出してしまったのかもしれない。

怖いもの知らずではないけれど、わからないまっさらな状態だったからこそ決断できたことではないかと、Chieさんはその時のことを語ってくれたのです。

実際に経営をしてみてどうでしょう?

2022年7月に1店舗目をオープンさせ、昨年末に2店舗目の運営を開始。さらに、取材当時は3店舗目の準備に大忙しのChieさんですが、今どんな心境なのでしょうか。

飾らない率直な想いを語っていただきました。

悩む暇もないほど毎日が必死

今の心境は、これに尽きるそうです。

「毎日が必死で、悩む暇なんてない。」

そんな暇があるなら行動する、いや、行動せざるを得ないといった方が正しいかもしれません。

これまでで一番大変だったのは、1店舗目オープンのための準備期間だったとのことですが、開店後から今に至るまで、怒涛のような日々を過ごしているのです。

「夫のフォローがあるにしても、何か問題が起きたら、まずは自分でなんとかしなければならないしね。」

責任重大であり、常に決断の連続なのです。

そんな状況下ですから、いくらたくましいChieさんとて、「望んで今の立場になったわけではないのに、なんでここまでしなくちゃならないんだろう?」と思うこともあるそうで。

「やらなくてもいいなら、やりたくない。」

それが、今のChieさんの率直な心境なのです。

やりたくないのに続ける理由

それでは、なぜChieさんは、やりたくないことを続けるのでしょうか。

といいますか、やりたくないことなのに、なぜ続けられるのでしょうか。

「それはね。もう後には引けないというのか、逃れられない状況になっているから。」

開業の際に借金をしているし、従業員も抱えている。

ここで、「やりたくないから、もうやーめた!」とすべてを投げ出すわけにはいかないところまできちゃってるんだと。

こういった極限状態に置かれて、Chieさんの底力や才能がさらに発揮されたのかもしれません。

またChieさんは、先の話ではないけれど、ここでも「流れに身をまかせる」という心境になっているとのこと。

なんていいますか、私から見ると、もはや賢者モードです!

雇われの方が断然いい

起業ブームになって久しいけれど、雇われて働くのとどっちがいいんだろう?なんてことをたずねてみたところ、Chieさんは即答しました。

「間違いなく、雇われの方がいい。」

その理由は、雇われている立場であれば、任された仕事や指示を受けたことをきっちりこなせばいいだけの話であり、その分はそれなりの収入になるということ。(いわゆるブラック企業とはまた別の話ですが)

また、仕事とプライベートをわけることができることも利点だと。

経営者ともなると、自宅にいても休日であっても常に仕事のことを考えたり、現場にいるスタッフからの質問や相談の連絡が入ることもあるので、仕事とプライベートをきっちりわけることは難しいのです。

雇われと経営者、どちらも経験しているChieさんだからこその、説得力のある言葉です。

今の仕事で一番大変なことはスタッフの勤務調整

今の仕事で一番大変なことは、正社員とアルバイト計15名ほどのスタッフの勤務管理や調整をすることだと話すChieさん。

スタッフ一人一人が希望する出勤日や時間を優先しながら、会員へのサービス低下を招かないようなスタッフの配置を行うことや、余剰人員にならないことを念頭に入れながらの調整は、意外に大変なこと

時には、「この日に出れる人がいない」ということもあるそうです。

仕事というのは、表だった華やかな部分よりも、こういった人目につかない地味な作業の方が難しいのですよね。

けれど、そういう仕事こそ、超重要だったりするのです。

この仕事の魅力は収入面と人との関わり

そうはいっても、Chieさんがこの仕事を始めてから味わった感動というのは、やはり収入面でした。

これまでの雇われて得ていた給与とは、一味も二味も違う魅力だったようです。

もう一つの魅力は、会員やスタッフが進化、成長していく姿を目の当たりにすること。

「苦手意識がなくなった、できないことができるようになったというように、直接関わった会員さんや育てているスタッフが、プラスに変わっていく様を垣間見ると、嬉しさややりがいを感じる」

