20年以上前の話ではありますが、ほんの一時期、岐阜県の高山市で暮らしていたことがあります。
それ以降、一度も足を踏み入れていなかった此の地に、2024年2月、ようやく訪問することができました。
元住民が、今の高山をどのように楽しんだのかを、尋常じゃないほどの画像満載でお届けしていきます。
高山観光を予定している人や、私のように高山を懐かしむ人に、情報のひとかけらとしてお役に立てれば幸いです。
今回の旅のルートと目的
1泊2日の旅ルートは、ざっくりと以下のとおりです。
そして、旅の目的は次の2つです。
・飛騨高山レトロミュージアム&高山昭和館で昭和レトロを堪能すること
・当時の住まい&当時の職場の外観を眺め、過去を癒すこと
こんな感じで、「レトロ&癒し」のぼっち旅を満喫してまいりましたよ。
高山観光のはじまりは「JR高山駅」から
鈍行列車に揺られ「JR高山駅」に着いた時には、すでにお昼を過ぎていました。
いよいよ、高山観光のはじまりです。
到着して驚いたのが、駅舎が様変わりしていること。すっかりアーバンな雰囲気に、異世界に転生したてのような戸惑いが否めません〜。
しかし同時に、この時すでに胸がときめいておりました(笑)。
観光案内所で情報収集し、バスターミナル付近で荷物を預け、すっかり身軽になった私は、最初の目的地まで意気揚々と歩きます。
途中、お洒落な和カフェの誘惑を断ち切り、懐かしの宮川で癒されながら、駅からゆるゆる歩き、観光スポットの中橋に到着。
そこからもう少しだけ歩いていくと、見えてきたのは、最初の目的地「飛騨高山レトロミュージアム」です。
「飛騨高山レトロミュージアム」で給食の時間です
はい、昭和レトロ好きの私が、今回一番楽しみにしていた場所「飛騨高山レトロミュージアム」でございます。(※ ちなみに、撮影・投稿許可を得ています。逆にどんどん宣伝してほしいとのことでした。)
最初から、飛ばしまくりです(笑)。
こちらが入口だと間違えてしまったほど、完璧なディティール。期待値が上がります!
ワクワクドキドキしながら、正面に回りまして・・・
はい、こちらが「飛騨高山レトロミュージアム」正面入口でございます!
リアル昭和を体感できるというこの博物館。
スタッフの方の話では、ここに展示されている品々は、館長さんがコツコツと集めていたものとのこと。
そんな貴重なお宝満載の有料エリア(800円)に「いざ、参ります!」
この給食、ホームページには「当時を再現しているので、味は期待しないで」的なことが書かれていましたが、いやいや、それが思いほか美味しかったのですよ、本当に。
懐かしの給食で腹ごしらえした後は、見学に精を出しますよ!うっしゃ〜!!
見学終了!
昭和レトロまみれで、とても幸せな時間でした。
無料で入ることのできる場所には、これまた懐かしのお菓子や玩具が販売されています。
このレトロミュージアムは、我々のような骨の髄まで昭和世代よりも、むしろ平成世代の来館者が目立ちました。
やはり、レトロブームが影響しているということでしょうか。
こちらはアミューズメント要素が高いため、家族や友人など複数人で来館するとより楽しめそうです。
もちろん、ぼっちでも十分満足できますけどね!
さて、興奮するとお腹が空きます(笑)。
陣屋前で、「みたらしだんご」を1本購入。この醤油味のみたらし、昔から大好きでした。
それから、「五平餅」、これも大好物。鍛冶橋付近のお店で、「五平餅」食べている観光客に遭遇。もう我慢できなく、私も1本いただきました(笑)。
安川通りを歩いていると、仕事でよく利用していた十六銀行さんの、景観を意識した看板が。
そしてその先には、石になったさるぼぼちゃん。初めてみる光景に、思わず足を止めてしまいました。
「飛騨レトロミュージアム安川通り店」でニューレトロを満喫
ということで、「飛騨レトロミュージアム安川通り店」へ、昭和レトロをハシゴしました。(※ 撮影、投稿許可を得ておりまして、むしろどんどん宣伝してほしいとのことでした)
こちらは、レトロミュージアムの雑貨屋さんバージョンですが、こちらも昭和レトロ好きにはたまらない空間です。
気さくに話をしてくださった店員さん。顔出しOKとのことで、お言葉に甘えまして、素敵な笑顔をいただきました!星、3つ!いやいや5つです!!