包み込むような優しい笑顔でそう話すChieさんが、とても印象的でした。

仕事への想いは「スタッフが働きやすい環境作り」

Chieさんが、今一番大切にしている仕事への想いは、スタッフが働きやすい環境作り。それが功を奏してか、冒頭でも述べたとおり、スタッフ定着率の高さはフィットイージー本部からも驚かれるほどです。

その秘訣も交えながら、Chieさんの仕事に対する想いと行動をお伝えしていきます。

スタッフには嫌な思いで仕事をしてほしくない

スタッフが働きやすい環境作りに力を入れている理由は、従業員を大切にすることが、会員である顧客の満足度に大きく影響すると、Chieさんは考えているからです。

また、スタッフの入れ替わりが少なければ、採用に関わる業務軽減にもつながります。

ただ、何よりも「スタッフに嫌な思いで仕事をしてほしくない」ということが、一番の理由として挙げられるのではないでしょうか。

ではなぜ、そこに至るのでしょう。

これはあくまで私の推測ではありますが、発達障害の息子さんが抱える生きづらさや働きづらさといったものを、一番間近でひしひしと感じてきたからこそではないでしょうか。

スタッフが辞めない秘訣は「わかりやすさ」

スタッフが働きやすい環境作りで心がけていることは、わかりやすく伝えることです。

なぜこうしなければならないのか、なぜこの作業が必要なのか等の「理由」を添えて説明することで、スタッフは納得して仕事をしてくれるのです。

それは、発達障害の息子さんを育てた経験からであり、息子さんが理解できるような説明を心掛けていることは、前述したとおりです。

それにプラスして、自作のマニュアル等を使った指導や教育をしているのです。

一例として電話応対がありますが、特に固定電話を使用する機会のない学生アルバイトは、電話応対に苦手意識を持つ人が少なくありません。

そんなスタッフには、電話応対のマナーや伝える内容などをまとめた自作のマニュアルを渡しています。

まずはそのとおりにやってもらい、経験を重ねるうちに自分の言葉で話せるようになることを狙ってのことです。

どんどん行動してもらうこと、それをとても大切にしているのです。

ミスは責めるのではなく事実を共有する

仕事でミスをした時のことを、ちょっと思い出してみてください。

多くは、上司や先輩にこっそり呼び出されたり、下手をすれば他のスタッフがいるその場所で注意を受けるといういわゆる公開処刑的(?)なものではないでしょうか。

Chieさんの注意の仕方は、これらの二つ、どちらも当てはまりません。

ミスをしたスタッフが誰かはわかっていても、直接本人を呼び出したり、ましてや他のスタッフの前で「名指し」で注意をすることなどはしないです。

では、どうやって再発防止策をとっているのでしょうか。

それは、ミスをした本人をピンポイントで責めたり注意喚起をするのではなく、「その事実のみをスタッフ全員に共有する」という手法をとっています。

ミスは誰だって起こす可能性があって、実際に一人ミスをしているのだから、今後も他の誰かが起こす可能性だってある。

だったら、誰がやった云々ではなく、「実際にこんなミスがあったよ」という「事実」を全スタッフにシェアすることで、ミスを未然に防いでいるというのです。

例えば、清掃の際に、シャワーの排水溝に毛髪が残ったままというミスをしたスタッフがいたとして、それが誰かということはChieさんはわかっているものの、その誰かには触れません。その事実だけを全スタッフに伝え、注意喚起を促すのです。

フィットイージーは、店舗設備の清潔さに特に力を入れているスポーツクラブ。

その数あるフランチャイズ店の中でも、清潔さナンバーワンを誇っているのがChieさんが運営する店舗ということで、Chieさんのこうした取り組みが、実際に結果としてあらわれているということなのです。

それに、こんなトップの下であれば、ミスを恐れずどんどん行動できそうですよね。

Chieさん流スタッフの褒め方

スタッフへの褒め方も、Chieさん流です。

褒める際に意識していることは、本人に直接伝えるというよりも、他のスタッフにその人の良いところを伝えるようにしているとのこと。

例えば、きれいに掃除をしてくれたスタッフに対しては、本人以外の他のスタッフに、「○○さん(きれいに掃除をしたスタッフのこと)は、とてもきれいに掃除をしてくれて、本当に細かいところまでよく気がつく」といったような表現で伝えるようにしているということなのです。

それを、特定のスタッフに偏ることなく全スタッフにまんべんなく行うことで、スタッフ同志が互いに強みや個性を認め合うことができる。ゆえに、スタッフからは「職場の居心地がいい」という声が上がっているのです。

アルバイトが多くを占める業界ではありますが、Chieさんが運営する店舗は、オープニングメンバーがほぼ全員残っているという驚異的な事実があるのです。

スタッフ採用では過去よりも「今」を重視

私が個人的に気になっているのは、スタッフを採用する際にどこを重視して判断しているのかということなので、この機会にChieさんにたずねてみました。

最優先は、勤務日数や時間などのこちらが提示する勤務条件とある程度合致するかどうかをみるということです。だから求人募集をするわけなので、まあ当然ですよね。

そのうえで、真面目に働いでくれそうかどうかというところを、面接で確認するのです。

その際、なぜうちで働きたいと思ったのかや今後どうしていきたいのか(未来=志望動機)と、今の自分はどんな人で何ができるのか(現在=自己PR)これまで何をしてきたのか(過去=職歴や注力していること等)を中心として、それに付随する質問をしながら判断をしていくそうです。

たしかにこれは、どの企業でも取り入れているテッパンの面接質問ですよね。

ただ、私がこれまでになく心に刺さったのは、Chieさんのこんな言葉でした。

「私は、過去よりも、今を見ている。」

特に転職の面接では、これまでの職歴が重視される傾向が否めず、例えば、転職回数が多い、短期離職、正社員経験がないなどの理由で不採用にする企業というのは、なきにしもあらずなのではないでしょうか。(断言はしていません、あくまで憶測ですよ)

Chieさんは、そういったことを一切無視しているわけではありません。

そういった過去も全部ひっくるめて、「じゃあ、今のあなたはどうなんですか」「今のあなたは、ここで何をしたいのですか」「今のあなたは、ここで何ができると思いますか」という視点に立っているということです。

Chieさんから話を伺いながら、私の中でこんな気持ちが芽生えてきました。

「私、ここで働きたいです!」

その気持ち、わからなくもないでしょう。

Chieさんの仕事観

ここでは、私がきいてみたかったChieさんの仕事観的なことを、ざっくりにはなりますがお伝えしていきます。

経営者、フリーランス、主婦、サラリーマン、学生、キャリア迷子になっている人などなど、あらゆる立場の人にとって、きっと参考になるような考え方、捉え方なのではないでしょうか。

ズバリ!経営者に向く人とは?

Chieさんが考える経営者に向く人は、大きく二つあります。

一つは、くよくよしないこと。

最悪の事態は想定すれど、基本はプラス思考でないと、この先しんどいだけの人生になってしまいます。

そして、もう一つは、完璧を求めないこと。

といいますか、「完璧は無理!」とChieさんは断言します。

もちろん、最善を尽くしたうえではありますが、経営をしていく中で、どうしたってできないことはありますし、想定外の事態だって起こり得るのです。

その時は、「しょうがない」と許容する勇気を持つことが、自分や周りの人の心身を守るうえで必要だと、Chieさんは達観しているのです。

もしやこれは、経営者に限ったことではないのかもしれませんね。

楽な仕事とか楽しい仕事なんてないから

「何か楽な仕事や楽しい仕事、ないかなぁ。」

そんなふうに思う人、意外と少なくないのではないでしょうか。実は、ちょっと前の私もその一人だったりします(笑)。

それに対して、Chieさんはきっぱりこう言います。

「楽しいとか楽な仕事なんて、ないから。」

お金をいただいて物やサービスを提供するのですから、その過程は決して楽だとか楽しいことばかりではなく、嫌なことや辛いことはあって当たり前です。

厳しいでしょうか?