高山は、昔からオープンマインドで親切な人が多いんです。海なし山間部の閉鎖的なイメージがあったのですが、全然逆なんですよね。
さて、お店をぐるりと撮影させていただきましたよ。
そんなこんなで、本日の昭和レトロ、ごちそうさまでした!
「原田酒造場」で旨い地酒に酔いしれる
雪が降り陽も落ちてきましたが、まだ間に合うのなら酒蔵で試飲をしたい!
古い町並みの上三之町には、地酒を飲ませてもらえる酒蔵が点在していますが、その中でも気になったのが、銘酒「山車」で有名な「原田酒造場」さんです。(※撮影、投稿許可を得ています)
「本当に旨いお酒とはこういうことを言うのかっ!」と、感激しながら、飛騨の地酒をしみじみと味わいました。
あまりにも美味しかったので、その熱い思いを店頭にいらした女将さんに伝えたところ、お酒や蔵のことなどとても親切に教えてくださったのです。
やはり、高山はいい人ばかりだー!
で、試飲をしたお酒「山車しぼりたて」を購入してお店を出ました。
荷物になってしまってもまた飲みたいと思えるほど、その味に惹かれてしまったのです。
美味しいお酒と優雅な時間をいただき、ありがとうございました。
「飛騨高山まちの博物館」にふらりと立ち寄る
そんなこんなで、まだもう少し歩いていたいと町をぶらぶらしたところ、「ここは何?」という感じでふらりと立ち寄ったのが、上一之町にある「飛騨高山まちの博物館」です。
入館無料、展示室は19時まで開館。
「ちょっと見てみようか」くらいの軽い気持ちで入ってみたのですが、けっこう長居をしていました。
高山城下町の歴史や、伝統文化、美術工芸などを垣間見ることができて、なかなかに楽しめる場所です。
飛騨高山中華そば専門店「M」で懐かしの中華そば(ラーメン)
高山に来たら絶対に食べたいものの一つに、「中華そば」がありました。世間的には、ラーメンと呼ばれているものです。
この町に住んでいた頃は、地元の同僚が勧める中華そばを食べに行った記憶があったのですが、はてそれがどこだったのか、場所も名前もすっかり忘れてしまっています。
なので今回は、
「誰か私にあの中華そばを食べさせてほしい!!」
その想いだけで、町を彷徨っていました。
その時に目にした看板が、飛騨高山中華そば専門店「M」です。(※撮影、投稿許可を得ています)
見つけた時にはランチが終わったばかりで閉店していたため、夜ご飯の時間に再訪。
念願の「中華そば」に、やっとありつけることができました!
いや〜、旨かったぁぁぁぁぁ〜!
懐かしくてあたたかくて、胸に込み上げてくるものがありましたよ。
このお店は、ジビエラーメン(飛騨の天然イノシシ)が人気とのことですが、私はシンプルな「飛騨高山中華そば」を注文。
この日この時だけは、「あの頃」にタイムスリップしたかったのかもしれません。
あとで知ったことなのですが、こちらは、フレンチ料理店が作っている中華そば屋さんで、厳選素材&化学調味料不使用というこだわりがあることがわかりました。
だからなのでしょうか。余分なものが入っていない、とてもやさしいお味に感じたのです。
腹ごしらえはしたし、雪の降りも激しくなってきたしということで、すでにチェックインした駅近ホテルに戻ることといたしましょう。
高山市民のライフライン「ファミリーストアさとう」で買い出し
とその前に、「ファミリーストアさとう国分寺店」で、ビールやらつまみやらの買い出しです(笑)。
「ファミリーストアさとう」といえば、高山市民のライフラインの一つであるスーパーマーケット。
当時住んでいた家の近所にもこのさとうさんがありまして、ずいぶんと助けられた記憶があります。
こちらの店舗は、1階に生鮮食料品やお弁当、パンなどを販売。
2階に上ると、スナック菓子や飲み物などの嗜好品のほかに、ちょっとしたお土産になるような飛騨のお菓子が売っていまして、私はこちら↓を購入しました。
「さとうのおすすめ品」として売り出されていた「さとぼぼ駄菓子食べ比べ」(598円)です。
厳選された5種類(黒ごまこくせん、黒糖げんこつ、豆板、三嶋豆、げんこつきなこ)の飛騨のおやつが、一口サイズで楽しめるのです。
結局、この旅の途中では開封せず、帰宅後にいただきましたが、これ、すべて美味しい!