でも、30年以上、労働の対価として金銭をいただいて生きてきた私の経験上、やはりこれは真実なのではないかと。ちょっと悔しいですけどね(笑)。

とはいっても、仕事は辛くて当然だと割り切ってしまえば、少し気持ちが楽になりませんか。

それに、楽なこと、楽しいことばかりだったら、逆に退屈でつまらなくなりませんかね。

「仕事が楽しいというのはあくまでも結果論。目の前の仕事に精一杯取り組みながら、自ら楽しみを見出していくこと。それにより、仕事が楽しいと感じるんじゃないかな。」

そんなChieさんのお話が腑に落ちるようになった私は、ほんの少しだけ大人になれたのかもしれません(笑)。

「なんか楽しい仕事、ないかなぁ」などと外に正解を探し求めているかぎりは、永遠にそこには辿り着けないということなんですね。

好きを仕事にする風潮について

昨今の「好きを仕事に!」という風潮に、たしかにそれができたら幸せなんだろうなとは思いつつも、実は少々違和感を抱いている私です。

それについてのChieさんの見解は、こんな感じでした。

「好きを仕事にしてもいいけど、自分ではやりたくないことや自分が苦手なことは必ず出てくる。それが辛くなるのであれば、好きを仕事にしないほうがいい。」

それ、わかります。

何を偉そうにと思われるのは承知してますが、過去に副業で好きなことを始めた時も、細々と個人事業をしている現在も、「これは苦手だ!避けて通りたい!現実逃避したい!」と感じる経験が、私にもあるのです。

思い返せば、企業に雇われている時もそうでした。

だいたい、仕事で好きなことだけをやれる時間なんて、意外に少ないもの。

もしかしたら、起業するよりも会社に就職する方が、好きなことを仕事にできる可能性はまだ高いのかもしれないな、なんてことを思ったりもしています。

自分らしく生きるってどういうこと?

この「自分らしく生きる」というのも、最近のトレンドですね。

私事にはなりますが、私が解説しているキャリア相談やキャリア関連の記事にも、「自分らしい生き方」という言葉が頻度高めに使われています。

では、Chieさんは、「自分らしく生きる」ということを、どのように捉えているのでしょうか。

「自分の考え方や価値観に近しい環境に身を置く、ということなんじゃないかな。

でも、考え方や価値観って、結局自分を知らないとわからないことだと思うのですが、それについて、Chieさんはどうお考えなのでしょう。

自己分析が大切な理由

自分らしく生きるには、自己分析が大切なのだとChieさんは言います。

たしかに、雇われるにしても起業するにしても、自分を知らない状態では、自分らしく生きることなど難しいですよね。

なかには、たまたま遭遇した環境がたまたま自分の考え方や価値観に合っていた、ということもあるのでしょう。

ただ、そうではなく、なんだか生きづらいなとか、どこへ行っても働きづらさを感じるなという人であれば、なおのこと自己分析や自己理解を深めていくことをお勧めします。

とはいっても、自己分析は意外にキツい作業です。それは、自分の弱さや欠点などの見たくもないものと、がっつり向き合わなければならないからです。

でも、それを続けていくことで、少しずつ自分らしい生き方に近づいていくのではないでしょうか。

他人は手助けはしてくれるものの、自分らしい生き方がわかるのは、結局のところ自分しかいないのですから。

自己分析の方法は紙に書き出すこと

では、自己分析ってどうやってするの?ということですが、さまざまな方法はあるものの、Chieさんは紙に書き出すことをお勧めしています。

それも、パソコンやタブレットではなく、紙とペン(鉛筆)を使い自分の手で書いていくことです。

何を書けばいいのかとお悩みであれば、例えば、自分の好き・嫌い、強み・弱みといった書きやすいところからはじめていくのもいいでしょう。

そこからさらに、なんでこれが好き?どういうところが嫌いなの?と深掘りをしていくことで、自分の考え方や価値観が少しずつ明確になっていくと思います。

ちなみに、これも私事ですが、私は年頭に、「やりたいことリスト」と「やりたくないことリスト」を各々100個ずつノートに書き出してみました。これが今、自己分析に大いに役に立っているのです。

Chieさんの未来予想図

ここでは、Chieさんの今後の展望について、お伝えしていきます。

3店舗目の開店に向けて奮闘中(取材当時)

取材当時のChieさんは、3店舗目開店のために、まさに絶賛準備中でした。

その場所は、三重県鈴鹿市にある鈴鹿稲生(いなお)店。(2024年4月30日オープン、4月20日トライアルスタート)

開店のきっかけは、冒頭にも述べていますが、フィットイージー本部からの強いオファーがあったからです。

開店予定のこの場所は、これまでバイクレースで幾度となく訪れており土地勘はあるものの、いかんせん自宅から遠方ということで、そこが悩みどころだと話すChieさん。

これまでの名古屋大学前店や大曽根駅店は、実際に店の様子を見に行けるのに、鈴鹿ではなかなかそうもいきません。

オンラインによる管理運営は不可能ではないものの、経験のないことに不安が募るのは当然のことでしょう。

でも、私は確信しています。

冷静沈着、俯瞰的視点、柔軟性、洞察力、行動力、底力、そして慈愛の心(!)を兼ね揃えたChieさんであれば、これまで同様、鈴鹿の店舗も成功に導くことができると。

英会話の勉強を活かして海外旅行をしたい

プライベートではどんなことをしたい?とたずねると、こんなこたえが返ってきました。

「3店舗の運営が安定し、スタッフに任せられる余裕ができたら、夫と海外旅行をしたい」

「勉強してきた英会話を活かしたいので、行くとしたら、イギリスやオーストラリアあたりかな。」

これまで頑張ってきたのですから、ぜひ、行っちゃってくださーい!!

最後に「同世代女性にお伝えしたいこと」

最後に、同世代で自分らしく生きたいと望んでいる女性に、どんなことを伝えたいのかとたずねたところ、即答でChieさんからこんな珠玉の言葉をいただきました。

「経験のない私にだってできたんだから、もしやりたいことがあるなら挑戦してみた方がいい。必要なのは度胸だけ。」

さらに、こんな勇気をもらえる言葉も!

「主婦や子育てしかしてこなかったから社会では通用しない、などと言われる人もいますが、そんなことは全然ない!逆にその経験はすごいことなのです。そして、その経験を活かせられる仕事は、必ずあります!」

私も激しく同感です!

最後の最後に・・・

実のところ、今回ご紹介したChieさんは、私の高校時代からの友人です。

「フィットネスクラブのオーナーをやることになった」とChieさんから連絡をもらった際に、そのきっかけや想いに大変興味を持ちました。

そんなわけで、リアル面談によるキャリアインタビューを依頼したわけですが、休日返上で時間を取ってくれたことで、念願叶ってこの記事を仕上げることができたのです。

元気、勇気、気づき、学び・・・今回のインタビューで、Chieさんから多くの価値あるものをいただき、感謝しかありません。

そして、ここまで読んでくださった「あなた」にも、心からありがとうとお伝えしたいです。

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この記事を書いた人

40代で公務員を退職。紆余曲折の末、現在はキャリアカウンセラー&Webライターとして、なんだかんだと生きてます(笑)。

骨の髄まで雑記ブログの当サイト。キャリア関連をはじめ、現在50代である私のくだらない小言や、行ってみたやってみた系の体験談、長年の趣味であるバイクなどを記事にしています。

そんな一介の自己満足ブログでも、いつかどこかで誰かのお役に立つことができたならば、我が人生に悔いなしです。(たぶん)

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