つまみにしてもよし、プチお土産にしてもよしで、超おすすめです。
2日目:当時の住まいを訪ねてみた
高山の旅、2日目です。
まずは、当時住んでいた家を訪ねることにしました。20数年後の現在、どうなっているのかを、見てみたくなったのです。
昨夜からの雪の影響でアイスバーンな感じなので、移動で使おうと考えていたレンタサイクルは中止し、急遽バス利用です。
高山駅前の濃飛バスセンターから、バスに揺られて10分程度で目的地に到着。当時の住まいに、あっという間に辿り着けました。
その家はいまだ健在でしたが、ここに掲載するのはさすがにどうかと思いますので、そのかわりに、私が好きだった近所の風景をアップいたします。
ちょっとおかしな話なのかもしれませんが、少し老朽化した当時の住まいを目の前に、「あの頃はお世話になりまして、ありがとうございました。」とお礼をしました。
そうしたことで、なんとなく過去が癒されたようなそんな気がしたのです。
懐かしの住まい付近を散歩タイム。
ライフラインだった「ファミリーストアさとう」が見えてきましたので、ここで寒さしのぎと買い物です。
美味しいみたらしだんごも、いただきましたよ。町中よりも10円ほど安くなっております。
さとうの前には、「のらマイカー」というコミュニティバス(1回100円)のバス停があるので、古い町並みに行くために、ここでバスを待ちます。
地元の方が声をかけてくださったので、おしゃべりをしながらバスを待つことができ、おかげで雪の降りしきる寒い中でもほっと心温まりました。
やはり、高山人は、気さくでやさしいです!
雪が降ろうが「宮川朝市」
「のらマイカー」で古い町並みまで出まして、そこから宮川朝市に足を運びました。
実は、住民時代には一度も行ったことがなかったのですよ。(非国民?非市民?)
雨が降ろうが雪が降ろうが無休だそうで、その心意気がすごいです!
雪の平日にも関わらず、観光客で賑わう朝市でした。
ワクワクが止まらない「高山昭和館」
宮川朝市を楽しんだ後は、今回の旅の目的の一つである「高山昭和館」を見学する時間となりました。(※ 撮影・投稿許可を得ています。逆にどんどん宣伝してほしいとのことでした。)
昨日訪問した「飛騨高山レトロミュージアム安川通り店」を左折するとすぐの場所にあるのですが、存在感がハンパありません。
入口を見ただけで、ワクワクが止まらず、いったい何枚写真を撮ったことか。
ということで、有料エリア(1,000円)に「いざ、出陣じゃー!」
※ 入場料は、割引クーポン利用で900円になりました。
ここからは、ひたすら昭和レトロのエモエモ写真を挙げていきますよ!
さて、ここから2階に上がって行きますよ。
1階に戻ります。
個人的に思うに、昭和の「○○屋さん」ていうのがいいんですよね。
はい、アドレナリン大放出で血圧上がりまくりの有料エリアでした!
そして、無料エリアに戻ってまいりましたが、ここも昭和の雑貨や駄菓子が満載で、十分楽しめますよ。
ということで、ここで、高山昭和館を後にします。
といいつつも、外のディスプレイに惹かれた私。
この後しばらくは、撮影が続いたのです。(はよ帰れや〜)
古い街並みで「飛騨牛にぎり」とか「飛騨牛コロッケ」とか
昭和レトロで大満足をしたものの、欲張りは私は、古い町並みももう少し楽しみます。
私が高山にいた頃には、今ほどメジャーではなかった「飛騨牛にぎり」。
上二之町にお店を構える「うたてい」で、飛騨牛上にぎりをいただきます!
そして、「飛騨牛コロッケ」の食べ歩き。
上三之町の「じゅげむ」で、飛騨牛コロッケをいただきました!
飛騨牛にぎりも飛騨牛コロッケもとても美味しかったですし、しっかり「観光客」気分になったのです。
平日でもにぎわう古い町並み。飛騨高山はやはり観光地なんだと実感した今回の旅でした。
「高山市図書館(煥章館)がアニメの聖地になっていた
ということで、今回、もし時間があれば再訪したい場所として、「高山市図書館」がありました。
当時、仕事帰りや休日に足繁く通っていたので、ノスタルジーに浸ってみたかったというのがその理由です。
しかし、たしか町中にあったはずの図書館が、全然見当たらない!
それもそのはず、私がこの町を出た後に、今の場所に移転をしていたのです。それも、坂の上に。
しかも、「氷菓」というアニメの聖地になっていた!
この高山市図書館「煥章館(かんしょうかん)」、外観は明治時代の小学校を再現したものらしく、アニメでは「神山市図書館」として登場しているそうです。
私、このアニメのことは、白線流しの斐太高校が舞台であることは一応存じ上げてはいたものの、まさかの図書館も舞台になっていたとは、まったくもって知らなかったのです。
そういえば、受付の方とこんなやりとりをしたことを思い出しました。
私:「撮影は外観のみでしょうか。中はダメなんですかね?」
受付の方:「撮影は外観だけになります。・・・が、もしかして氷菓の関係者ですかっ!?」
いやいや、全然ちゃいますよ。アニメはほとんど観たことがないし。
ただ、以前高山に住んでいたことを伝えると、移転のこと、この建物のことなど、親切に教えてくださいました。(やはり、高山の人っていいですな)
ちなみにこの図書館、すごくいいです!(←語彙力なさすぎ)
何がいいかって、高山観光で疲れた時に、休憩するにはもってこいなのです。ちょっと坂の上にはなりますが(苦笑)。
「三川屋本店」で飛騨高山のお土産探し
古い町並みに戻り、そろそろ帰路に着くために駅に向かう頃合いです。
その前に、お土産を買っておきたいと立ち寄ったのが、こちら「三川屋(さんかわや)本店」。
さるぼぼの和紅茶ティーパックやクッキーなど、ここでまとめて購入することができて、大変便利でした。
あこがれの「飛騨さしこ」へ
飛騨の伝統技術は数あれど、この「刺し子」も有名どころの一つです。
今回たまたま通った道沿いに、「飛騨さしこ」さんを発見!思わず立ち寄りました。(※撮影、投稿許可を得ています)
実は私、4年ほど前に、刺し子糸で簡単な刺繍をしていたことがありまして、その時に使っていた糸が、ここ飛騨さしこさんのものだったのです。
「まあ素敵!」と興奮しながら写真を撮りまくっていたら、道行く人から怪しい目で見られておりました(苦笑)。
ここでは、コースターを購入しまして、自宅で大活躍しています。
当時の職場を訪問
ということで、帰りの高速バスの時間が迫ってまいりましたので、古い町並みとはおさらばしまして、最後の目的地へ向かいます。
その途中に、高山らしい風景を撮影しました。
そして、アニメ「氷菓」のヒロイン・千反田えるちゃんの飛び出し坊や?らしきものを発見!
なんだかんだで、目的地に辿り着きました。
それが、ココ↓です。
「なんじゃこりゃ?」という感じでしょうが、掲載はここまでが限界です(苦笑)。
ここは、私が当時勤務していた職場の駐車場で、一番思い出深い場所。
赴任当初、地下に融雪装置が埋め込めれていることを知った時に、「さすが雪国だ!」といたく感激した記憶があったからです。
ここでも、建物を眺めながら、「ありがとうございました」と心の中でお礼をしたことで、なんとなく過去が癒されたようなそんな気がいたしました。
おわりに:バスで帰路へ
ホテルで預かってもらった荷物をゴロゴロさせながら、ギリギリの時間にバスターミナルに到着。
お腹が空いたので、バスターミナル内のお土産屋で飛騨牛まんを購入しまして、ちょうど食べ終わる頃に、長距離バスに乗車です。
今回の飛騨高山の旅は、有形無形問わず、たくさんのお土産をいただいた2日間でした。
そして、かなり個人的な話になりますが、20年以上抱えていた高山時代の傷が、ここで癒やされたようなそんな気がいたします。
今度は平湯温泉に浸かって、心身ともに癒されに行きます。